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2017年6月12日 (月)

ルチアーノ・フロリディ氏「親愛なる参加者と主催者のみなさん」

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2017年5月12日、
フロリディの『第四の革命』をテーマに、監訳者とゲストによる出版記念イベント「第四の革命、読んでみた」が開催されました。当日、著者フロリディ氏より、参加いただいた方、主催者のみなさまあてにメッセージをいただきました。

こちらのメッセージが素晴らしくぜひ掲載したいと監訳者のおひとり、春木良且先生にお願いをしたところ、著者フロリディ氏、春木先生よりご許可をいただきました。ありがとうございます。

下記リンク先、ぜひご一読ください。

フロリディ氏メッセージ(原文・英語.PDF)


フロリディ氏メッセージ(春木良且先生訳)(日本語.PDF)


    親愛なる参加者と主催者のみなさん

   残念ながら私はこの興味深い会に参加して、みなさんとご一緒することはできません。そこで、特に主催者からの親切な招待に対して、参加者の皆さまに歓迎のメッセージを通して、いくつかの考えを共有し、この会を実りあるものにしてもらいたいと考えています。

    皆さまがご存知のように、情報の哲学は、より強靭なものとなってきています。それが何なのか、さらになぜそれが重要なのかを説明しなければならない時代は終わりを告げました。今日ではもう、情報の哲学が明白であるものとして、研究や学びを行い、またそれらに関心を持つような学生を多く目にします。

   彼らは、正しいです。多くのプロジェクトやセンター、そして関係の人々が、情報の哲学に関する新たなアイディアを導き出しており、それらはどんどん増えて来ています。そのことは驚くことではありません。情報の哲学は、既に一般的なテーマとなっています。そのことには元気づけられます。つまりそこには、希望が存在しているわけですから。

   私たちの周りには、偽のニュース、狂った政治家と無責任な扇動家、未来への誤った情報、技術的なSFのシナリオへのデマの警告、様々な種類の、無知、反啓蒙主義、ポピュリズム、孤立主義、保護貿易主義と反動に囲まれています。そして、不平等、狭量と反グローバリズムは、反コスモポリタニズムへと変わって行きます。

・・・・・

・・・・・

応用哲学、経験的な哲学は、しばしば悪い科学、悪い哲学、あるいはその両方となりがちです。医学における基礎研究のように、良い哲学は、現実の世界の適用可能な解決に対して、現実的であり、具体的であり、対応可能なものです。それは、単なるアカデミックな活動というだけではありません。

このイベントが、世界とかみ合う、情報哲学の良い機会であることを、私は切望します。みなさんの対話の成功を祈ります。そして、私たちの次の対話の機会を、楽しみにしています。

Luciano Floridi

ルチアーノ・フロリディ著
『第四の革命――情報圏(インフォスフィア)が現実をつくりかえる』

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