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2015年3月

2015年3月27日 (金)

書評 中國新聞、河北新報ほか 新形信和『日本人はなぜ考えようとしないのか』

9784788514157「主張する主体不在 憂う」

新形信和 著

日本人はなぜ考えようとしないのか

四六判212頁並製
定価:本体1800円+税
発売日 14.12.12
ISBN 978-4-7885-1415-7

の紹介が、2015年3月15日付中國新聞、河北新報ほかに掲載されました。評者は甲田純生氏。評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。

・・・・・・「発想がなかった」という言い方は、奇妙な表現である。そもそも「誰に」発想がなかったのかわからない。まるで、文科省に発想がないのは、スーパーにバターがないのと同じだと言わんばかりで、そこには「何かを主張する主体が存在しない」のである。

著者は、このような言語表現に代表される日本人の文化的特性に、原発事故の原因の一端があると考えている。確かに「主張する主体」がないのなら、議論も成立しないし、何か起こったときに責任を取る者もいないだろう。主張なし、議論なし、責任なし。日本人がこの「三ない」状態を今後も続けるのであれば、大惨事はきっとまた繰り返される。「なぜ考えようとしないのか」というタイトルは、著者の憂いの表れだ。・・・・・・・

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2015年3月24日 (火)

新刊 安田裕子、滑田明暢、福田茉莉、サトウタツヤ『TEA理論編・実践編』

9784788514294

安田裕子 編、滑田明暢 編、
福田茉莉 編、サトウタツヤ編

TEA 理論編
――複線径路等至性アプローチの基礎を学ぶ

四六判上製240頁
定価:本体1800円+税
発売日 15.3.25
ISBN 978-4-7885-1429-4

見本出来ました。3月26日配本です。
3月30日ごろ書店に並びます。

まえがき

 複線径路等至性モデル(TEM)という新しい質的研究法が提案されて10年が経過した。本書『ワードマップ TEA 理論編』と同時刊行されるその姉妹本『ワードマップ TEA 実践編』には、TEMが複線径路等至性アプローチ(TEA)として発達してきた10年間が集約されている。2冊の『ワードマップ TEA』では、国内外を含め40名を越える研究者や実務家に執筆していただいた。このことは、TEAがこの10年間に、理論的にも方法論的にも大きく進展 し、また、研究の営みのなかで日々新たに概念や考え方が発展してきたことの証明でもある。その飛躍的な発展は、TEAの多様性と濃厚な議論展開を前に、出 版社が分冊化を英断してしまったほどである(新曜社さま、ありがとうございます)。それは編者にとってもうれしい悲鳴であったが、若干泣きたい。

 このような経緯で『ワードマップ TEA』は【理論編】と【実践編】が一体として構成されており、【理論編】では複線径路等至性アプローチ(TEA)の根幹となる理論と方法論の枠組みが説明されている。

    ・・・・・・

《もっと読む TEA 理論編 まえがき》

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9784788514300

安田裕子 編、滑田明暢 編、
福田茉莉 編、サトウタツヤ編

TEA 実践編
――複線径路等至性アプローチを活用する

四六判上製272頁
定価:本体2400円+税
発売日 15.3.25
ISBN 978-4-7885-1430-0

見本出来ました。3月26日配本です。
3月30日ごろ書店に並びます。

まえがき

過去を未来へつなぎ、人と人を結ぶ

 TEA(複線径路等至性アプローチ)は、時間の流れとシステムを捉えるという特徴をもった、過程と発生を捉える質的研究法として発展してきた。それは、 方法論としての精緻化の展開過程における、多くのみなさまの協働的な学びと理解があってこそ、である。そうしたありようは、『ワードマップ TEA』の出版に向けて、2014年2月末に1泊2日で福島にて開催した討論会合宿での熱く実り豊かな議論にも、象徴的に示されていよう。そして新曜社塩 浦暲社長は、濃厚なボリュームある内容を【理論編】【実践編】の2冊セットで刊行するという英断を下してくださった。

 ここでは、本書『ワードマップ TEA 実践編』の構成を、簡潔に説明しておきたい。【実践編】は、「第Ⅰ部 研究実践とそこからの生成」(1章から3章)と「第Ⅱ部 研究実践におけるTEAの可能性」(4章と5章)により成り立っている。

