« 2018年11月 | トップページ | 2019年1月 »

2018年12月

2018年12月28日 (金)

書評 原田広美 著『漱石の〈夢とトラウマ〉』@図書新聞2018年12月15日付

原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
の書評が図書新聞2018年12月15日付にて掲載されました。
評者は松岡努氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

「精神分析の創始者フロイトはかつて、健康な大人の条件を問われて、「愛することと働くこと」と答えたという。原田広美氏の著書『漱石の〈夢とトラウマ〉』は、まさにフロイトが重視するところの愛と仕事をめぐる漱石の個人的な苦痛の痕跡を、主要な作品の中から拾い上げながら、生育歴との関連においてその意味を再構成したものである。もちろん、虚実が入り交じる小説という創作の中に、作家個人の秘めた内的な情緒体験を追体験していく作業は容易なものではない。しかし著者は、自らが漱石の言う〈冒険者〉となって、作家の個人史と照らし合わせながら作品をつらぬく糸(意図)を創造的に見出そうと試みる。前書きによると心理療法家である著者は、「フロイトが患者の夢を聞くようにして」漱石を読んだという・・・・・・」

9784788515987

原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
四六判並製288頁
定価:本体2800円+税
発売日 2018年10月5日
ISBN 978-4-7885-1598-7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月20日 (木)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第185号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2018年12月14日発行
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第185号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◇トピックス
_______________________________
9784788515901
●「タブーと遠ざける振る舞い問う」(寺尾紗穂氏評)。

塙幸枝著『障害者と笑い』 (本体2200円)が、
11月10日付の朝日新聞書評欄で紹介されました。
「本当に必要なコミュニケーション」とは何かを
改めて問い直す刺激に満ちた本です。 http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/1110-b945.html

9784788515451

●弊社刊行の、友田明美・藤澤玲子 著 『虐待が脳を変える』 の著者、友田明美先生が
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」
(11月5日午後10時25分放映)に出演されました。 また、日本経済新聞 12月8日(土)付、
読書欄「今を読み解く」に取り上げられました。
評者は奥野修司氏。ありがとうございました。
評者の先生、掲載紙ご担当者さまに深くお礼申し上げます。
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/128-7c7a.html


さらに来年1月19日、日本テレビ系列「世界でいちばん受けたい授業」
に著者・友田先生、出演予定です。 ◇近刊情報 _______________________________ 1月中旬発売予定 -------------------------------------------------------------- 【ワードマップ】現代観光学 ──その歴史・視点・テーマ・現場(仮) -------------------------------------------------------------- 遠藤英樹・橋本和也・神田孝治 編 四六判並製288頁・予価2400円+税 ISBN 978-4-7885-1605-2 C1026 分野=観光学・社会学・人類学 今や現代を特徴づけるものとなった観光。それを学ぶ愉しさ=悦びを味わ
えるように工夫されたワードマップ。「まなざし」「感情労働」「スポー
ツ観光」「ダークツーリズム」「ガイドとナビ」などの新鮮なキーワード
と「現場からの声」でガイドする。 編者 遠藤英樹(立命館大学教授)・橋本和也(京都文教大学教授)・
神田孝治(立命館大学教授) *観光学の定番となる書をめざす  *30のキーワードで、エッジの効いた深くかつ楽しく案内する *「現場からの声」では、研究がどのように形になるかを実況 1月中旬発売予定 -------------------------------------------------------------- デジタル記号論 ──「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ(仮) -------------------------------------------------------------- 松本健太郎 著 A5判並製288頁・予価2800円+税 ISBN 978-4-7885-1606-9 C1036 分野=現代思想・メディア論・ゲーム論 私たちは一日にどれくらいポータブル端末に触れているだろう。そこでは
視覚以上に触覚が重要な役割を果たしている。いまや全く新しい感性が生
まれていると言ってもいい。気鋭のメディア・記号学が、デジタル化時代
のこのリアリティを鮮やかに描出。 著者 松本健太郎(二松学舎大学准教授) *タップ、フリックなどデジタル化時代に出現した新しい触覚の意味を思
想的に描出 *「一人称の死」を体験できるゲーム(?!)などの最先端のゲームを取り
上げて詳述
1月下旬発売予定
--------------------------------------------------------------
チョムスキーの言語理論
──その出発点から最新理論まで(仮)
--------------------------------------------------------------

ニール・スミス&ニコラス・アロット 著
今井邦彦・外池滋生・中島平三・西山佑司 訳
A5判上製432頁・予価5200円+税
ISBN 978-4-7885-1603-8 C1080
分野=言語学


変化と成長を続けているチョムスキー理論の出発点から現行理論に至るま
でを、きわめて分かりやすく教えてくれる、他に類を見ない生成文法入門
・活用書。内容を最大にアップデートした第三版から、政治観の章を除き、
チョムスキーの言語理論に絞り翻訳。 著者 スミスとアロットは著名な言語学者、 訳者 今井邦彦(東京都立大学名誉教授)・外池滋生(青山学院大学教授)・
中島平三(東京都立大学名誉教授)・西山佑司(慶應義塾大学名誉教授) *チョムスキー理論の初期から最新理論までを解説 *初心者にも懇切な記述 1月下旬発売予定 -------------------------------------------------------------- みんなの発達! ──ニューマン博士の自己成長と発達のガイドブック(仮) -------------------------------------------------------------- フレド・ニューマン&フィリス・ゴールドバーグ 著 茂呂雄二・有元典文・城間祥子・郡司菜津美 訳 A5判並製224頁・予価2400円+税
ISBN 978-4-7885-1604-5 C1011
分野=心理学・臨床心理学


