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2016年5月 9日 (月)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第159号■

2016年5月9日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第159号■

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◇トピックス
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●書評ほか紹介

板倉史明著『映画と移民』の書評が、2016/5/1付、讀賣新聞の書評に掲載され
ました。評者は村田晁嗣氏。

「学際的、越境的とはこのことであろう。本書はエスニック研究と日本学、映画学を融合させる試みである。1910年代から日米開戦まで、日本からの移民たちはアメリカで日本の映画とどのように向き合ったのか・・・・・・テーマがやや多岐にわたるが、写真も豊富に掲載されており、当時の日系移民社会の様子が伝わってくる。映画を通じて移民をみつめる、著者の冷静かつ情熱的な複眼の産物である」

評者の先生、掲載紙ご担当者さまにはこころよりお礼申し上げます。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/201651-f279.html

●フェアのお知らせ

心理学書販売研究会15周年フェアのお知らせ

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ジュンク堂書店福岡本店
心理学を学ぼう!―
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2016年5月1日より開催いたします。
会員社新刊、ロングセラーを500点以上、一堂に展開した最大のフェア
開催中です。
http://shinpanken.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

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◇近刊情報
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5月下旬発売予定
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『理論で読むメディア文化』
――「今」を理解するためのリテラシー(仮題)
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松本健太郎 編
A5判並製288頁・予価2700円+税
ISBN 978-4-7885-1480-5 C1036
分野=ゲーム論・メディア論・社会学

困難な時代を生き抜くための「実践的」思想書

活版印刷に起因するリテラシー(読み書き能力)は、デジタル・メディアやソーシャル・メディアなどの爆発的な台頭によって、いまや、メディア・リテラシー、情報リテラシー、コンピュータ・リテラシーなどとよばれ、多様な展開をしています。複雑化・高速化しつつある「今」を理解するためには、リテラシー概念そのものが変容を迫られているのです。そのようなリテラシーを我々はどうすれば得られるのか? 本書は、フーコー、スティグレール、フルッサー、ドゥルーズなどの理論を提示して、クレジットカード、ビデオゲーム、Jホラー、お笑い、ゆるキャラなどを含む、新しいメディア現象を題材に、「今」を読むためのリテラシーを掴み出そうとします。理論がいかに有効かを実演する、実践的な思想書といえましょう。

5月下旬発売予定
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『朝起きられない人のねむり学』
── 一日24時間の賢い使い方
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神山 潤 著
四六判並製180頁・本体1800円+税
ISBN978-4-7885-1479-9 C1047
分野=健康・教育

寝不足の脳では何が起こっているのか?

寝る間を惜しんで努力することを勧める文化のもと、まじめに頑張る人ほど睡眠を削り、生活リズムや体調も崩しがちです。夜遅くまでのスマホ使用や部活動、塾通いなどに追われる若者の睡眠時間は減る一方で、集中力や意欲が低下するだけでなく、どうしても朝起きられず、登校困難に悩むケースも少なくありません。睡眠外来を訪れる中学・高校生の具体的な事例をあげつつ、最新の睡眠研究のデータや多様な統計資料を駆使し、限られた時間の賢い使い方を提案します。若者だけでなく、まわりの大人たちにもぜひ読んでほしい一冊です。

5月下旬発売予定
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『インプロをすべての教室へ』
──学びを革新する即興ゲーム・ガイド
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キャリー・ロブマン、マシュー・ルンドクゥイスト 著 
ジャパン・オールスター 訳
A5判並製210頁・予価2100円+税 
ISBN 978-4-7885-1481-2 C1037
分野=保育・教育・教授法

子どもがぐんぐん伸びる即興ゲーム集

子どもの学力をどう向上させるか、先生方は日々心を砕いています。教壇から授業するだけでは、いくら工夫をしても限界があります。いま先端的な企業では、イノベーションをもたらす「集団的知性」が合い言葉になっています。教室も同じです。子どもたち全員を巻き込んだ、集団的な学びが重要なのです。それを可能にするのが、即興的にパフォーマンスするインプロゲームです。インプロは、いまでは企業でも活用されるようになってきましたが、本書は、さまざまな教科を創造的に学ぶ、教室で使うために周到にデザインされたインプロゲームを100以上も載せています。そして、ふさわしい学年レベル、かかる時間、必要な道具が示され、評価、学級の安全、特別支援の必要な子など、教師が直面する問題にも配慮されています。これからの学校で、教師が座右において活用する本です。

 

6月上旬発売予定
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『知能と人間の進歩』(仮題)
──遺伝子に隠されたもの
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ジェームス・フリン 著
無藤隆・白川佳子・森敏昭 訳
A5判上製160頁・本体2100円+税 
ISBN 978-4-7885-1482-9 C1011
分野=心理学

人間の知能は向上しているか?

