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2016年3月

2016年3月31日 (木)

朝日新聞論壇時評 金菱清(ゼミナール)『呼び覚まされる霊性の震災学』

3月31日付 朝日新聞「論壇時評」、

「ことば」の復興
壊れた社会をつなぎ直す


のなかで、ミュージカル「タイムライン」、森達也監督の「FAKE」とともに『呼び覚まされる霊性の震災学』(金菱清(ゼミナール)編・東北学院大学震災の記録プロジェクト)が取り上げられました。

評者は高橋源一郎氏。

……ゼミの主催者・金菱清はこう書いている……わたしたちの社会は「死」をタブー視し、見えないものにしてきた。だが、暴力的に「死」と向き合わざるをえなかった、震災の当事者たちは、通常と異なったやり方で、「死者」を弔い、「死」を受け入れていった。そこには、わたしたたちの社会が忘れかけていたものがあった。彼らは、単に「死者を忘れないこと」ではなく、やがて「死者と共に生きること」を目指すようになった。死を常に意識することで、はかない生の価値を深く噛みしめるために。そこには、よりよい社会を作り出すための重要なヒントがあるのだ、と。……

高橋源一郎さんの5年にわたる朝日新聞・論壇時評は今回で終わり、次回は小熊英二氏が担当です。

9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

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2016年3月28日 (月)

新刊 三浦倫平『「共生」の都市社会学』

9784788514706

三浦倫平 著

「共生」の都市社会学
―下北沢再開発問題のなかで考える

A5判上製464頁
定価:本体5200円+税
発売日 16.3.31

ISBN 978-4-7885-1470-6

見本出来ました。
3月30日ごろ書店に並びます。

あとがき(一部抜粋)

 未曾有の大震災が起きてから、早五年が経過しようとしている。東京大学被災地支援ネットワークの一員として被災地沿岸部に訪れた際に見た風景の数々が、 今でも脳裏に強く残っている。倒された家屋の数々。道端に転がる日用品。カーナビに記された施設やお店が全く見当たらないことに衝撃を受けたのを今でも覚 えている。

 あの風景を思い出すたびに、あの地で生き残った人たちは今どのような生活をしているのかということを考えてしまう。今、被災地は「復興」に向かっているのだろうか。日本社会は「復興」をどのように考えているのだろうか。

 災害という全く違う角度から話をしたのは、今被災地が直面している「復興」という課題が、本書の視点からすれば「共生」の課題であるということを言いたいからだ。

 「復興」は、インフラなどが単に「復旧」することを意味しているのではなく、「多様な人々が共に生きていくことができるような社会の形成過程」、すなわ ち「共生」という意味で捉えていくべきだ。なぜならば、インフラをきれいに作り直しても、被災者の生活に対する支援が十分に行なわれず、多くの社会的弱者 がその土地に住み続けることができなくなってしまっては、望ましいあり方とは到底言えないからだ。これは理論的な想定ではない。阪神淡路大震災の後に起き た現実を

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《もっと読む 「共生」の都市社会学 あとがき(一部抜粋)》

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2016年3月24日 (木)

新刊  田中研之輔『都市に刻む軌跡』

9784788514690

田中研之輔 著

都市に刻む軌跡
―スケートボーダーのエスノグラフィー

四六判上製274頁
定価:本体3200円+税
発売日 16.3.25
ISBN 978-4-7885-1469-0

見本出来ました。
3月30日ごろ書店に並びます。

あとがき(一部抜粋)

 別の人生を歩んでいたと思う。スケートボードに打ち込む若者達に出会うことがなかったら、私はおそらく社会学者になっていない。「たまり場」での出会い は、私の人生を経路づけていく決定的な出来事だった。「たまり場」で交わした会話や打ち込んだスケートボードは、私の身体に直接刻み込まれ、今を生きるエ ネルギーの源泉となっている。身体の細部に浸透した記憶と感覚がストリートでの経験を詳細に呼び起こす。

 行為を続けることや集団に帰属することには、もったいぶった言葉はいらない。スケートボードという共通言語をもつ集団は、行為やスタイルが身体の言語に よって維持される社会的世界であった。身体が語る社会的世界の内実を本書に書き起こしていく作業は、言葉にならない身体性を共有する集団行為に、言葉を与 えていく産みの苦しみを伴うものであった。書くことの喜びを感じることはごくわずかなモーメントだった。

 『都市に刻まれた軌跡』という本書のタイトルは、出版元の

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《もっと読む 都市に刻む軌跡 あとがき(一部抜粋)》

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2016年3月15日 (火)

