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2018年3月

2018年3月28日 (水)

新刊 ユーリア・エンゲストローム/山住勝広『拡張的学習の挑戦と可能性』

9784788515697

ユーリア・エンゲストローム 著/山住勝広 監訳

拡張的学習の挑戦と可能性
――いまだここにないものを学ぶ

A5判並製288ページ
定価:本体2900円+税
発売日 2018年4月2日
ISBN 978-4-7885-1569-7


4月3日配本 4月6日発売予定です。


まえがき 

  拡張的学習の理論(Engeström, 1987)は、その提唱以来、ますます研究者と実践者の関心を呼び起こしている(Roth & Lee, 2007)。この理論を最初に提示した本はながらく絶版状態であったが、ケンブリッジ大学出版会は、新しく包括的な序章を加えた新版『拡張による学習( Learning by Expanding )』の刊行を決定した。

 複雑な理論は、実証的に適用し、さらに概念的・方法論的に発展させてこそ、生きたものになる。本書は、同僚や大学院生たちとそうした作業に取り組んだ成果をまとめたものである。したがって本書は、新版『拡張による学習』の内容を実質的に押し広げる姉妹編として読み、使っていただけるだろう。

 本書は10章からなっているが、大きく3つの部分に分けることができる。最初の3つの章は、拡張的学習の理論を学習科学と関連づけ(第1章)、このアプローチの学習プロセスに

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2018年3月27日 (火)

新刊 苧阪直行・越野英哉『社会脳ネットワーク入門』

9784788515710

苧阪直行・越野英哉 著

社会脳ネットワーク入門
――社会脳と認知脳ネットワークの
協調競合

 

四六判並製232頁+口絵8頁
定価:本体2400円+税
発売日 18.4.2
ISBN 978-4-7885-1571-0

4月3日配本 4月6日発売予定です。


まえがき 

  本書『社会脳ネットワーク入門─社会脳と認知脳ネットワークの協調と競合』は二つの新しい視点を提供します。第一の視点は、豊かな社会性を生み出す社会脳のはたらきをネットワークの視点で捉える試みです。今日まで、脳の生物学的仕組みの解明は動物の脳を中心に、大きな成果をあげてきましたが、脳の社会的はたらきやその仕組みの解明は遅れていました。脳の社会的機能については、「社会脳(social brain)」と呼ばれる新しい研究分野が急速に拓かれつつあり、これからの社会の在り方に大きなインパクトを与えようとしています。自己を知る脳や他者を理解する脳のネットワークは、前頭葉や頭頂葉のネットワークと協調して社会脳ネットワークを形成していることが最近の脳のネットワークの先端研究で明らかになってきました。古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「自己自身を知れ」と述べ、またアリストテレスは「人間は社会的動物である」と言いましたが、

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2018年3月26日 (月)

新刊 帯刀益夫『利己的細胞』

9784788515772

帯刀益夫 著

利己的細胞
――遺伝子と細胞の闘争と進化

 

四六判並製288頁
定価:本体2600円+税
発売日 18.4.5
ISBN 978-4-7885-1577-2

4月3日配本 4月6日発売予定です。


はじめに 

  宇宙論では、「我々がここにいて観測できるように世界は微調整されている」という仮説を「人間原理」と呼んでいます。最近の宇宙論では、ユニバースだけでなく、マルチバース、つまりたくさんの宇宙が並行して存在し、その中に、知能を持つ「生命体」が生まれたことで観測ができるようになった宇宙が、ユニバースとしてその実在が確認されるという説もあります。このような宇宙論の暫定的定義によれば、「生命体」なるものは、「ダーウィン進化が可能な化学システム」ということになるといいます。

 我々人間は、この「生命体」の1つの姿としてこの宇宙に存在しています。リチャード・ドーキンスは、『利己的遺伝子』( The Selfish Gene )の冒頭で、「ある惑星上で知的な生物が成熟したといえるのは、その生物が自己の存在理由をはじめてみいだしたときである」と述べ、地球外生物と邂逅できるようになった時、

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2018年3月23日 (金)

新刊 山本 馨 『地域福祉実践の社会理論』

9784788515734

山本 馨 著

地域福祉実践の社会理論
――贈与論・認識論・規模論の統合的理解

 