著者のフリンは政治哲学者・道徳哲学者にして心理学者で、人類の知能は産業化・情報化とともに向上しているという「フリン効果」で世界的に著名です。確かに遺伝はその人の基本的知能のあり方を決めますが、結果としての知能、つまり思考の水準は、環境の手助けがあれば伸びていくのです。それが教育であり、また知的な仕事の機会です。時に人は、人種や階層や男女や文化によって知能が本来的に異なるのだと考えがちです。フリンは一つ一つ証拠を吟味し、そういう集団差には根拠がないこと、主として社会の産業化と情報化によって、抽象的仮説的な思考の習慣が求められるようになることで知能が向上することを明らかにしました。

6月中旬発売予定
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『ドクターズ・ストーリーズ』(仮題)
──医学の知の物語的構造
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キャサリン・モンゴメリー 著
斎藤清二・岸本寛史 監訳
四六判上製380頁・本体4200円+税
ISBN 978-4-7885-1483-6 C1011
分野=医学・質的研究・物語論

医療の場の複数の物語を読み解く

ながらく医学は、疾患を治療する科学だと考えられてきました。しかし、一度でも重い病気を経験した人ならわかるように、医学はそれにとどまるものではありません。人間の病いに関する知識とケアに深く関与する実践であるという認識が、ますます高まっています。このような動向は、医学における物語の重視という形で現れてきています。それは、医者からみた疾患の物語であり、また、疾患を病む患者の物語です。医学の場では、複数の物語が輻輳します。本書はこのような医学における物語を重視する流れを決定づけることとなった本で、久しく翻訳が俟たれていました。医師や研修医や医学生たちに新しい視点を提供し、医学教育、ひいては医学そのものを変容させる力をもつ本です。

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◇編集後記

この4月、東京新聞の論壇時評の評者が佐藤卓己先生から、中島岳志先生に代わった。
今回のテーマは「「日本会議」の実態に迫る 信仰を超え改憲へ一丸」である。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/rondan/CK2016042602000274.html

ぜひ読んでいただきたい時評なのですが、ここで興味深いのが、中島氏がとりあげていたのが菅野完(すがのたもつ)「シリーズ草の根保守の蠢動(しゅんどう)」で、これは「ハーバービジネスオンライン」というオンラインサイトで連載されていた記事だ。先月、佐藤卓己氏は自身の時評の最終回で、旧来の書籍・雑誌などで形成されてきた「論壇」というのものが今後どうなるかと投げかけたのですが、中島氏のこの連載の拾いあげは、それへの応答のように思えて、私にはとても興味深かった。嚢中の錐とも言うべく、優れた論考はパッケージを突き破り、現れてくるのだ。

さて、この菅野氏のこの連載が一冊になった(『日本会議の研究』扶桑社新書)。これは出版社もスゴい仕事をしたと思う。私的新書大賞2016である。自宅近所の書店さんの新書棚をいくらかまわったが、『普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』 などはたくさん積まれているのですが、ない。関係者の「買い占め」説も出るなか、この土曜日、ようやく手に入れて、一気に読んでしまった。

読書中、4月の熊本大震災において、被災者の安全の確保が真っ先に優先されるべき場面で、政府のスポークスマンから、まず「緊急事態条項」の語が出たことを思い出し、戦慄する。本書に登場する一連の人々にとっては、彼らの想像する「国家」「家族」の形式の実現だけが重要なのだ。しかし、それは現憲法下で育まれてきたこの70年間の国民生活と政治の「良き内実」のいっさいをないがしろにする「人災」というべきものだ。  (中山)

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◇奥付
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次回発行は2016年6月上旬を予定しております。

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