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2018年6月

2018年6月25日 (月)

書評 『ヒト、この奇妙な動物』 讀賣新聞 2018年6月24日付

ジャン=フランソワ・ドルティエ 著 鈴木光太郎 訳
『ヒト、この奇妙な動物――言語、芸術、社会の起源』の書評が、2018年6月24日付讀賣新聞に掲載されました

評者は伊藤亜紗氏。掲載紙ご担当者様、伊藤先生にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございます。

......確かに人間の文化が相当程度多様だとしても、その多様性に一定の幅があるのだとしたら、文化そのものが何らかの人間本性に根ざして生まれているのに過ぎないのではないか――こうした疑問に答えるのが、本書で詳解される「進化心理学」なる学問分野である。
たとえばこんな例があげられる。一九八〇年代、ニカラグアで初めての聾者のための教育施設が作られた。各地から聾の子供たちが集められると、彼らは数ヶ月のうちに自分たちで手話を発明してしまったという。このことは、言語の多様性以前に、そもそも人間には生得的に、言語を生みだす能力があるということを意味していないだろうか。特に観念を生みだす想像力は、他の動物にはないものだ。......


>>>>>>全文を読む 本よみうり堂






9784788515802

ジャン=フランソワ・ドルティエ 著
鈴木光太郎 訳

 

ヒト、この奇妙な動物
――言語、芸術、社会の起源

 

四六判上製424頁
定価:本体4300円+税
発売日 2018年5月10日
ISBN 978-4-7885-1580-2

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2018年6月16日 (土)

書評 岸政彦著『はじめての沖縄』 6月16日付朝日新聞

岸政彦著『はじめての沖縄』 の書評が6月16日付、朝日新聞書評欄に掲載されました。評者は都甲幸治氏。掲載紙ご担当者さま、評者の先生にこころよりお礼申し上げます。
ありがとうございました。



とにかく写真が良い。収録されている写真はどれも何げない。だがそこには沖縄の光と、風と、匂いが捉えられている。なかでも驚いたのがこれだ。岸がタクシーに乗る。すると信号待ちのたびに運転手さんが紙ナプキンを上手に縒って、小さなバレリーナうを作ってくれる。ちょっとピンぼけの写真の中で、彼女は今にも踊り出しそうだ。…
直感的で、常に外部に開かれている岸の文章は、決して結論には至らない。常に逡巡しながら時間をかけて、響いてくる声にゆっくりと体を慣らしていく。受け身という弱さに踏みとどまり続ける彼の強さに、僕は魅せられた。


>>>>>>>続きを読む 朝日新聞サイト「好書好日」へ


『はじめての沖縄』、現在重版中、6月25日出来です。


9784788515628岸政彦 著
はじめての沖縄
――

 四六判並製240頁

定価:本体1300円+税
発売日 2018年5月5日
ISBN 978-4-7885-1562-8

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2018年6月15日 (金)

新刊 日本認知科学会『インタラクションの認知科学』

9784788515819

日本認知科学会 監修
今井倫太 著・内村直之 ファシリテータ
植田一博 アドバイザ

インタラクションの認知科学
――「認知科学のススメ」シリーズ 8

四六判並製136頁
定価:本体1600円+税
発売日 2018年6月22日
ISBN 978-4-7885-1581-9


6月20日配本、6月22日発売予定です。


まえがき

 人は赤ん坊のときから両親や様々な人とインタラクションすることで成長していきます。生活の中でも友達・先生・同僚・上司と日々インタラクションしながら、学んだり、助け合ったり、ときには喧嘩したりと、人と人がお互いに関わり合いながら社会を構成しています。誰かとインタラクションできる人の知性や能力を知ることも、認知科学という人の知的活動の仕組みを明らかにする学問の重要なテーマです。本書は、人とインタラクションできるロボットを題材として、ロボットに必要な仕組みを考えながら、人が行うインタラクションの仕掛けを紐解いていきます。

 インタラクションの認知科学を考える上で、なぜロボットを引き合いに出すのかをまず説明しましょう。スムーズにインタラクションが行われるためには、

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《もっと読む インタラクションの認知科学 まえがき》

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2018年6月14日 (木)

紹介 『東大闘争の語り 社会運動の予示と戦略』 @東京中日新聞夕刊 2018年5月13日付「大波 小波」

弊社刊行『東大闘争の語り 社会運動の予示と戦略』
東京中日新聞夕刊 2018年5月13日付「大波 小波」にて、
紹介されました。ご担当(鮫)氏にこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。



・・・・・・小杉亮子の近著『東大闘争の語り』(新曜社)は(小熊英二『1968』とは)、まったく対照的な書物である。小杉はまずセクト活動家とノンセクト、ノンポリを問わず、おびただしい東大の元学生・教員に聞き取り調査を行った。その結果、従来の三分法では収まりがつかないほど、当事者たちの立場や首長が多様で複雑だと気付いた・・・・・・


>>>>>>>関連書評 読書人 ホームページへ
弊社刊行『東大闘争の語り 社会運動の予示と戦略』 刊行を機に、
週刊読書人2018年5月25日号掲載





9784788515741

  小杉亮子 著

東大闘争の語り
――社会運動の予示と戦略

 A5判上製480ページ

定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1

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2018年6月13日 (水)

書評 『はじめての沖縄』@新潮7月号

岸政彦著『はじめての沖縄』 の書評が「新潮」7月号に掲載されました。評者はミヤギフトシ氏。掲載紙ご担当者さま、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。このまま本書に収録されていてもおかしくないような、ミヤギさんの語りをまじえた最高の書評です。ぜひ全文を本誌でお読みいただきたいです。