A5判上製304頁
定価:本体4200円+税
発売日 18.03.10
ISBN 978-4-7885-1573-4

3月19日配本 3月23日発売予定です。


あとがき 

 本書は、筆者が上智大学大学院総合人間科学研究科に提出し、社会学博士学位を授与された論文「地域福祉の比較社会学」(二〇一六年)に加筆修正を加えたものである。本書の議論の中心となる論文は、第二回福祉社会学会奨励賞を受賞した「地域福祉実践の規模論的理解―贈与類型との親和性に着目して」(『福祉社会学研究』vol.8 2011)であるが、この論文は、発表後に「比較福祉研究の新展開」について論じた(『福祉社会学研究』vol.14 2017)ものであるとの評価をいただいた。

 つまり本書は、地域福祉実践についての社会調査を比較分析することにより社会理論化することを目指した新しい比較社会学の具体的な方法についての研究書となっている。
 考えてみると、本書は結果的に、デンマーク出身の社会学者エスピン=アンデルセンへのオマージュとなっているのではないか、ということに思い当たった。おそらく私は、アンデルセンが試みているような比較社会学の研究書、すなわち

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2018年3月22日 (木)

新刊 日本質的心理学会 『質的心理学研究 第17号』

9784788515550

日本質的心理学会 編

質的心理学研究 第17号
――特集 レジリエンス

 

B5判並製256頁
定価:本体3000円+税
発売日 18.03.20
ISBN 978-4-7885-1555-0

3月26日配本 3月29日発売予定です。


巻頭言 

スタンダードを超えて
  2017年9月に首都大学東京で開催された日本質的心理学会第14回大会で,「質的研究評価基準への展望─『Sage質的研究キット』とAPAにおける議論を手がかりに─」というシンポジウムが行われた。“APAにおける議論”というのは,アメリカ心理学会(APA)がついに2014年から質的研究の専門学術誌「質的心理学」(Qualitative Psychology)の刊行を始めたが,それに伴って質的研究の評価基準を整備しようという動向を指しており,その後「アメリカン・サイコロジスト」(American Psychologist)の2018年1月号に20ページ超におよぶ詳細な評価基準が掲載された(ちなみに同誌の同じ号には,心理学における量的研究の評価基準も掲載されている)。

 このようなスタンダードが登場したことは,質的研究の

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2018年3月20日 (火)

新刊 日本発達心理学会 『自閉スペクトラムの発達科学』

9784788515765

日本発達心理学会 編/藤野 博・東條吉邦 責任編集

自閉スペクトラムの発達科学
――発達科学ハンドブック10

 

A5判上製304頁
定価:本体3200円+税
発売日 18.03.28
ISBN 978-4-7885-1576-5

3月26日配本 3月29日発売予定です。


序章 

藤野 博

第1節 自閉症概念の変遷と発達科学

 自閉症は1943年にカナー(Kanner, L.)によって最初の症例が報告され,精神医学的な疾患として位置づけられた。いわゆるカナー型の自閉症は知的障害をともなうことが多く,医学的な診断を受けたうえで特別支援教育や療育の対象となる。その発達に関する研究は障害児者の心理という枠組みの中で行われ,通常の発達の基準や段階に照らし,どのように外れているか,どの程度遅れているか,がもっぱらの関心事であった。

 自閉症の人たちの中で,特定の分野で特異的な才能を示す人がまれにいる。一度短時間見ただけで細部まで精密な画像として再現できるいわゆる映像記憶や飛び抜けた音楽的能力,また任意の年月日を示すと,たちどころに何曜日か当てられるカレンダー計算などである。それらの優れた能力を示す状態は「サヴァン症候群」と呼ばれ,その名のとおり一種の病理的現象として位置づけられている。日常生活能力が獲得されていくにつれ,その「症状」は消えていく場合もあるが,優れた能力の

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新刊 日本発達心理学会 『社会的認知の発達科学』

9784788515758

日本発達心理学会 編/尾崎康子・森口佑介 責任編集

社会的認知の発達科学
――発達科学ハンドブック9

 

A5判上製310頁
定価:本体3200円+税
発売日 18.03.28
ISBN 978-4-7885-1575-8

3月26日配本 3月29日発売予定です。


序章 

尾崎康子

第1節 社会的認知の発達科学に関する研究動向

 「ヒトは,他者をどのように認識し理解するのか?」そして「ヒトは,自己をどのように認識し洞察するのか?」という最も基本的な質問に答えるヒントは「社会的認知」にある。社会科学では,これまで「社会的認知」に大きな関心と興味が注がれてきた。一方,発達科学では,近年,研究方法と計測技術が進展することにより,赤ちゃんの社会的認知を調べることが可能となった。発達科学における社会的認知とは,社会的および対人的場面における認知を示しており,自己と他者の認知だけでなく,視線認知,共同注意,行動の予測,意図の気づきと推測,心の理論などの領域が含まれる。そこで,ヒトの赤ちゃんは,どのようなプロセスを経て,自己と他者を認識し,さらに他者の心を理解する能力を獲得していくか,すなわち社会的認知の発達が,発達科学の大きな

