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2016年2月

2016年2月29日 (月)

新刊 川合伸幸・内村直之『コワイの認知科学』

9784788514591

日本認知科学会 監修
川合伸幸 著/内村直之 ファシリテータ

コワイの認知科学
―「認知科学のススメ」シリーズ2

四六判並製130頁
定価:本体1600円+税
発売日 16.02.26
ISBN 978-4-7885-1459-1

見本出来ました。
3月2日ごろ書店に並びます。

まえがき

  うれしい、おどろいた、悲しい、コワい、腹が立つ……ヒトのこころはこのような情動によって彩られます。楽しいことやうれしいことによって幸福を感じ ますが、辛いこと、嫌なこと、腹立たしいことがあると、ときには生きていくことさえ辛く感じることもあります。思うようにならないこころの働きは、わたし たちをさまざまな気分にさせます。

 わたしたちのこころはどうしてこのような働きを持っているのでしょうか。本書では、感情や情動と呼ばれるこころの働きのうち、「恐怖」や「コワい」について焦点をあてて、こころの働きに迫ります。

 ある夏の日、家族で宿泊した高原の湖畔のホテルのそばに、本物の蒸気機関車が鎮座していました。2 歳になったばかりの息子は、家ではいつもミニカーや蒸気機関車のおもちゃで遊んでいます。さっそく子どもを連れて機関車に乗り込もうとしました。そうする と、「コワいー」と言って、蒸気機関車から力のかぎり逃げようとしました。はしごで操縦室にあがり、運転席にむりやり座らせても、泣くばかりです。近づい てみたときの、機関車のあまりの大きさと、黒々と鈍く光る鋼鉄の固まりに圧倒されたようです。

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2016年2月26日 (金)

新刊 内村直之・植田一博他『はじめての認知科学』

9784788514584

日本認知科学会 監修
内村直之・植田一博・今井むつみ・川合伸幸・嶋田総太郎・橋田浩一 著

はじめての認知科学
―「認知科学のススメ」シリーズ1

四六判並製176頁
定価:本体1800円+税
発売日 16.02.26
ISBN 978-4-7885-1458-4

見本出来ました。
3月2日ごろ書店に並びます。

まえがき

  ヒトのこころとは何でしょうか。こころ,精神,胸の内,英語で言えばマインド(mind),ハート(heart),スピリット(spirit)……い ろいろないい方があります。自分のことを振り返ってみても,こころというのはとても気になるのになかなか捕まえにくい存在です。

 自分で自分のこころのことを考えてみましょう,感じてみましょう。 テレビドラマを見て感動したり,明日のデートの計画を立てたり,幼いころを思い出したり,数学の問題を一所懸命考えて解き方がわかって興奮したり……。

 こころの中身は次々に移り変わります。そこから,こころがいろいろな働きを持っていることに気がつきます。

 ちょっとまわりを見渡してみましょう。

 考えているこころを持っているのは,自分だけではなさそうですね。

 私があなたに話しかけます。私のこころの中にある思いを語ります。

あなたはそれを聞き,私のこころの中身を思いやりながら,あるときは「そうだね」と言いながらうなづき,またあるときは「ちがうよ,それ」と首を横にふります。私のこころのはたらきは,あなたのこころのはたらきに何かを与えたようです。

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2016年2月19日 (金)

新刊 町村敬志・佐藤圭一『脱原発をめざす市民活動』

9784788514508

町村敬志・佐藤圭一 編

脱原発をめざす市民活動
―3・11社会運動の社会学

四六判並製264頁
定価:本体2900円+税
発売日 16.02.20
ISBN 978-4-7885-1450-8

見本出来ました。
2月26日ごろ書店に並びます。

序章 動き出した社会をどうとらえるか(一部抜粋)

町村 敬志

1 はじまりのかたち

6・11新宿―デモンストレーションの風景から
二〇一一年六月一一日午後、新宿中央公園をスタートしたデモンストレーションの列はなかなか途切れることがなかった。東日本大震災から三ヵ月、脱原発を訴 えかける一万をはるかに超える人びとは、全部で十数個の集群(梯団)に仕切られながら、ゆっくりと前に進んでいた。しばらくの間、筆者は第一の集群ととも に街路を進んでいった。そして、新宿駅西口に着いたところで、列を一度離れ、各集群が順にやってくるのを駅前の歩道橋の上から眺めることにした(写真序・ 1)。

