新刊 ダレン・ラングドリッジ『現象学的心理学への招待』
ダレン・ラングドリッジ 著
田中彰吾・渡辺恒夫・植田嘉好子 訳
現象学的心理学への招待
―理論から具体的技法まで
A5判280頁上製
定価:本体3100円+税
発売日 16.7.10
ISBN 978-4-7885-1485-0
見本出来ました。
7月8日ごろ書店に並びます。
日本には、現象学的心理学における長く誇るべき研究の伝統があることを、私は以前から知っていました。ですが、日本にいる仲間たち――彼らは私と同 様、現在もこの分野を支配している伝統的な(総じて認知的な)心理学への代案として、現象学的心理学の可能性を追求しています――と絆を深める機会を得た のはつい最近のことです。私の考えでは、現象学的方法は、好奇心をもって一緒に努力しながら、また絶えざる敬意を払いつつ、他者の世界に接近しそれを理解 するうえで、最良の方法を提供してくれるものです。人間科学の大半の研究は、人間の経験を、そしてまた人間存在そのものをも単なる変数に還元してしまいま すが、現象学的方法はそれとは根本的に異なる立場をとるものです。本書『現象学的心理学』の日本語版に人々が触発されてさらに読書を続け、自身の研究にお いて現象学的方法を用いることになるよう、私も大いに期待しています。
フランスの偉大な哲学者ポール・リクールは(私も本書全体を通じて彼に言及していますが)、2006年の著作『翻訳について』で優れた翻訳の重要性について述べています〔訳注:フランス語原著は「Sur la traduction」と題し2004年に・・・・・・
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