新刊 西村ユミ『看護実践の語り』

9784788514683_5

西村ユミ 著

看護実践の語り
―言葉にならない営みを言葉にする

四六判上製244頁
定価:本体2600円+税
発売日 16.3.20
ISBN 978-4-7885-1468-3

見本出来ました。
3月24日ごろ書店に並びます。

あとがき

 驚いたことに、本書のもとになった研究に着手してから、既に十二年余りが経ってしまった。あの頃より、私は、具体的な実践から「看護の実践知」を導き出すことを目論んできた。言語化が難しい実践、それを僅かながらでも言葉するにはどうしたらいいのか、と考えあぐねて選び取った方法の一つが、グループインタビューだった。本書で紹介したとおり、参加者の「みな」で自分自身の、そして自分たちの看護を語り合う中で、新たな言葉が生まれてくる可能性がある。これを頼みに試みた。その試みから、多様な看護実践の記述が生み出された。

 私にとって本書に登場してくれた看護師さん方との出会いは、ほんとうに大きいものだった。何よりも、臨床経験がたったの二年しかない私は、看護実践の特徴の多くを、この研究で生まれた言葉から学ぶことができた。自身の臨床経験や教員となってからの実習指導の経験は、確かに私の「看護のもと」となっているが、本書で記述した言葉は、その看護実践のもとに輪郭を与えてくれた。看護について話すいろいろな機会に、

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《もっと読む 看護実践の語り あとがき》

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2016年3月14日 (月)

新刊 日本質的心理学会『質的心理学研究 第15号』

9784788514645

日本質的心理学会 編

質的心理学研究 第15号
―特集 子どもをめぐる質的研究

B5判並製252頁
定価:本体3000円+税
発売日 16.3.20
ISBN 978-4-7885-1464-5

見本出来ました。
3月24日ごろ書店に並びます。

巻頭言

質的研究の「質」をめぐる悩み
 『質的心理学研究』第15号を無事みなさまのお手元に届けられることになった。編集委員長として3年間務めさせていただいた私にとっては,任期満了を迎 える「集大成」の巻でもある。今回も,興味深く質の高い論文をいくつもお届けできるのは,もちろん第一義的には投稿者の方々の研究者としての力量ゆえであ る。初回投稿時には正直まだまだという論文が,その後の過程のなかで質の高い論文に変貌していくさまは,知的にスリリングですらある。

 そしてそのように論文が仕上がっていくサポートをするのが,査読を担当している編集委員たちである。表に直接出るわけでもない黒子的存在であるが,それ ぞれ質的研究者でもある編集委員たちの丁寧な査読なしには,このような論文がいくつも載った学術雑誌はできあがらない。その舵取り役を担わせていただく編 集委員長として,幾度も貴重な場面に立ち会わせていただいた。

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《もっと読む 質的心理学研究 第15号 巻頭言》

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2016年3月10日 (木)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第157号■

2016年3月8日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第157号■

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◇トピックス
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●書評ほか紹介

『呼び覚まされる霊性の震災学』 (金菱清編、本体2200円)が朝日新聞夕刊(1月22日)ほか、河北新報記事で紹介されて以来、さまざまな紙誌、メディアで紹介されております。現在3刷ができあがりました。
また3月6日の日曜日夜10時、フジテレビ・Mr.サンデーにて放映される予定(すみません、番組見ていたのですが放映されたのか? 確認できませんでした)。

朝日新聞記事
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-cc2a.html

河北新報記事
生と死向き合う「霊性の震災学」学生が刊行
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160207_13016.html

被災地の幽霊を社会学
「「現代の遠野物語」と絶賛も・・・・・・東日本大震災はおびただしい数の「死」と「別れ」をもたらした。死者1万5894人、行方不明者2562人(2月10日現在)の一人ひとりに、別れの物語がある。 そうした膨大だが記録に残りにくい個人の喪失感を、社会学的観点からすくい取った論文集が反響を呼んでいる。1月末に出版された『霊性の社会学』だ(新曜社)。執筆したのは、東北学院大学の金菱清教授(40)と7人のゼミ生。重視したのは「当事者」の視点だ。そのため理屈では説明できないテーマもある・・・・・・」(「AERA」2016年2月29日号 角田奈穂子氏)