 次々にやってくる集群には見たところ千人をゆうに超える人びとが加わっている。一つひとつのグループの人の多さが見る者に強いインパクトにもたらす。し かし、やってくる人の塊りを眺めるうちに、さらに気がついたのは、ゆるやかに束ねられた人びとの雰囲気が集群ごとに大きく違うことだった。結果としてパ レードの行列全体は一言では形容しがたい、きわめて多彩な広がりを示していた。

 まず一目見て、集群ごとの色合いが違う。黒っぽい色が支配的な集群もあれば、赤・黄といった原色が目立つ集群もある。こうした色合いは以前にも

・・・・・・

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2016年2月18日 (木)

月刊 みすず 読書アンケート特集 2016年1月・2月合併号

月刊「みすず」2016年1/2月号が刊行されています。特集は毎年、年初に組まれる「読書アンケート」。読み応えのある1冊です。出版社営業の私にとっては、昨年をふり返り、今年もがんばろうという気にさせてくれる、得がたい 特集です。

弊社書籍では下記2点が取り上げられていました。

9784788513457山口裕之 著 コピペと言われないレポートの書き方教室

を増田聡先生におとり上げいただきました。

「・・・・・・あとがきの最後の一節「人それぞれ」はもうやめよう」は必読。これだけでも立ち読みしてみて欲しい」
たしか昨年だったか、ツイッター上で先生が本書をつぶやかれたのを機に、売上がかなり上がったのを記憶しております。増田先生ありがとうございます。

 

9784788514539内藤千珠子 著
 愛国的無関心――「見えない他者」と物語の暴力

は、成田龍一先生におとり上げいただきました。

「・・・・・・緊張感に満ち、さまざまなテクストを読み解く論集である。「伏字」という「自己検閲的システム」から、<いま>と歴史を貫き解析する手法にも学んだ」

成田先生、ありがとうございます。

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2016年2月17日 (水)

新刊 春原由紀『キーワード心理学6 臨床』

9784788514621

重野 純・高橋 晃・安藤清志 監修/春原由紀 著

キーワード心理学6 臨床

A5判並製176頁
定価:本体2100円+税
発売日 16.02.25
ISBN 978-4-7885-1462-1

見本出来ました。
2月26日ごろ書店に並びます。

まえがき

  何を勉強して、何になろうか、そんな進路の悩みはだれもが経験することでしょう。何の悩みもなく「お花屋さん」「サッカー選手」などと言っていたころ とは違って、自分についてかなり客観的に見られるようになっていても、具体的にどのような方向に進み、学んだことを社会でどのように生かすことができるか ということはわかりにくいものです。

 私もそうでした。高校生の頃、進学はしたいけれど、どんな方向に自分は関心があるのだろうと思い悩んだものです。そんな時、友達に「おもしろいよ」と進 められて読んだのが、心理学や精神分析の本でした。この本の企画を伺ったとき、その時の自分の気持ちを思い出して、臨床心理学を学ぼうかどうしようかと 迷っている方の役に立てたらいいなあと思ったものでした。

 この本は、監修者の方々が、臨床心理についてキーワードになるだろうという項目をあらかじめ立ててくださり、それを受けて筆者が説明するという形を取っ ています。そして大きく3つに分けられる構成です。最初は心理臨床の基礎的な考え方(理論)、次に様々な心理臨床の方法(技法)、最後に心理臨床の対象 (実践)になります。心理臨床は、理論と技法と実践がかみ合って進んでいく科学といえるでしょう。

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2016年2月15日 (月)

東日本大震災5年緊急シンポジウム「霊性を読み解く―タクシーの幽霊現象の反響と課題」のお知らせ

2月24日(水曜日)15時-17時半 東北学院大学土樋キャンパス・押川記念ホール(仙台市)にて、

東日本大震災5年緊急シンポジウム
「霊性を読み解く―タクシーの幽霊現象の反響と課題」 (入場無料)

が開催されます。

2016年2月24日(水)15:00-17:30  (14:30開場)
【入場無料】当日直接おいでください
主催 東北学院大学「震災学」編集検討委員会
東北学院大学土樋キャンパス8号館5階 押川記念ホール
〒980-8511 仙台市青葉区土樋1丁目3-1
*駐車場はございませんので最寄りの公共交通機関をご利用ください