    ・・・・・・

《もっと読む TEA 実践編 まえがき》

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2015年3月23日 (月)

新刊 日本質的心理学会『質的心理学研究 第14号』

9784788514232

日本質的心理学会 編

質的心理学研究 第14号
──特集 社会的実践と質的研究

B5判並製212頁
定価:本体2800円+税
発売日 15.3.20
ISBN 978-4-7885-1423-2

見本出来ました。3月19日配本です。
3月23日ごろ書店に並びます。

巻頭言

質的研究の「質」をめぐる悩み
 『質的心理学研究』第14号を無事みなさまのお手元に届けられることになった。編集委員長としては2年目の仕事。相変わらず何ともいえないぎこちない動 きをしているのだが,編集委員,なかでもとりわけ役員たち(3人の副編集委員長+4人の編集監事)にサポートしていただきながら,どうにかここまでまたた どり着くことができた。まことに貴重な経験をさせていただいている。ただその過程は,順調なことばかりではない。

 編集委員会の中では,年間通してみるとけっこういろいろな問題が立ち上がってくる。そんな中でとりわけ難しい舵取りをしなくてはならないのは,同じ投稿 論文に対する査読者の評価が大きく食い違ったときである。多くの場合,2人の査読者の評価は似たようなものになり,両者の査読結果をほぼ並列させれば投稿 者に返すことができる。しかし難しいのは,一方がきわめて高い評価をしているのに,もう一方が厳しい評価を出してきたときである。

    ・・・・・・

《もっと読む 質的心理学研究 第14号 巻頭言》

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2015年3月19日 (木)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第149号■

2015年3月18日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第149号■

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◇トピックス
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◆お知らせ

新刊

1991年に発売以来、刷を重ねてきました弊社ロングセラー、
ドン・ノーマン著『誰のためのデザイン?』、増補改訂版をこのたびご紹介い
たします。旧版をお買い上げいただいた方も、お買い上げいただいていない方
も、ぜひノーマン氏の集大成を、店頭にてご覧ください。

書評・紹介

青山陽子著『病いの共同体』
の書評が、2015年3月15日付、「讀賣新聞」書評に掲載されました。評者は
若松英輔氏。評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

「単に優れた研究書ではない。広く語られることのなかった真実の証言を無私
の精神で引き受けた思想作品とも呼ぶべき一冊」。
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/2015315-a062.html

新形信和著『日本人はなぜ考えようとしないのか』
の紹介が、2015年3月8日付神戸新聞、徳島新聞、愛媛新聞、山梨日日新
聞ほかに掲載されました。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-d193.html

重版のお知らせ

発売以来注文が殺到、あっという間に、社内在庫切れした、
浅川伸一著『ディープラーニング、ビッグデータ、機械学習』
3月5日に重版できました。とくにAI、機械学習関連の棚で動いております。
ご興味のある方はご一読を。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-9a55.html

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◇近刊情報
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4月中旬発売予定
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『誰のためのデザイン? 増補・改訂版』
── 認知科学者のデザイン原論
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D・A・ノーマン 著
岡本 明・安村通晃・伊賀聡一郎・野島久雄 訳
四六判上製512頁・本体3300円+税
ISBN 978-4-7885-1434-8 C1011
分野=認知心理学・ヒューマンインターフェースデザイン

『誰のためのデザイン?』  日本語版は1990年に出版され、日本の製品デザインの世界に大きなインパクトを与えました。当時はバブルの最盛期で、ヒューマンインターフェースという言葉が使われ出しましたが、具体的にどうやって製品に生かしたらよいのか分からず、各企業は試行錯誤をしていました。
そこへ出た『誰のためのデザイン?』に、多くの人が膝を打ったのでした。この本によって日本のヒューマンインターフェースの研究、実践が大きく加速されたと言ってよいでしょう。
その後もノーマンは著作を続け、いずれも弊社から翻訳が出版されていますが、いよいよその集大成となるのが本書です。
製品は変わってもデザインの原則は変わりません。したがってこの『増補・改訂版』は初版を受け継いでいますが、事例が一新され、記述もさらにわかりやすくなり、「人間中心のデザイン」、「デザイン思考」、「ビジネスの実世界におけるデザインの問題について」を新しく増補いたしました。

4月上旬発売予定
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『心理学で文学を読む』  (仮題)
──困難を切り抜ける力を育むもの
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山岸明子 著
四六判並製208頁・予価2200円+税
ISBN 978-4-7885-1435-5 C1011
分野=心理学・文学

文学も心理学も楽しもう!