被災地に幽霊......?生と死に向き合う一冊
「東日本大震災から5年。この「5年」というのは一つの区切りの意味を持つようで、関連図書の出版が相次いでいる。その中でも注目の本が東北学院大学、金菱清ゼミナールが行った「震災の記録プロジェクト」をまとめたのが本書である。このゼミの学生と指導教官である金菱清が、被災地における問題が生存(survive)から、生活(life)にシフトしようとしている2013年から始めたものだ。
この5年間、被災地では何が行われ今に続いているのか。政府やマスコミ、インターネットからの情報しか知らない人たちは、この事実に驚かされるだろう・・・・・・」(「週刊新潮」2016年3月3日号、東えりか氏評)

HONZに同記事
http://honz.jp/articles/-/42510

●フェアのお知らせ

心理学書販売研究会15周年フェアのお知らせ

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八重洲ブックセンター八重洲本店4階
「心理学 いま、読んでおきたいおススメの本」
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期間:2016年2月1日(月)─
「心理学 いま、読んでおきたいおススメの本」
を開催いたします

八重洲ブックセンター八重洲本店と心理学書販売 研究会が厳選した、2015年度に刊行された 「心理学の今」がわかる本を中心に、いつの時代 でも変わらない必携の定番書を揃えました。

あわせて、フェア特典として、心理学書販売研究会 発足15年を記念して製作いたしました、「心理学を 学ぼう2」とフェアパンフレットも配布しております。ぜひお立ち寄りください。

「心理学 いま、読んでおきたいおススメの本」

八重洲ブックセンター八重洲本店
4階 昇りエレベーター前売場

http://shinpanken.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html

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紀伊國屋書店新宿南店
心理学を学ぼう!2─基本から最先端まで─
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2016年2月10日(水)~2016年4月3日(日)
紀伊國屋書店新宿南店 5階レジ前フェア台にて
「心理学を学ぼう!2─基本から最先端まで─」を開催いたします。

現代社会に生きる人びとの心は、日々たえず変化しています。そのなかで、心理学専門書を出版するという立場からつねに心の問題に寄り添い続けてきた、出版社13社の会である「心理学書販売研究会」。発足15周年にあたる今年までに刊行した、会員社一押しの基本図書から理論書までの商品が一堂に会します。この冬おすすめの各社新刊も取り揃えました。

また、フェア会場では心理学書販売研究会の発足15周年を記念した冊子「心理学を学ぼう!2」・「フェア出品書籍リーフレット」を配布しております。 皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

http://shinpanken.blogspot.jp/2016/02/blog-post_10.html

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◇近刊情報
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3月中旬発売予定
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『質的心理学研究 第15号』
──特集 子どもをめぐる質的研究
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日本質的心理学会 編
B5判並製252頁・本体3000円+税
ISBN 978-4-7885-1464-5 C1011
分野=心理学

発達研究においては、ともすれば身近で個別的な子どもと向きあい、その子の理解に役立つ情報を探ることが見失われがちです。本特集では、質的方法の特性を自覚的に利用して、子どもたちの「いま」をとらえ、周囲の人の関わりの理解をめざす論文が4本そろいました。人間観や認識論といった、ものの見方の変革に深く関わる質的研究ならではの力作ばかりです。ほかに一般論文を7本収載。書評特集では「質的心理学研究の足下を見直すため、あらためて古典を読む」と題し、質的研究の理念や息吹を感じさせる古典との対峙を促します。

質的心理学研究 バックナンバー
http://www.shin-yo-sha.co.jp/qualitative_psycho.htm

3月下旬発売
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『都市に刻む軌跡』
──スケートボーダーのエスノグラフィー
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田中研之輔 著
四六判上製272頁・本体3200円+税
ISBN 978-4-7885-1469-0 C3036
分野=社会学・都市論・人類学

ストリートと身体に刻まれる生を描く

駅前広場で、すぐ横の公園で、躍動するスケートボーダーの姿をかつて目にしました。あの集団はいまも跳びつづけているのでしょうか。秋葉原、池袋、新宿、土浦などでの多年にわたる参与観察により、文化的行為を媒介にして形成されたこの若年集団の軌跡へと迫ります。表面的なスタイルや価値観のみを分析するのではなく、どのような都市空間管理の政治と交わり、いかなる生を経て何を費やして参加してきたのか、そして、その生き方の帰結には何があるのか、という全体を描きだすヴィヴィッドな都市エスノグラフィーです。著者は法政大学キャリアデザイン学部准教授。

2月下旬発売予定
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『〈共生〉の都市社会学』 (仮題)
──下北沢再開発問題を手がかりに
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三浦倫平 著
A5判上製472頁・予価5200円+税
ISBN 978-4-7885-1470-6 C1036
分野=社会学・都市問題