詳細は
東北学院大学ホームページ
『呼び覚まされる霊性の震災学―3.11生と死のはざまで』金菱清ゼミ編
様々な反響を受け緊急シンポジウムを開催
2月24日(水)東日本大震災5年 緊急シンポジウム
「霊性を読み解く ― タクシーの幽霊現象の反響と課題」



・・・・・・金菱教授(とゼミ生)のもとには様々なメディアからの取材依頼が殺到しています。これらの事象に応えるため、この度、東北学院大学「震災学」編集検討委員会の主催により、主に報道関係者を対象としたミニシンポジウムを緊急開催することにいたしました。

金菱教授の解題を足掛かりに、宗教学者、住職、編集者、そして当の論考をまとめたゼミ学生の報告をもとに2時間30分のシンポジウムを予定しています。マスコミ・報道関係の皆さまにも今後の震災関連取材の端緒となるやも知れません。ぜひ聴講方々ご参加ください。・・・・・・

9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

 

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2016年2月12日 (金)

記事ほか重版日のお知らせ 金菱清〔ゼミナール)『呼び覚まされる霊性の震災学』

「死者」とともに歩む街 なぜ、被災地に「幽霊」がでるのか?
そして、大切な人の死と、どう向き合うのか。


という記事が、
「BuzzFeed News」に掲載
されました。記者は 石戸諭 氏。

その後、この記事が、2月11日、yahooに掲載されました。
たいへんご迷惑をおかけいたしますが、2月23日に重版できます。しばらくお待ちください。

・・・・・・

被災地の幽霊

ある学生が書いた卒業論文が話題になっている。「呼び覚まされる霊性の震災学」(新曜社)に収録された「死者たちが通う街?タクシードライバーの幽霊現象」だ。

東北学院大の工藤優花さんが宮城県石巻市のタクシー運転手が実際にあった幽霊について聞き取り、まとめたものだ。

津波被災地で幽霊をのせたタクシー運転手がいる。そこだけが切り取られ、「幽霊はいる」「非科学的なもので、論文とはいえない」といった声がネットにあふれた。

現場から問う死生観 『死者』『喪失感』と向き合う

卒論を指導した社会学者の金菱清教授は、苦笑混じりに語る。

「幽霊をみることもよりも、幽霊現象を通して死生観、『死者』との向き合い方を考察することがこの論文の主題なのに」
・・・・・・

9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

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2016年2月11日 (木)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第156号■

2016年2月10日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第156号■

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◇トピックス
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●書評ほか紹介

「「伏字的死角」に支配されている、との著者の見方が新鮮」(保阪正康氏評)。 『愛国的無関心』(内藤千珠子著、本体2700円)が1月17日付、朝日新聞書評欄にて紹介されました。最近のヘイトスピーチなどの愛国的感情には他者への無関心があるという鋭い指摘をした好著です。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/2016117-2a80.html


『呼び覚まされる霊性の震災学』 (金菱清編、本体2200円)が朝日新聞夕刊 (1月22日)ほか、河北新報記事で紹介されました。幽霊を乗せた被災地のタ クシーや遺体を掘り返して改葬する葬儀社など、ひとりひとりの死の重みを考えさせる本です。

朝日新聞記事
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-cc2a.html


河北新報記事
生と死向き合う「霊性の震災学」学生が刊行
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160207_13016.html



●フェアのお知らせ

心理学書販売研究会15周年フェアのお知らせ

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八重洲ブックセンター八重洲本店4階
「心理学 いま、読んでおきたいおススメの本」

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期間:2016年2月1日(月)―
「心理学 いま、読んでおきたいおススメの本」
を開催いたします

八重洲ブックセンター八重洲本店と心理学書販売 研究会が厳選した、2015年度に刊行された 「心理学の今」がわかる本を中心に、いつの時代 でも変わらない必携の定番書を揃えました。

あわせて、フェア特典として、心理学書販売研究会 発足15年を記念して製作いたしました、「心理学を 学ぼう2」とフェアパンフレットも配布しております。ぜひお立ち寄りください。

「心理学 いま、読んでおきたいおススメの本」

八重洲ブックセンター八重洲本店
4階 昇りエレベーター前売場

http://shinpanken.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html


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紀伊國屋書店新宿南店
心理学を学ぼう!2―基本から最先端まで―