小説はフィクションで作家は心理学者ではありませんが、優れた文学作品は人間性や人間の心理についての深い洞察に満ちています。人間性理解のエキスパートによる小説は、心理学の理論に適っているのでしょうか。本書は、心理学のテーマと関連する「文学作品」を取り上げて、恵まれない環境でつらい経験をしてきた人が、なんとか適応的に生きていく精神的な回復力──レジリエンス──に注目し、「何が人を立ち直らせるか」、何が人を道徳的にするのか、経験の中での人々との関係のもち方がどう変化していくかを、発達心理学の用語や理論を使って読み解いていきます。文学作品をより深く理解しながら発達心理学の理解にも役立つ一冊です。

4月上旬発売予定
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『性格はどのように決まるのか』  (仮題)
──性格を決める遺伝子を求めて
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土屋廣幸 著
四六判並製208頁・予価2200円+税
ISBN 978-4-7885-1436-2  C1011
分野=心理学・遺伝学・脳科学

古くて新しい問題へのいちばん新しい回答

ヒトの性格は50%が遺伝的に、残り50%が環境によって決まると考えられてきました。さらに最近の研究によって、性格はすでに赤ちゃんの時期から一人ひとり異なることが明らかになってきました。たとえば産科病院では毎日何人もの赤ちゃんが生まれますが、おぎゃあおぎゃあと盛んに泣いている赤ちゃんがいる一方で、その隣りでスヤスヤ眠っている赤ちゃんもいます。この違いは一体、何なのでしょう? 本書は、こういうギモンからはじめて、赤ちゃんの性格についての発達心理学の研究と、最近明らかになってきた性格を決める脳の部位や遺伝子、環境の働きについての知見を見てゆきます。本書を繙きながら、ヒトの性格が一人ひとり、こうも違う不思議に思いを馳せてはいかがでしょう

4月下旬発売予定
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『バーガー社会学自伝』  (仮題)
──いかに退屈せずに世界を説明できるか
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ピーター・バーガー 著/森下伸也 訳
四六判上製360頁・予価3200円+税
ISBN 978-4-7885-1432-4 C1036
分野=社会学・現代思想

たまたま社会学者になった人の桁外れの自伝

『現実の社会的構成』  『聖なる天蓋』   『犠牲のピラミッド』 『社会学再考』  などで知られる社会学者バーガーの学問的自伝。原題「アクシデンタルな社会学者の冒険」の「アクシデンタル」は多義的で面白いが、日本語には訳しにくいです。たまたま偶然、社会学を専攻するようになって、たまたま書いた本がヒットし、旺盛な好奇心から世界中のプロジェクトに呼ばれ、成果を発表し、評判になり……、という、桁外れの行動力と思考力を有する知的人間の自伝です。
冒頭の「十二番街のバルザック」から最後の「ある種のエピローグ、(いまのところ)墓碑銘ではない」まで、文章もしゃれています。『シャドウ・ワーク』のイリイチとのメキシコでの出会いなど、特に面白いです。バーガー・ファンでなくても十分楽しく読めます。

4月下旬発売予定
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『知識の社会史2』  (仮題)
──百科全書からウィキペディアまで
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ピーター・バーク 著/井山弘幸 訳
四六判上製490頁・予価4600円+税
ISBN 978-4-7885-1433-1 C1020
分野=知識社会学・科学・思想史

「蒐集」する動物・人間の営為をたどる力作 

好評を博した前著 『知識の社会史──知と情報はいかにして商品化したか』 (小社刊、3400円)は、「グーテンベルクからディドロ(百科全書)」までを扱いましたが、本書はその続編で「百科全書から現代のウィキペディアまで」を扱います。「知識を集める」「知識を分析する」「知識を広める」「知識を失う」「知識を分ける」から「知識の地理学/社会学/年代記」まで、探検・冒険・略奪、博物館・美術館・図書館・大学・研究所、暗号解読・スパイ・インテリジェンス……などの広範な話題にわたって、知識をどのように集め、分析し、陳列し、実用化するか──知識をめぐるあらゆる話題を取り上げて論じます。その結果、人間とはいかに「蒐集」する動物であるかが、実感として迫ってきます。博学の人・バークならではの作品といえましょう。