「知らないうちに道路ができちゃった」と後悔しないために

現代の都市は、様々な人々が共に生きる=「共生」の側面が強くなっています。にもかかわらず、社会学はこの問題をあまり重視してきませんでした。本書は、この「共生」の問題をルフェーブルの「都市への権利」などの考えに遡って問い直し、そこにある問題とは何か、どのように解決できるのかなどを、根源から問い直します。その際、具体的な考察の対象となるのが、下北沢という街の再開発をめぐって起きた紛争です。七〇年代以降、独自の発展をしてきたこの街を愛する人々が、行政や企業のやり方に対して、やむにやまれず立ち上がった運動ですが、この町に住む人、地主、商売する人、遊びに来る人など、様々な形で運動に関わる人々へのインタビューを通して、多様な考え方・運動のあることが浮かび上がり、解決への道筋が暗示されます。まだ解決に至っていませんが、理論としてだけでなく、運動の記録としても貴重な、力作です。

3月下旬発売予定
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『メディアと文化の日韓関係』 (仮題)
──相互理解の深化のために
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奥野昌宏・中江桂子 編
A5判上製296頁・予価3300円+税
ISBN 978-4-7885-1471-3 C1036
分野=メディア論・日韓関係論

お互いの歴史を知ることから、始まる

日韓関係は、竹島=独島問題、慰安婦問題などをきっかけに、ここ数年、最悪の状態でしたが、おぼろげに希望の光も見えてきました(?)。しかしいまなお予断を許す状態ではありません。ワールドカップの日韓共催、韓流ドラマのブームなどで盛り上がった時期もあったにもかかわらず、なぜこのような険悪な関係になったのでしょうか。本書は、日韓関係の歴史を、新聞・放送などのメディア、マンガ・アニメ・ドラマなどの文化交流の面から歴史的にたどり直し、日韓の相互理解を深めようとしたものです。韓国が日本の植民地支配の後
も過酷な独裁政治のもとに置かれ、苛烈な民主化運動の末に今日の自由を獲得したこと、日本にもまた、日韓友好に尽力した人々がいたことなど、お互いの歴史を知ることが関係改善の着実な道であることを確信させる本です。

3月下旬発売予定
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『映画と移民』 (仮題)
──日系アメリカ移民の体験にみる
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板倉史明著
A5判上製280頁・予価3500円+税
ISBN 978-4-7885-1472-0 C1074
分野=移民論・映画論

映画は移民のアイデンティティ形成にどう関わったか

いま移民・難民問題が注目されています。日本はこの問題に冷たいとも言われますが、戦前の日本は移民(棄民?)に積極的でした。特にアメリカへの移民はさかんでした。本書は、アメリカへの日系移民の歴史を、映画を通してたどったものです。戦前の日本人町で、どのような(日本)映画が上映されていたのか。どのように制作され、どのように受容されたのか。それが日米開戦でどう変わったのか。押収された日本映画を米軍はどのように利用したか、その補償は? また、日本映画に対する一世と二世の違いは、などのさまざまな問題を通して、映画が移民のナショナル・アイデンティティの構築と変容に果たした役割を問います。

4月上旬発売予定
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『〈鞆の浦〉の歴史保存とまちづくり』
──環境と記憶のローカル・ポリティクス(仮)
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森久 聡 著
A5判上製288頁・本体3800円+税
ISBN 978-4-7885-1473-7 C3036
分野=まちづくり・郷土史・環境問題

「鞆が鞆でなくなってしまうって思うたんよ」

鞆の浦は風光明媚な瀬戸内海の眺めと古い町並みや名所の残るひなびた港町です。ところが港の一部を埋め立て橋をかけ、道路を通す開発計画がもちあがったのは25年も前のことでした。計画を推進し、観光業を発展させたい福山市・道路建設派と、世界遺産に匹敵する港町の町並みを守りたい保存派がまちを二分する論争をくり広げ、開発の是非が裁判で争われてきました。そして今月、広島県が正式に開発を断念し、長年の論争にピリオドが打たれました。栄枯盛衰のまち鞆の浦の歴史文化、産業と社会構造、まちを揺るがした保存問題の全容を解明し、歴史保存に情熱を傾けてきた人々の記憶を通して、まちづくりはどうあるべきかを問いかけます。詳細な年表付き。著者は京都女子大学現代社会学部准教授。

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◇奥付
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次回発行は2016年4月上旬を予定しております。

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2016年3月 7日 (月)