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2016年2月10日(水)~2016年4月3日(日)
紀伊國屋書店新宿南店 5階レジ前フェア台にて
「心理学を学ぼう!2―基本から最先端まで―」を開催いたします。

現代社会に生きる人びとの心は、日々たえず変化しています。そのなかで、心理学専門書を出版するという立場からつねに心の問題に寄り添い続けてきた、出版社13社の会である「心理学書販売研究会」。発足15周年にあたる今年までに刊行した、会員社一押しの基本図書から理論書までの商品が一堂に会します。 この冬おすすめの各社新刊も取り揃えました。

また、フェア会場では心理学書販売研究会の発足15周年を記念した冊子「心理学を学ぼう!2」・「フェア出品書籍リーフレット」を配布しております。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

http://shinpanken.blogspot.jp/2016/02/blog-post_10.html



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◇近刊情報
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2月16日配本18日発売
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『妊娠期から乳幼児期における親への移行』
──親子のやりとりを通して発達する親
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岡本依子 著 
A5判上製248頁・本体3400円+税
ISBN 978-4-7885-1463-8 C1011
分野=発達心理学


「親になる」とはどういうことか?

子ども時代に乳幼児とふれあった経験のないまま、出産し子育てを始める人が増えています。密室育児のなかで、子どもがなぜ泣くのか、どう扱えばいいのかわからず、孤立感に悩む親も少なくありません。試行錯誤を繰り返しながら、親はどのように親になり、親としての自信を身につけてゆくのでしょうか?  本書は、「親の発達」を切り口にして、胎動日記と授乳日記における親の語り、前言語期の子どもと親のやりとりを詳細に分析することで、親自身が経験している「親への移行」過程を明らかにし、親子の新たな発達観を提示します。




2月24日配本、26日発売
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『キーワード心理学6 臨床』
──
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重野 純・高橋 晃・安藤清志 監修・春原由紀 著
A5判並製176頁・本体2100円+税
ISBN 978-4-7885-1462-1 C1011
分野=臨床心理学・カウンセリング


人間関係を築く臨床心理の基礎知識

ついに昨年、公認心理師法案が可決され、臨床心理の国家資格が実現することになりました。昨今も、児童虐待や高齢者への虐待がしばしば事件となって報道され、また、育児ノイローゼに悩む親や、学校や社会になじめず、不登校やひきこもりとなる人びともあとを絶ちません。急激に変化する社会にあって、生きづらさを感じているひと、よりよい人間関係を築きたいと願っている人にとって、臨床心理の知見はたいへん役立ちます。本書は、臨床心理の基礎的な考え方、現代の代表的な問題と援助の方法を30のキーワードでわかりやすく解説しました。そして、カウンセラーはどんな実践をしているのか、そのライブな世界をイメージできるよう書かれています。




2月下旬発売予定
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『心の理論』
──第2世代の研究へ
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子安増生・郷式徹 編
A5判上製228頁・本体2500円+税
ISBN 978-4-7885-1467-6 C1011
分野=心理学・脳研究


心理学の最前線を学ぶ!

人は、どのようにして自己自身を知り、他者の心を読み取り、社会的コミュニケーションを行うのでしょうか。このテーマは、「心の理論」の研究として、心理学のメジャーな研究分野になっています。今や、研究は初期の基礎的研究を経て第二世代に突入し、定型発達と保育・教育の研究だけでなく、自閉症などの非定型発達とその発達支援の研究、脳神経活動の研究、ロボットなど機械の知の研究など多様な分野に発展しています。本書は、このような「心の理論」の最近、最新の研究成果を、第一線の研究者が報告します。学術的に正確でありながらわかりやすく書かれており、「心の理論」について理解を深める上で必読の一冊です。




2月下旬発売予定
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『看護実践の語り』 (仮題)
──言葉にならない技術を言葉にする
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西村ユミ 著
四六判上製240頁・予価2400円+税
ISBN 978-4-7885-1468-3 C1047
分野=看護・質的研究


看護とはどういう経験なのか?