4月下旬発売予定
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『触発するゴフマン』  (仮題)
──やりとりの秩序の社会学
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中河伸俊・渡辺克典 編
四六判並製296頁・予価2800円+税
ISBN 978-4-7885-1431-7 C3036
分野=社会学・人類学・言語学

活かす! ゴフマネスク・メソッド 

人びとの相互行為秩序をめぐり刺激あふれる研究を量産したゴフマン。社会学に留まらず人類学・言語学など広範な影響を及ぼしましたが、その後、日本においてその知的遺産はあまり活用されず、研究も下火です。しかし、にわかにビジネス・看護など新たな現場での質的調査が増加し、ともすれば確たる指針のない研究が濫造されかねない今、医療・ジェンダーなど多分野でのやりとりの秩序を活写した先人の視点と経験が活きてきます。ゴフマン理論の全容解明ではなく、これからの経験的な研究にとっての実用性を究明する。この方針のもと人類学者や言語学者も参加したゴフマンを「使う」ための力作論文集です。

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◇編集後記

前回のベストセラー本話が一部で評判がよかったので(たった一人ですが)、今回も。とにかくベストセラーといわれる本も、読まず嫌いにしないで、手にとることにしてみよう。

ということで、今回取り上げるのは『Rich dad,Poor dad』。『金持ち父さん、貧乏父さん』で知られる本書はどうしても読みたくなかった1冊でしたが、読まなければならない理由ができたので仕方なく。が、ただ買うのはシャクということで原著を手に取りました。

手に取らなかった理由の一つに自分の父をpoorというヒドさがありました。また太ったpoor、やせたrichということだってあるはずなのに、あの改訂前の邦訳版のやせた男の人と太った男の人のイラストもひどいと思いつつ、読んでると著者のいうpoorというのは金銭的なことばかりではなく、働いてばかりで子どもや家族との時間もとれない生活の意味でも使われていることを知り、少々安心しました。でもやはりそれだけで自分の父さんをpoorというのはヒドい。なんだろう、父親に愛されたくても愛されなかった(と思い込んでいる)子どもの、親否定の物語という別の物語をそこに読んでしまうのです。

で、結論。とても面白い本でありました。まず借金を返すために働くというrat raceから抜け出すために、お金を生み出す資産をつくることが重要ということがわかりました。ウムウム。若いうちに読んでおけば、お金持ちになれたのに!という気持ちになりました。私のなかにあるカネカネ言っているヤツは下品という偏見をぬぐい去ってくれました。「よーく考えよう、お金も大事だよ」の境地です。本書が当初は著者作成のボードゲームを売るための本だったのではないか、という疑念はぬぐいきれませんが、但し書きに「感化されすぎてお金儲けという別のrat raceに入り込まないよう、お気をつけください」という一文をつけて、おすすめしたい本です。自分の子どもにはすすめませんが(N)

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◇奥付
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次回発行は2015年4月中旬を予定しております。

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2015年3月16日 (月)

書評 2015年3月15日讀賣新聞掲載、青山陽子著『病いの共同体』

青山陽子 著 病いの共同体
の書評が、2015年3月15日付、「讀賣新聞」書評に掲載されました。評者は若松英輔氏。評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。

・・・・・・手にした知識と概念をひとたび手放し、観察する立場から信頼に裏打ちされた仲間になったとき世界は変わった。題名にもある「共同体」の実相が著者の前に忽然と現れてくる。それは、人間が「われ」から私益を離れた「われわれ」に変貌する場だった。 ・・・・・・ことに資料館をめぐる記述は秀逸だ。著者は十年以上にわたって人々と交わり、本書を紡ぎあげた。単に優れた研究書ではない。広く語られることのなかった真実の証言を無私の精神で引き受けた思想作品とも呼ぶべき一冊である。

9784788514126青山陽子 著

病いの共同体

A5判上製320頁
定価:本体3600円+税
発売日 14.11.13
ISBN 978-4-7885-1412-6

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2015年3月 9日 (月)

