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2015年5月11日 (月)

新刊 土屋廣幸『性格はどのようにして決まるのか』

9784788514362

土屋 廣幸 著

性格はどのようにして決まるのか
――遺伝子、環境、エピジェネティックス

四六判並製208頁
定価:本体2100円+税
発売日 15.5.15
ISBN 978-4-7885-1436-2

見本出来ました。
5月18日ごろ書店に並びます。

はじめに

 ヒトの性格はこれまで、50%が遺伝的に、残り50%が環境によって決まると考えられてきました。さらに最近の研究によって、性格は赤ちゃんの時期から 一人ひとり異なることが次第に明らかになってきました。そこでヒトの性格がどう決まるのかという話を、赤ちゃんの時期から始めることにします。

 大きな産科病院では毎日、何人もの赤ちゃんが生まれます。そういう病院で赤ちゃんを観察していると、おぎゃあおぎゃあと盛んに泣いている赤ちゃんがいま すし、隣に大声で泣いているおともだちがいるのに、平気でスヤスヤ眠っている赤ちゃんもいます。お母さんたちのお話を聞くと、うちの子は泣いてばっかりで どうしたらいいかわからなくて困りますと言われる場合がありますし、逆に、うちの子はちっとも泣かないので心配ですと言われる場合もあります。どちらも問 題ないのでしょうか? また、この違いは一体、何なのでしょうか?

    ・・・・・・

《もっと読む 性格はどのようにして決まるのか はじめに》

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コメント

発達障害の「生き方」研究所 うえすと様

『性格はどのようにして決まるのか』についてのコメント
有難うございました。
著者の土屋です。
発達障害の「生き方」研究所のブログも拝見させていただきました。

拙著の言おうとしているところは、うえすと様が
発達障害の「生き方」研究所のブログに書いておられるとおりです。
ひとの性格は50%は遺伝、残り50%は環境の影響ですが、環境は
ひとの力で変えることもできるし、環境が遺伝子の働きに作用
して、不都合な遺伝子があっても、その働きが出現しない場合
もあります。

環境として考えられているのは、栄養(腸内細菌叢も含めて)、
運動、教育などです。
いい腸内細菌叢を得るには、野菜をたくさん食べることが大事と
消化器内科の教授が話しておられました。

運動はそのひとに応じて行えばいいので、無理しない程度にすれば
いいと思っています。リハビリはその意味でも重要だと思います。
単に筋肉の力が衰えないようにするというだけでなく、リハビリに
よって脳の活性化がおこると思います。
教育については、私はいま、もう少し掘り下げて勉強中です。

こういったことは即効性はありませんし、有効性もすごく高い
わけではありませんが、おおぜいのひとを対象にすれば、その効果
の合計は大きいと思います。
このほか、教育とも関係しますが、音楽とくにクラシックなどは
環境の要素としておそらく大切だろうと思っています。
このあたりももう少し調べてみたいところです。

土屋廣幸

投稿: 土屋廣幸 | 2015年6月23日 (火) 21時47分

土屋先生 新曜社さま

この度はわたしたち発達障害者にも有益な書籍を発刊頂きありがとうございました。

ブログ 発達障害の「生き方」研究所 を運営していますうえすとと申します。
非営利で大人の発達障害克服に有益な書籍を紹介させて頂いております。
開設から三ヶ月、月間の読者数は15,000人程です。

この分野はニーズの割に正しい情報が少ないため、最新研究に関するこのような書籍は大変貴重です。


今後、こちらの書籍についてフィードバックがありましたらご連絡させて下さい。

引き続き、勉強させて頂きます。
本当にありがとうございました。

投稿: 発達障害の「生き方」研究所 | 2015年6月15日 (月) 08時20分

土屋先生、コメントありがとうございます。
こちらのコメント、本ページの方でも掲載させていただきます。
より多くの人の目に触れると思います。
問題ございましたら、ご連絡ください。

取り急ぎお礼まで申し上げます。

投稿: 新曜社 中山 | 2015年6月12日 (金) 11時08分

このたび、新刊を出版しました。
土屋廣幸『性格はどのようにして決まるのか』
小児科医として、赤ちゃんにさえ性格の違いがあることに気づき、
なぜそんなことがあるのか、今までどう考えられていたか調べました。

NY大のチェスとトーマス、ハーバード大のケーガン、オレゴン大の
ロスバートなどの広範な発達心理学的研究に出くわしました。
ただ、彼らの時代はまだ現象論の時代でした。
クロニンジャー(ワシントン大)、そしてハリリ(デューク大)の
時代になって、とうとう性格と脳回路と神経伝達物質の多型性
(遺伝子)がつながりました。やっと2009年のことです。

現在はさらに環境と遺伝子の相互作用(エピジェネティックス)
が明らかにされてきています。
このような豊かな知識をどう子育て・医療・教育・福祉に役立てるか。
それが私たち現代人の今後の課題でしょう。

性格がどうやって決まっていくのか、
本書を手に取って考えていただければ幸いです。

投稿: 土屋廣幸 | 2015年5月15日 (金) 08時37分

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