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2018年3月19日 (月)

紹介 世界一受けたい授業 『虐待が脳を変える』

 3月17日放送「世界一受けたい授業」に、友田明美先生が出演、本書も一瞬画面で紹介されました。番組は虐待の早期発見が重要というつくりでした。本書は脳と虐待の関連が専門家以外のひとにもわかるように藤澤玲子さんとともに書かれた本です。

「わたしは、児童虐待でこころに傷を受け、遠い昔の経験によって残された傷によって悲しい運命と戦っている人をたくさん診てきた。そんな傷を負わせた多くの親とも対峙してきた。虐待と言うとどんなにひどい親ばかりいるのだろうと思われるだろうが、実際には、子どもを良くしようと必死でがんばっている普通の親もたくさんいるのだ。そんな親がなぜ子どもの身体やこころを傷つけるような酷いことができるのか? その答えはわたし自身の中にもあると思うし、多くの人がこころの中に抱きながら子どもを育てていることであろう」(本書あとがきより)

ぜひ読んでいただきたい一冊です。(2018/3/19)

9784788515451

友田明美・藤澤玲子 著

虐待が脳を変える
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

見本出来ました。
1月11日ごろ書店に並びます。

はじめに―児童虐待との深いかかわり

 わたしが医師として児童虐待と初めて出会ったのは、30年以上も前の1987年、まだ鹿児島市立病院の研修医だった頃のことだ。

 救命救急センターで当直していた夜、3歳の男の子が瀕死の状態で運ばれてきた。状態が非常に重かったため、医長も応援に駆けつけた。非常に強い力で何度も殴られたのだろう。男の子は、頭部打撲によって頭蓋内出血していた。身体には、タバコの吸殻で付けられた無数の火傷跡と、新しいものから古いものまで様々な傷があり、虐待を受けたことは一目瞭然だった。すぐに警察へ通報し、それからの3日間、私たちは不眠不休で治療にあたった。日常的にひどい病人やけが人をたくさん見ているわたしたち医療関係者ですら、何かしてあげないとこころが折れてしまいそうであった。しかし、そんなわたしたちの願いもむなしく、その子は3日後に亡くなった。

 テレビや新聞でしか見聞きしない児童虐待というものが現実にあるのだということを恐怖とともに知るとともに、まだ幼い命を助けられなかったという医師としての無力感を味わった経験であった。また、その子の親が最後まで虐待の事実を否認し続けたという事実も、当時のわたしにとっては衝撃的であった。

 それから何年か経ってわたしも親になり、虐待がもっと身近な問題となった。今は立派に成人し、むしろわたしを支えてくれている子どもたちだが、やはり難しい時期もあった。何をしても泣き続ける、親の言うことを

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2018年3月18日 (日)

新刊エスター・テーレン & リンダ・スミス 著 『発達へのダイナミックシステム・アプローチ』

9784788515703

エスター・テーレン & リンダ・スミス 著
小島康次 監訳
高橋義信・丸山 慎・宮内 洋・杉村伸一郎 訳

 発達へのダイナミックシステム・アプローチ

A5判上製464頁
定価:本体4600円+税
発売日 18.3.15
ISBN 978-4-7885-1570-3

3月19日配本 3月22日発売予定です。

ダイナミック・アプローチは何ができるだろうか? ダイナミック・アプローチは発達の考え方を変えることができ、発達研究を行う方法を変えることができる。
いったん発達をダイナミックな選択主義的アプローチから見始めると、この考えが非常に強力で、他の考え方には戻れないことに気づく。目にするあらゆる論文、耳にするあらゆる会話、研究室のすべてのデータが、新しい意味を帯びる。私たちは、実験をこれまでとは異なったしかたで計画し、古いデータを新鮮な観点から解釈した。発達研究を動機づけているいくつかの問いは、もはや重要であるとは思われない。他の問いは、探究の全領域でさらなる研究が行われることを要請している。
・・・・・・
(エピローグより)

 

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2018年3月16日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第179号■

2018年3月16日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第179号■

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◇トピックス
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◇トピックス

3月12日に取次店に搬入いたしました新刊、
村上陽一郎 著『〈死〉の臨床学──超高齢社会における「生と死」』

四六判並製232頁
定価:本体1600円+税
ISBN 978-4-7885-1561-1

早くも追加注文をいただいております。
科学論・安全学の泰斗よるこの問題提起、いま最も読まれるべき書、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/