新刊 熊谷高幸『天才を生んだ孤独な少年期』

9784788514249

熊谷高幸 著

天才を生んだ孤独な少年期
――ダ・ヴィンチからジョブズまで

四六判上製240頁
定価:本体1900円+税
発売日 15.3.16
ISBN 978-4-7885-1424-9

見本出来ました。3月12日配本です。
3月16日ごろ書店に並びます。

はじめに

  この十年あまり、天才と呼ばれる人々の人生をたどってみて発見したのは、そこに共通して、少年期に驚くべき孤独が存在したということだった。

 ここでいう天才とは、世の中の文化を変えるような仕事をした人々である。能力が飛び抜けた人全体を指すわけではない。そして、新しい世界を生み出すための苦悩を経験した人々である。

 天才とは、このように、すでにある世界と対決した人々だから、そこに孤独があるのは容易に想像できる。では、彼らは天才となる中で孤独になったのだろうか? 実はそうではなくて、少年時代から孤独であり、それが天才を生みだした、とするのが本書の内容である。

 この本で取り上げるのは、ダ・ヴィンチ、ニュートン、エジソン、夏目漱石、アインシュタイン、ジョブズである。この人たちは、天才というとまず頭に浮かぶような人物ばかりである。だから、私の考えに都合のいい人たちだけを特に選び出したわけではない。これらの人たちの人生には、天才に不可欠なものが典型的な形で含まれているのである(なお、六人の天才の中に漱石を入れたのは、そこに日本人も含めておきたかったという理由もあるが、もうひとつ、漱石自身、優れた天才論を示しているから、という理由もある)。

    ・・・・・・

《もっと読む 天才を生んだ孤独な少年期 はじめに》

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2015年3月 8日 (日)

紹介 新形信和『日本人はなぜ考えようとしないのか』

9784788514157新形信和 著

日本人はなぜ考えようとしないのか

四六判212頁並製
定価:本体1800円+税
発売日 14.12.12
ISBN 978-4-7885-1415-7

の紹介が、2015年3月8日付神戸新聞、徳島新聞、愛媛新聞、山梨日日新聞ほかに掲載されました。

比較思想・比較文化論の専門家が、明治期から取り入れられた西洋の知性と、日本の伝統的な感性が混在する日本人の内面に注目し、そこに潜む問題に迫っていく。

ベルサイユ宮殿と桂離宮といった具体例の比較を基に、自立した視点を持つ西洋人と、視点が自在で状況に応じて相手と同調する日本人との違いを浮かび上がらせる。

第2部では福島の原発事故を考察。「心の眼」でイメージする「見立ての文化」は日本の長所だが、自己意識を確立して問題解決のため熟慮することが必要、と訴える。

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2015年3月 4日 (水)

新刊 岩上真珠『国際比較・若者のキャリア』

9784788513464

岩上真珠 編

国際比較・若者のキャリア
――日本・韓国・イタリア・カナダの雇用・ジェンダー・政策

A5判上製256頁
定価:本体4600円+税
発売日 15.3.5
ISBN 978-4-7885-1346-4

見本出来ました。3月10日配本です。
3月12日ごろ書店に並びます。

はじめに

 若者の未婚化や長期の親元同居がいわれるようになって久しい。たしかに,「大人になる」道筋と「大人になる」時期は,1990年代以降大きく様変わりしてきた。その背景の1つには,景気の低迷とかつてない就職難,また急速に進んだ雇用の流動化のなかで非正規雇用などの不安定就労の広がりがあったことは否めない。未婚化,長期親元同居,就職難,就労の不安定化および若者の貧困の問題は,日本に限らず,80年代以降のグローバル化のなかで欧米の若者の多くも経験してきた。日本だけでなく世界的な趨勢といわれる,さまざまな危機に直面している「移行期の若者(Transition in Youth)」への着目と関心が,まず本書の基本的な研究課題である。  さらに,そこでのジェンダー格差が,より注目すべき重点課題として設定された。なぜなら,たとえば就職への動機づけや実際に望んでいる職種や職業上のキャリアは,社会のジェンダー構造に強く規定されているとおもわれるからである。実際,女子の非正規就労に対しては反応の鈍かった世論が,雇用の流動化と男子の非正規就労化には敏感に反応した。それは,男性の安定的な終身雇用と女性の結婚後の家庭役割重視という,これまでの日本社会の「大人の標準的ライフコース」図式がもはや

    ・・・・・・

《もっと読む 国際比較・若者のキャリア はじめに》

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