« 書評 津田大介・小嶋裕一編『[決定版]原発の教科書』 | トップページ | 新刊 川端亮・稲場圭信『アメリカ創価学会における異体同心』 »

2017年12月27日 (水)

新刊 友田明美・藤澤玲子『虐待が脳を変える』

9784788515451

友田明美・藤澤玲子 著

虐待が脳を変える
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

見本出来ました。
1月11日ごろ書店に並びます。

はじめに―児童虐待との深いかかわり

 わたしが医師として児童虐待と初めて出会ったのは、30年以上も前の1987年、まだ鹿児島市立病院の研修医だった頃のことだ。

 救命救急センターで当直していた夜、3歳の男の子が瀕死の状態で運ばれてきた。状態が非常に重かったため、医長も応援に駆けつけた。非常に強い力で何度も殴られたのだろう。男の子は、頭部打撲によって頭蓋内出血していた。身体には、タバコの吸殻で付けられた無数の火傷跡と、新しいものから古いものまで様々な傷があり、虐待を受けたことは一目瞭然だった。すぐに警察へ通報し、それからの3日間、私たちは不眠不休で治療にあたった。日常的にひどい病人やけが人をたくさん見ているわたしたち医療関係者ですら、何かしてあげないとこころが折れてしまいそうであった。しかし、そんなわたしたちの願いもむなしく、その子は3日後に亡くなった。

 テレビや新聞でしか見聞きしない児童虐待というものが現実にあるのだということを恐怖とともに知るとともに、まだ幼い命を助けられなかったという医師としての無力感を味わった経験であった。また、その子の親が最後まで虐待の事実を否認し続けたという事実も、当時のわたしにとっては衝撃的であった。

 それから何年か経ってわたしも親になり、虐待がもっと身近な問題となった。今は立派に成人し、むしろわたしを支えてくれている子どもたちだが、やはり難しい時期もあった。何をしても泣き続ける、親の言うことを

・・・・・・

《もっと読む 虐待が脳を変える はじめに―児童虐待との深いかかわり》

|

« 書評 津田大介・小嶋裕一編『[決定版]原発の教科書』 | トップページ | 新刊 川端亮・稲場圭信『アメリカ創価学会における異体同心』 »

新刊」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/191157/66198772

この記事へのトラックバック一覧です: 新刊 友田明美・藤澤玲子『虐待が脳を変える』:

« 書評 津田大介・小嶋裕一編『[決定版]原発の教科書』 | トップページ | 新刊 川端亮・稲場圭信『アメリカ創価学会における異体同心』 »