村上克尚 著『動物の声、他者の声』 が平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました(評論他部門)。
平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について

選考理由や選考委員が載っている詳しい資料(PDF)
www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/20
18/03/05/a1401983_02.pdf

「「人間と動物との境界を手探りしながら,戦後文 学の新たな読みの可能性を示した「動物の声、他者の声 日本戦後文学の倫理」の村上克尚氏 が,圧倒的な支持を集めて選考された。いずれも,真摯な研究態度に裏付けられた大
作である」」

動物の声、他者の声
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1537-6.htm



◇フェアのお知らせ

ジュンク堂書店池袋本店4階人文書フロア・フェア棚にて、新曜社「ワードマップ」シリーズのフェアを先週より開催中3月末まで。あの限定版パンフレッ
トも頒布中。ぜひお立ち寄りください。
https://twitter.com/junkuike_jinbun/status/971184256998301697


掘り出し選書 2018年2月-2018年4月
https://twitter.com/shin_yo_sha/status/965813746072395776



◇イベントのお知らせ

トークイベント@青山ブックセンター本店
長島有里枝さん × 大島智子さん × 西島大介さん

「それは平坦な戦場なのか? そして僕らはいまだに生き延びているか?」
『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ──岡崎京子を捜す』 
刊行記念

イベントでは、同書籍に参加した、写真家・長島有里枝氏とイラストレーター・大島智子氏、そして漫画家・西島大介氏という稀有なトライアングルが、この作品の語られざる魅力にじわじわとアプローチしていきます。ぜひご参加ください。
場所 青山ブックセンター本店
日時 2018年4月7日 (土)  14:00~15:30
開場 13:30~
料金 1,350円(税込)
定員 110名様
会場 本店 大教室
詳細はコチラまで →
http://www.aoyamabc.jp/event/edgeofriversedge/




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◇近刊情報
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4月上旬発売予定
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『原爆の記憶を継承する実践』
──長崎の被爆遺構保存と平和活動の社会学的考察
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深谷直弘 著

A5判上製240頁・本体3500円+税
ISBN 978-4-7885-1579-6 C3036
分野=戦後史・長崎・平和教育

負の記憶をどう受け継ぐか

昨年ノーベル平和賞のスピーチでは被爆者が自ら核廃絶を訴え、人々の心を揺さぶりました。しかし被爆者は年々高齢化し、生の声を聴くことのできない日がいずれやってきます。恐るべき原爆の記憶を継承し、次世代に手渡していくにはどうすればよいでしょうか。長崎・平和公園の平和祈念像や浦上天主堂をはじめ、長崎市内のさまざまな祈念像の建立や被爆遺構の保存・解体には、当事者の苦渋の決断と壮絶な記憶が刻まれています。それらを丹念に読み込み、被爆経験のない市民や高校生がどのように自らを継承の担い手として主体化していくのか、その実践を聞き取り調査から明らかにします。著者は福島大学うつくしまふくしま未来支援センター助教。


4月上旬発売予定
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『利己的細胞』
──遺伝子と細胞の闘争と進化
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帯刀益夫 著

四六判並製288頁・本体2600円+税
ISBN 978-4-7885-1577-2 C1040
分野=進化・遺伝・人間学

利己的なのは、遺伝子を操る細胞だった!

著者は、小社刊『遺伝子と文化選択』 で「ヒト」という種が「人間」になるためには「自然選択」による遺伝子の進化だけでなく「文化選択」が必要であったことを提唱し、生命科学や心理学に新たな視点をもたらしました。本書は、35億年前の始原細胞から細菌、植物、動物、そしてヒトに至る生物進化を細胞の変遷の歴史としてたどり、ドーキンスの『利己的遺伝子』に言うように「遺伝子が乗り物を操る」というより、「乗り物としての細胞が遺伝子を操る」のであり、「利己的なのは細胞である」という結論に至ります。遺伝子と細胞の進化を新しい視点から捉えた、一般読者にも興味尽きない一冊です。
関連書
帯刀益夫 著『遺伝子と文化選択』──「サル」から「人間」への進化
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1367-9.htm#jo


4月中旬発売予定
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『洞察の起源』(仮題)
──状況を理解し、他者を読む力はいかに進化したか
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R.バーン 著/小山高正ほか 訳