諍い、別れ、耐えられない痛み、いじめ……傷ついた人々の心に癒しをも
たらすのは、診断や治療や薬ではない。どんなに辛いときでも、そこから
成長し発達するための、とても実践的な身体的、知的、感情的なエクササ
イズのすすめ。 著者 ニューマンは、「治療」ではなく「成長と発達」のためのソーシャ
ルセラピーの創始者/訳者 筆頭の茂呂は筑波大学教授 *弊社関連書 ロイス・ホルツマン 著/茂呂雄二 訳 『遊ぶヴィゴツキー──生成の心理学へ 』 _______________________________ 編集後記 『〈効果的な利他主義〉宣言! 慈善活動への科学的アプローチ』 G.マッカスキル著、千葉敏生訳、みすず書房 https://www.msz.co.jp/book/detail/08742.html 本書を読みながら寄付行為、慈善活動としての書籍購入、読書といった
考えを思いついたのですが、それはさておき。 原著名はDOING GOOD BETTER、世界をよりよくするような寄付や慈善行
為、しかも最も効果的なものを見分けるにはどうしたらよいか、その考え
方と判断の方法が書かれているのが本書。たとえばあなたが世界をよりよ
くために100円を寄付するとする。どの活動、団体に寄付すれば、もっと
もこの100円を有効に世界をよりよくするために使ってくれるだろうかと
考えたときに、その判断の基準を示してくれる。何百人もの命を救う方法、
災害支援に寄付してはならない理由、人類史上最高の英雄は無名のウクラ
イナ人男性、投票が数千ドルの寄付に匹敵する理由、間接費やCEOの報酬
額にまつわる誤解、搾取工場の商品を避けるべきでない道義的理由、「情
熱に従え」の落とし穴、といった各章の中で、さまざまな寄付活動のプロ
グラム評価の実例を興味深い話題とともに示している。 著者は非営利組織Giving What We can を主催しており、その活動の案内
書でもあります。 https://www.givingwhatwecan.org/ さらっと書きましたが、プログラム評価とは何か。 『ワードマップ プログラム評価』(安田節之著) https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1233-7.htm の弊社サイトの宣伝リードから引くと「保健・医療・福祉から教育・心理・
産業組織に至るまで、いまやあらゆる領域で対人・コミュニティ援助の取り
組みが実施されています。多くの人が関わるこれらのプログラムでは、具体
的な活動内容や実施状況に加え、効果があることを客観的に検証・報告する
アカウンタビリティ(説明責任)が強く求められます。これに応えるべく研
究が盛んなのが、プログラムの目的から活動のプロセス・結果までを可視化
し、体系的に捉える」のが「プログラム評価」です。こうした手法が実際に
どのように使われているのかという視点で読むと、本書はもっと意味深いも
のとなるでしょう。 さて、本書では利他主義Altruismについての説明はありません(見過ごして
いるかもしれません)。寄付、慈善行為イコール利他主義Altruismと見なさ
れているのでしょうか。利他主義Altruismという考え方が「効果的な」で測
られることの違和感は最後までなくならず、これは思いやりであるとか共感
が効果で測られることへの違和感なのでしょう。ともあれ興味深い一冊でし
た(N) _______________________________ ◇奥付 _______________________________ □電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行) □HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/ □blog:新曜社通信 http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/ □twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha □このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。 □購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。 □掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。 □発行:株式会社新曜社 営業部 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 幸保ビル 電話  03(3264)4973(代) FAX 03(3239)2958 e-mail info@shin-yo-sha.co.jp ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 次回発行は2019年1月上旬を予定しております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月10日 (月)

書評 友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」

●友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 が日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」に取り上げられました。
評者は奥野修司氏。ありがとうございました。評者の先生、掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。

「今を読み解く」 虐待と児童相談所の役割 限界見す未来に投資を
ノンフィクション作家 奥野修司氏 2018年12月8日付 日本経済新聞


「......最近は「死ね」といった言葉で子供の存在を否定する心理的虐待が半数を超え、身体的虐待、ネグレクト、性的虐待がそれにつぐ。虐待は子供の精神と肉体を破壊するだけではない。その子の人生をも奪う。増える虐待に、最前線で向き合っているのが全国の児童相談所である。


虐待の恐怖は子どもの脳を変質させることだという。最近まで虐待によって傷ついた脳は、治療で再プログラムで出来ると考えられたが、そうではないらしいというのが、友田明美・藤澤玲子著『虐待が脳を変える』(新曜社・18年)である。「幼児期に虐待を受けると、虐待の中で生き抜くために特化した脳に整備される」、つまり、脳が虐待という環境に適応して変質するのだという。


その影響が最も大きいのは感受性期で、身体的虐待なら6~8歳だそうだ。脳を変えるとは殺人にも準じる行為である。そのことはもっと知られるべきだろう......」


ほかとりあげられた書籍は
槙泰俊著『ルポ児童相談書』(ちくま新書・17年)
山脇由貴子『告発 児童相談所が子供を殺す』(文春新書・16年)

9784788515451_4

友田明美・藤澤玲子 著
――脳科学者からのメッセージ
四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日
ISBN 978-4-7885-1545-1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年11月 | トップページ | 2019年1月 »