沖縄の冬は寒い

沖縄の冬の寒さについて伝えることは難しい。例えば私が夏は苦手だとか泳げないと言うと、沖縄出身なのに?と相手は驚くが、まあそういう人もいるのだろうと納得する。でも、寒さは違う。あの寒さをなかなか信じてもらうことができないし、感じてもらえない。
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本書は沖縄を離れて随分経ち、リサーチや映像作品の撮影のために年に数回帰沖するような暮らしを送る私に、いくつもの気づきをもたらす。そして、誰に言っても共感してくれないであろうと思っていた些細なことも、この本で語る沖縄の人びとは言ってくれる。例えば川が羨ましかったこと、ウチナーグチもほとんどわからないし海ぶどうも沖縄にいた頃は口にしたことがなかったこと、独特の規範とコミュニティーの感覚・・・・・・未だそこに感じていた小さな違和感を私はうまく言語化できずにいるが、どうしてもそれが苦手で十代の私は沖縄を離れたいと思っていた。

 書評を、と依頼されたのに自分のことばかりを書いてしまう私は、本書に登場する沖縄語りをしたがるナイチャーとそう変わらないかもしれない。しかしまた、本書は私の中にある沖縄の記憶を呼び起こし、語りを誘発する。読んでいると、文字を通じてその向こうの著者と語り合っているような感覚になる。聞き取り調査に応じた沖縄の人びとが語るように、色々なことが脈絡なく思い出され、時に私自身もそれに驚き、忘れないようにと書きとめる。きっと本書がきっかけになり、様々な沖縄についての記憶が語られてゆくのだろう。本書のそんな寛容さに甘えるように、もうひとつだけ思い出したことを書く。
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・・・・・・



9784788515628

岸政彦 著
はじめての沖縄
――

 

四六判並製240頁
定価:本体1300円+税
発売日 2018年5月5日
ISBN 978-4-7885-1562-8

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2018年6月 8日 (金)

新刊 前川啓治・箭内匡ほか『21世紀の文化人類学』

9784788515826

前川啓治・箭内 匡・深川宏樹・浜田明範
里見龍樹・木村周平・根本 達・三浦 敦 著

ワードマップ 21世紀の文化人類学
――世界の新しい捉え方

四六判並製384頁
定価:本体2800円+税
発売日 2018年6月12日
ISBN 978-4-7885-1582-6


6月13日配本、6月15日発売予定です。


はじめに

 
 「西洋近代」をどう捉えるかということは、それ自体をテーマにしていなくともすべての人文・社会科学者に関わる課題である。文化人類学はとくに種々の意味合いにおいて、この「西洋近代」を意識している。「かつて私たちが近代人であったことは一度もない」というブリュノ・ラトゥ―ル(二〇〇八)の指摘は的を得ている。もちろん、何をもって近代の指標とするかに拠るのであるが、人間と非-人間との関係性という点のみならず、科学革命も産業革命も(政治社会的)革命もいずれもが、断絶というよりは連続性の上に成り立っているという認識が重要である(終章参照)。歴史学などでもこの点は示されており、時間的「連続性」が鍵概念となろう。また、民族論では民族間の文化の差異が強調されがちであるが、境界において、民族はもとより文化の連続的変移について注目する必要がある。近代も非近代も実際には同一空間内に存在し、また個々の自然、文化間のインターフェース空間にも連続性が見られる。このことは本書を貫く共通認識であり、他のあらゆる学問と

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《もっと読む 21世紀の文化人類学 はじめに》

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2018年6月 4日 (月)

特集対談=小杉亮子×福岡安則 『東大闘争の語り』

弊社刊行『東大闘争の語り 社会運動の予示と戦略』 刊行を機に、
週刊読書人2018年5月25日号にて、

対談=小杉亮子×福岡安則
「東大闘争が問うたもの 己の生き方を今問うために」


が企画されました。対談者の先生方。企画された担当者様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

福岡  小杉さんがぼくの研究室に訪ねて来たのは、二〇一一年七月のことでしたね。今さらですが、なぜぼくのところへ?

小杉  私は当時から、一九六〇年代の運動史に興味を持っていたのですが、先生のHPの自己紹介に「これまでの人生のなかで、いちばん“楽しかった”のが、東大闘争の数年間」だと書かれているのを拝見したからです。初対面で六、七時間話してくださって(笑)。

福岡  そうそう、長時間、割と一方的にね(笑)。

小杉  ただそのときには私は、アメリカのハーヴァード大学に一年半の留学が決まっていて。帰国したのが、福岡先生が定年退職された年でした。少し時間ができたので、東大闘争の研究を続けるなら一緒に聞き取りに行きましょうと、早速、場をセッティングしてくださいました。

福岡  そのときはまだ、『東大闘争の語り』のもとになった博士論文をどう書くか、プランはできていなかった?

小杉  はい。方法論も、聞き取りにするのか、資料分析にするのか決めていなくて。対象は、学生運動を取り上げるなら、路上の反戦運動ではなく、大学で起こったものをやりたいと。東大闘争を取り上げることになったのは、大学闘争では日大闘争と並んで有名なのと、福岡先生に出会えた成り行きから、というぐらいの理由でしたが。

聞き取り対象者は、しばらく福岡先生の知り合いが続き、少しずつ、インタビューした方に紹介いただいたり、学生運動関連のイベントや記事で見かけた方に、直接あるいは手紙でお願いしたりして、四四人に辿り着きました(うち学部生・院生は三五人)。・・・・・・

>>>>>週刊読書人サイトで全文が読めます

9784788515741

 

小杉亮子 著

 

東大闘争の語り
――社会運動の予示と戦略

 

A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1


5月9日配本、5月11日発売予定です。

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