四六判並製344頁・予価3600円+税
ISBN 978-4-7885-1578-9 C1040
分野=進化・遺伝・人間学

人も、動物と共通する種類の洞察に依存している

前書『考えるサル』の出版から二十年、知識は大きく進歩し、多くの動物が驚くほど賢い行動を生み出すことが明らかになりました。しかし本書はその改訂版ではありません。私たちが日々頼りにしている物事や他者を理解する力──洞察──のほのかな光が現れているサルや他の動物種の観察から、洞察が言語に先立って動物のなかで進化してきたこと、ヒトはさらに高次の洞察力を進化させたが、今も多くを動物と共通の理解力に基づいていることを明らかにしていきます。科学的証拠に基づきながら読みやすく、専門家にも一般読者にもわくわくする、興味深い話題が満載です。

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◇奥付
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□電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行)
□HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
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□発行:株式会社新曜社 営業部
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 第一丸三ビル
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
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次回発行は2018年4月中旬を予定しております。

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2018年3月13日 (火)

お知らせ 長島有里枝さん × 大島智子さん × 西島大介さん トークイベント

9784788515574トークイベント
島有里枝さん × 大島智子さん × 西島大介さん

「それは平坦な戦場なのか? そして僕らはいまだに生き延びているか?」

 
イベントでは、同書籍に参加した、写真家・長島有里枝とイラストレーター・大島智子、そして漫画家・西島大介という稀有なトライアングルが、この作品の語られざる魅力にじわじわとアプローチしていきます。ぜひご参加ください。

 
日時 2018年4月7日 (土)  14:00~15:30
開場 13:30~
料金 1,350円(税込)
定員 110名様
会場 本店 大教室

詳細は ABCのサイトへ 



エッジ・オブ・リバーズ・エッジ
──〈岡崎京子〉を捜す


新曜社編集部 編/最果タヒ他 著
四六上製280頁

定価:本体1900円+税
発売日 18年2月14日
ISBN 978-4-7885-1557-4


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2018年3月 8日 (木)

新刊 村上陽一郎『〈死〉の臨床学』

9784788515611

村上陽一郎 著

〈死〉の臨床学
――超高齢社会における「生と死」

 

四六判並製232頁
定価:本体1600円+税
発売日 18.3.12
ISBN 978-4-7885-1561-1


3月12日配本 3月15日発売予定です。


あとがき

 我ながら、厄介な問題に取り組んだと思う。どうしても、自分のなかで、このテーマを取り上げなければならない、と思い定めたのは、やはり、自分の老いと、それに輪をかけた厄介な病いの発覚とであった。通常の嗜みを破って、自分の家にまつわる病いと死の歴史をさらけ出したのも、このテーマを扱うことへの躊躇いや「しんどさ」を乗り越えるための、自分への励ましめいた思惑からだった。

 もともと、私は、他人の命を奪うことだけは、どんなことがあっても絶対にすまい、と心に決めて生きてきた人間である。幸いに、徴兵制度に出会うには、少し遅すぎた人間であるが、戦争にかり出されていたら、「良心的兵役拒否」のような確固とした信念を貫く立場よりは、矛盾するようだが、臆病さも手伝って、一発も小銃も撃たないまま、真っ先に自分が死んでしまうような兵士であっただろう、と思っている。家庭生活においても、新しく宿った生命を絶つような立場に置かれずに済んできた。

 今八十歳を遙かに超えて、「殺す」ことだけは免れたことを、

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《もっと読む 〈死〉の臨床学 あとがき》

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2018年3月 1日 (木)

新刊 ウド・クカーツ/佐藤郁哉『質的テキスト分析法』

9784788515604

ウド・クカーツ 著/佐藤郁哉 訳

質的テキスト分析法
――基本原理・分析技法・ソフトウェア


A5判並製288頁
定価:本体2900円+税
発売日 18.3.5
ISBN 978-4-7885-1560-4


3月6日配本 3月8日発売予定です。

日本語版への序

 本書のドイツ語版の初版は、今から5年以上前の2012年夏に出版された。その2年後には、英語版が、研究方法と方法論に関する書籍の出版で世界的によく知られている出版社であるSAGE社から刊行されている。そして、初めての日本語版が本書である。本書の刊行は、著者にとって何物にも代え難い喜びとするところである。というのも、欧州の社会科学者の書いた本が日本語に翻訳されるのは近年ではかなり稀なことだからである。

 拙著の邦訳がこうして出版されることになったのは非常に幸運なことである。より正確に言えば、同志社大学の佐藤郁哉教授との友情という幸運に恵まれたことによって、本書の刊行が可能になったのである。佐藤教授は、コンピュータを活用した質的データ分析についてかねてより関心を持たれており、教授自身がこの方法についてこれまで2冊の書籍(『質的データ分析法』『実践質的データ分析入門』)を出版されている。

 本書の企画が著者と佐藤教授の

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《もっと読む 質的テキスト分析法 日本語版への序》

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