看護師たちは、勤務交代をしながら、患者の状態を確認し、同僚や医師と意見を交わし、ナースコールが響くや、足早に病室に向かいます。看護師の関心は、つねに患者の状態にあるので、自分たちがどのように実践しているのかについて言葉にする機会があまりありません。「言葉にならない技術」と言われる所以です。しかし看護師たちの語り合いの場には、実践の知恵を知る手がかりがたくさんあります。本書は、看護師にグループインタビューして率直な会話を 作り出すことによって、看護実践についての見方や枠組みを再発見し、捉え直していった創造的な試みの記録です。看護師や医療関係者にとってだけでなく、病者として看護に関わる私たちにとっても、看護とはどういう営みなのか、その実践が何に支えられているのかを深く考え、知る機会となる本です。




3月上旬発売予定
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『現場(フィールド)でつくる減災学』
──共同実践の五つのフロンティア
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矢守克也・宮本 匠 編
四六判並製208頁+カラー口絵6頁
本体1800円+税
ISBN 978-4-7885-1466-9 C1036
分野=震災関連・社会科学


減災社会をつくるのはだれか

日本は、災害を避けられない国です。甚大な被害と衝撃をもたらした阪神・淡路大震災、東日本大震災を経て、被害を最小限におさえる「減災」の重要性がますます認識されるようになり、「リスク・コミュニケーション」「アウトリーチ」「ハザードマップ」などの言葉も知られるようになってきました。しかし、一人ひとり事情も状況も異なるなか、これらの言葉が真に「命を救う」 意味を持つために、私たちはどう行動すればよいのでしょうか? 本書は全国
津々浦々で取り組まれている、減災に向けての五つの活動を紹介します。そこに共通するのは、地域に暮らす住民一人ひとりの主体性です。その活動に専門家はどう寄り添い、支援したのでしょうか。災害の現場からの、生きた報告です。




3月上旬発売予定
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『記憶とリアルのゆくえ』 (仮題)
――文学社会学の試み
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亀山佳明 編・作田啓一 特別寄稿
四六判上製260頁・予価2600円+税
ISBN 978-4-7885-1465-2 C1036
分野=社会学・文学評論


「現代」とはどういう時代なのか?

文学が社会の中での行為である以上、社会の影響を受けるのは当然でしょう。 そこから、小説が近代社会に合致したなジャンルであることも肯われ、ルカーチのマルクス主義的反映論も出てきます。逆に、登場人物の描かれ方、行動などから「社会」への示唆を得ることもできます。ジラールの「欲望の模倣理論」などです。本書は、両方向を取り入れて、現代の様々な「文学」を題材に「文学社会学」の新しい可能性を探ったものです。伊藤整の文学論を手がかりに「自我の放棄」を扱った作田先生の力作論文、円朝を題材にした「芸能の社会学」、村上春樹の個人主義の問題、寺田寅彦における追憶の問題、終末期医療と身体論などの様々な考察のなかから、現代社会の重要なテーマ――記憶とリアルの回復――が浮かび上がってきます。

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◇編集後記

書籍販売会社・太洋社による出版社説明会が、2月8日行われ、私も出席してきました。自主廃業に向けての説明ということで、債権者集会でもないためか、昨年の栗田出版販売のときのように怒号が飛ぶわけでも、出版のこころを説く人もなかった。なにより國弘社長ご自身が淡々と説明されたのが、会場の雰囲気が荒れたものにならなかった理由だったかと思う。

太洋社が現在の外神田、末広町にオフィスがうつってから、自転車で周辺の坂を上り下りしつつ、見本に行くのは楽しみでした。またこれが本来の目的だったと思うほど、立ち食いそばの名店・「六文そば」でげそ天うどんを食すのを 義務としていた。

そんな日々も長くは続かず、図書館流通センターの注文が日販にうつってから、見本出しに行くこともなくなった。仕入担当者の方には申し訳ないと思いつつも、人文書を配本するお店が3,4店で、配本数も一桁ということが多くなったからだ。

ともあれ説明会は、2月の出庫継続というお願いだったので、書店さんからの客注は出庫いたします。常備の切り替えは3月ですので、常備回転スリップは申しわけございませんが、ストップします。これは太洋社帳合の書店向けのご連絡になります。
                                (中山)
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◇奥付
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次回発行は2016年3月下旬を予定しております。

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2016年2月10日 (水)

