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2018年3月20日 (火)

新刊 日本発達心理学会 『自閉スペクトラムの発達科学』

9784788515765

日本発達心理学会 編/藤野 博・東條吉邦 責任編集

自閉スペクトラムの発達科学
――発達科学ハンドブック10

 

A5判上製304頁
定価:本体3200円+税
発売日 18.03.28
ISBN 978-4-7885-1576-5

3月26日配本 3月29日発売予定です。


序章 

藤野 博

第1節 自閉症概念の変遷と発達科学

 自閉症は1943年にカナー(Kanner, L.)によって最初の症例が報告され,精神医学的な疾患として位置づけられた。いわゆるカナー型の自閉症は知的障害をともなうことが多く,医学的な診断を受けたうえで特別支援教育や療育の対象となる。その発達に関する研究は障害児者の心理という枠組みの中で行われ,通常の発達の基準や段階に照らし,どのように外れているか,どの程度遅れているか,がもっぱらの関心事であった。

 自閉症の人たちの中で,特定の分野で特異的な才能を示す人がまれにいる。一度短時間見ただけで細部まで精密な画像として再現できるいわゆる映像記憶や飛び抜けた音楽的能力,また任意の年月日を示すと,たちどころに何曜日か当てられるカレンダー計算などである。それらの優れた能力を示す状態は「サヴァン症候群」と呼ばれ,その名のとおり一種の病理的現象として位置づけられている。日常生活能力が獲得されていくにつれ,その「症状」は消えていく場合もあるが,優れた能力の

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《もっと読む 自閉スペクトラムの発達科学 序章》

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