新刊 子安増生・郷式徹『心の理論』

9784788514676

子安増生・郷式徹 編

心の理論
―第2世代の研究へ

A5判上製228頁
定価:本体2500円+税
発売日 16.3.10
ISBN 978-4-7885-1467-6

見本出来ました。
3月11日ごろ書店に並びます。

まえがき

  人は,どのようにして自己自身を知り,他者の心を読み取り,社会的コミュニケーションを行うのでしょうか。心理学において最も基本的とも言えるこのテー マは,この30年あまりの間に「心の理論」の研究として盛んになってきました。動物の社会的知能の研究として始まった「心の理論」の研究は,定型発達と保 育・教育の研究だけでなく,自閉症などの非定型発達とその発達支援の研究,脳神経活動の研究,ロボットなど機械の知の研究など多様な分野に発展してきまし た。今や,「心の理論」の研究は第二世代に突入したと言え,発達心理学系の学会に行くと,「心の理論」の研究発表は必ず見られるだけでなく,メジャーな研 究分野になっていると感じられます。本書は,このような「心の理論」の最近,最新の研究成果を,学術的に正確かつできるだけわかりやすく,多くの読者に伝 えることを目指すものです。

 本書の企画は,2016年3月に私(子安)が京都大学を定年退職することを念頭に置いて考えてくださった関係者の発案に端を発するもので

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《もっと読む 心の理論 まえがき》

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2016年3月 4日 (金)

新刊 矢守克也・宮本 匠『現場(フィールド)でつくる減災学』

9784788514669

矢守克也・宮本 匠 編

現場(フィールド)でつくる減災学
―共同実践の五つのフロンティア

四六判並製208頁+カラー口絵6頁
定価:本体1800円+税
発売日 16.3.7
ISBN 978-4-7885-1466-9

見本出来ました。
3月7日ごろ書店に並びます。

あとがき

  そこを訪れたときに、「今日は、○○さん、××くんは、いないの?」と、研究室の学生について尋ねられたとき、「ああ、もう私の出番は終わったな」と 感じます。その集落、その町で、学生のことを多くの方々に知っていただき、また気にかけてもらえるような状況になっているとき、減災学は、少なくとも大き く道を踏み外していることはないと判断しています。学生たちが、そして筆者自らが、名も姿もある「人」としてにあらわれているかどうか─防災学ならぬ減災 学においては、この点が重要な試金石となるということです。

 それは、なぜでしょう。減災学では、すべてとは言えないかもしれませんが、ほとんどの場合、減災の対象となる生命・財産の持ち主、すなわち、当事者との 接触─言いかえれば、当事者とのコミュニケーション─が不可欠だからです。もちろん、これまでも、防災啓発や教育、アウトリーチといった言葉で、コミュニ ケーションは重視されてきました。しかし、「巨大地震が最優先、いや頻度で言えば風水害も」など、何をコミュニケーションするか(“what”)、あるい は、「見やすいハザードマップが大切、ワークショップなど参加的な手法を」など、

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《もっと読む 現場(フィールド)でつくる減災学 あとがき》

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2016年3月 3日 (木)

新刊 亀山佳明『記憶とリアルのゆくえ』

9784788514652

亀山佳明 編

記憶とリアルのゆくえ
―文学社会学の試み

四六判上製272頁
定価:本体2600円+税
発売日 16.3.3
ISBN 978-4-7885-1465-2

見本出来ました。
3月7日ごろ書店に並びます。

まえがき

 当たり前のことであるが、文学作品を創作したり、それらを鑑賞したりするという文学的な営為は社会という場においてなされる。その一方で、文学作品それ 自体の内には様々な人々の行動や関係あるいは感情─たとえば、他者との協調や対立、風景をめでる行動やその情緒─が描かれる。このように、文学と社会とは 多様な関わり合いをもっているために、互いに他方の影響を大きく受けずにはいない。ここで、われわれが「文学社会学」と呼んでいるのは、このような文学と 社会との相互の関係のあり方を考察する学問領域のことを指してのことである。

 わが国で早い時期にこの領域に注目した人物として、夏目漱石を思い浮かべることができる。今から百年以上も前に、漱石は留学先のロンドンでこの問題に直 面せざるを得なかった。当時、英文学の研究をめざしていた彼は、英国人の著した研究書を読み漁っていた。ある時、そうした試みは、他人がうまいと勧める酒 を、自ら納得することもなく、他人にも勧める行為、つまり虚偽的な行為、であることに気づく。また、文学をもって文学を研究することは「血で血を洗う」無 謀な行為であると思うにいたる。そこで、彼は研究の方向を大きく転換する。文学はその社会に必然があって生まれるのであるから、社会の影響をまぬがれな い。何故に文学がその社会に生まれたのか、

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《もっと読む 記憶とリアルのゆくえ まえがき》

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