新刊 岡本依子『妊娠期から乳幼児期における親への移行』

9784788514638

岡本依子 著

妊娠期から乳幼児期における親への移行
―親子のやりとりを通して発達する親

A5判上製248頁
定価:本体3400円+税
発売日 16.02.18
ISBN 978-4-7885-1463-8

見本出来ました。
2月18日ごろ書店に並びます。

序論

 はじめから親だった人はいない。にもかかわらず,子どもの立場から親をみるとき,親は自身が生まれたときから親であったため,あるいは,最古の昔からヒ トが子を産み育ててきたという不断の営みを知っているため,親ははじめから親だったように錯覚してしまう。ポルトマンも指摘するように,人は生理的早産で 生まれる動物であり,子宮外の胎児といわれるほど親への独特な依存性を示す(Portmann, 1951/1961)。これはつまり,人の乳児は未成熟な状態で生まれてくるので,生まれ落ちたあと,自力で生命を維持することが困難であることを示して いる。出産後には乳児は子宮の外にいることになるが,胎児と同じくらい保護された環境が必要であるということである。つまり,ポルトマンの説に従うなら, ヒトは,大人からの世話や保護,すなわち子育てを前提に進化してきた動物であることを示している。したがって,ヒトにとって子育ては自然の摂理といえるか もしれない。

 系統発生的時間軸において自然の営みである子育てが繰り返されてきたが,そのことと,一個人として,ある時代のあるコミュニティに暮らす親にとって,個 人史的時間軸における親への移行が当然のものと感じられるかどうかは別である。子育てが当然視され,その背後にある親個人の努力や工夫が焦点化されないこ ともある。自身が親となったとき,親への移行のプロセスにおいて予想しなかった違和感を抱く人がいるのは,このような感覚のなかで育つことによって,親の 絶対視に疑問をもつ機会がないままそれまでの人生を歩んできたせいかもしれない。

・・・・・・

《もっと読む 妊娠期から乳幼児期における親への移行 序論》

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2016年2月 9日 (火)

記事 金菱清〔ゼミナール)『呼び覚まされる霊性の震災学』

河北新報、2月7日付に

宮城 生と死向き合う「霊性の震災学」学生が刊行


の記事がでました。

同書発売以来、注文が殺到しておりますが、現在のところすべて滞りなく出荷しております。ご安心ください。



・・・・・・  論考を書いたのは教養学部地域構想学科の金菱清教授(社会学)ゼミの4年生7人。2014年4月から約1年間かけて調査や取材を重ねた。  「被災地支援のボランティアに参加するなどしてきたが、震災による死を正視してこなかった面がある。きちんと向き合おうということになった」。ゼミ長の菅原優さん(22)=栗原市出身=は一連の取り組みに込めた思いを語る・・・・・・

9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

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2016年2月 4日 (木)

新刊 山本武利・土屋礼子『占領期生活世相誌資料Ⅲ メディア新生活』

9784788514614

山本武利 監修/土屋礼子 編

占領期生活世相誌資料Ⅲ メディア新生活

A5判上製356頁
定価:本体4500円+税
発売日 16.02.05
ISBN 978-4-7885-1461-4

見本出来ました。
2月8日ごろ書店に並びます。

Ⅲ巻巻頭解説 土屋礼子

  この『占領期生活世相誌資料』の最後となる第Ⅲ巻を編集している現在は西暦では二〇一五年、和暦では平成二七年だが、昭和の元号を延長して考えれば昭和九〇年という計算になる。昭和一〇〇年まであと一〇年という年はまた戦後七〇年でもあり、六四年まで続いた昭和のなかで、戦争に続く占領期の足かけ八年という期間は短い。しかし、占領期は特殊で希有な時代だった。テロと戦争に塗りつぶされていった昭和初期の二〇年間を経た後、帝国としての植民地をすべて失い、日本史上初めて外国の軍隊に支配され、明日の衣食にも事欠くような物資不足に苦しみながらも、明治維新以来の国家と社会のしくみ、そして価値観を変革した約七年間は、短いが昭和の前期と後期をはっきり分ける大転換の時代であった。その転換の延長上に、戦後日本は築かれているものの、この時代の全体像を理解するのは容易ではない。ポツダム宣言受諾、財閥解体、農地改革、公職追放、極東軍事裁判、日本国憲法公布、教育基本法、朝鮮戦争、レッド・パージといった歴史教科書で

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