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2014年7月

2014年7月28日 (月)

新刊 苧阪直行『自己を知る脳・他者を理解する脳』

9784788513976

苧阪直行 編

自己を知る脳・他者を理解する脳

四六判上製320頁+カラー口絵15頁
定価:本体3600円+税
発売日 14.7.25
ISBN 978-4-7885-1397-6

見本出来ました。7月30日配本です。
8月1日ごろ書店に並びます。

自己を知る脳・他者を理解する脳への序
─自他の境界の脳内パズルを解く

 本書のテーマは自己と他者である。自己は他者なしには考えられないし、他者も自己なしでは考えられない。デカルトの「われ思う、ゆえにわれあり」という 言明に対して、まさに「われ思う、ゆえに他者あり」あるいは「他者あり、ゆえにわれ思う」と言えそうだ。認知脳科学の進展は、自己と他者のかかわりを社会 脳の視点から理解しようとする試みを生みだしつつある。冒頭で述べた「ゆえに他者あり」という表現のうちの他者を社会と置き換えてみてもよい。本巻はこの 視点から社会的存在としての脳を、自己と他者の間で相互に照らし出す冒険を行う。この冒険の醍醐味は、自他の境界の脳内パラドックスを解きほぐすことにあ る。自分のことは自分が一番よく知っているという人がいるが、本当にそうであろうか? 本巻で探る諸テーマでは自分を知ることは他者を理解することより難 しいということを、社会脳の視点から検討している。自己と他者がどのような脳内表現をもつのかは、永遠の知的興味あふれるテーマである。

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2014年7月25日 (金)

新刊 徃住彰文・村井源『量から質に迫る』

9784788513969

徃住(とこすみ)彰文 監修・村井源 編

量から質に迫る

A5判上製240頁
定価:本体2600円+税
発売日 14.7.28
ISBN 978-4-7885-1396-9

見本出来ました。7月28日配本です。
7月31日ごろ書店に並びます。

あとがき

 本書のタイトルである「量から質に迫る」というフレーズは,新曜社にて本書のコンセプトをお話ししていたときに出てきたものです。近年心理学などの領域 では,量的研究と質的研究の比較や,質的研究の意義を客観的に見直す機運が高まっているように思います。ただ,質的研究の必要性への無理解から生じる一方 的な人文学批判や,質的研究側からの半ば居直りのような科学主義批判は私の回りにもいまだに数多くあります。私自身は,科学的方法論を踏襲しながら人文学 領域に踏み込むという第三の道を模索していますが,人文学者からは数字で人の微細な心がわかるわけがないと言われ,科学者からはそんなものは分析する意味 がないと言われ,話も聞かずに否定されることが少なくありません。学問の世界における量的研究と質的研究の対立の溝は非常に深く,その結果として発展が妨 げられている領域もあちこちに見られます。本書のタイトルにはそのような不毛な争いが解消される一助になれば,という願いも込めています。

 序章でも触れましたが,人間の微細で複雑な感性をどのように量的に科学的に扱っていけばよいかという方法論は,いまだに確立されたといえる状態ではあり ません。そのため本書では,体系的に対象と方法を整理するという形ではなく,いくつかの領域における試みを各執筆者がケーススタディ的に紹介するというス タイルをとらせていただきました。ただ,体系的とは言えないまでも有用な方向性やボトムアップ的に得られた研究のコツのようなものはありますので,各部の 初めに私が概説を書いて全体像を紹介する形式にいたしました。

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2014年7月24日 (木)

新刊 大澤真幸・塩原良和・橋本 努・和田伸一郎『ナショナリズムとグローバリズム』

9784788514003

大澤真幸・塩原良和・橋本 努・和田伸一郎 著

ナショナリズムとグローバリズム

四六判並製336頁
定価:本体2500円+税
発売日 14.8.8
ISBN 978-4-7885-1400-3

見本出来ました。7月30日配本です。
8月1日ごろ書店に並びます。

はじめに

 二十世紀の末期以降、われわれは、たいへん奇妙な世界を生きている。ナショナリズムとグローバリズムとが、すなわちネーション(国民・民族)のアイデンティティへの愛着と経済・政治・文化の総体的なグローバル化が、ともに深まり、伸展しているのだ。

 ナショナリズムとグローバル化は、ほんらいは背反するはずだと考えられていた。つまり、経済と政治と文化のすべての領域で国境を横断するグローバルなコ ミュニケーションがさかんになり、国民-国家の主権も相対化されてくれば、必然的にナショナリズムは衰えるはずだ、と予測されていたのだ。ところが、グ ローバル化の水準がかつてないほど高まっているのに、ナショナリズムに基づく感情や行動はさして衰えることなく持続し、それどころか、地域によってはかつ て以上にナショナリズムは強化されているようにすら見える。これはどうしたことだろうか。

 ベネディクト・アンダーソンは、一九八〇年代の前半に出した著作のなかで、第二次世界大戦後にアジア・アフリカの植民地が次々と独立する過程をさして 「ナショナリズムの最後の嵐」と呼んでいた。この語を引き継ぐならば、二十世紀末期以降、とりわけ冷戦の終結以降にわれわれが目のあたりにしているのは、 「ナショナリズムの季節外れの嵐」であり、乾期に降る大雨である。

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2014年7月22日 (火)

図書新聞 2014年7月19日号 2014年上半期読書アンケート

図書新聞 2014年7月19日号 2014年上半期読書アンケートに弊社書籍が掲載されました。

遠藤野ゆり・大塚類『あたりまえを疑え!』 (金森修氏評)

「……臨床教育学という背景的学問構想の下に、いじめや発達障害、虐待などの深刻な教育問題を論じながら、それと同時に、われわれが抱きがちな固定概念を壊そうと試みる。これは教育学の優れた入門書であると共に、世界・他者・自己理解の関係を捉え直そうとする実践的哲学の書でもある」

阿部純一郎著『〈移動〉と〈比較〉の日本帝国史』 (坂野徹氏評)

「……近代日本のフィールドワークの開拓者と呼ばれる人類学者・鳥居龍蔵による台湾・中国調査の民族誌を丹念に読み解いた3章の議論が特に興味深かった」

97847885137619784788513594














河本英夫著『損傷したシステムはいかに創発・再生するか』 (小松美彦氏評)

「……触覚・発達・記憶などをめぐるオートポイエーシスを論じることを通して、まさにその言明すなわちオートポイエーシスそのものを読者に体感ささる「怪」作」

私市保彦・今井美恵著『「赤ずきん」のフォークロア』 (野上暁氏評)

「……混迷する現代社会の人びとの、内面に潜む原初的な情動を照射して想像力を刺激する」

9784788513709

9784788513624

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2014年7月18日 (金)

新刊 香川めい・児玉英靖・相澤真一『〈高卒当然社会〉の戦後史』

9784788513952

香川めい・児玉英靖・相澤真一 著

〈高卒当然社会〉の戦後史

四六判上製240頁
定価:本体2300円+税
発売日 14.7.22
ISBN 978-4-7885-1395-2

見本出来ました。7月23日配本です。
7月25日ごろ書店に並びます。

はじめに

「高校に通えることが当たり前の社会」の成り立ち
 ――高校教育機会の提供構造とは

「なぜ今さら、高校のことを語る必要があるの?」
「昔ならいざ知らず、高校なんて今じゃ誰でも通えるじゃないか」

 この本を手にされたあなたは、こう疑問に思われたかもしれない。
 たしかに、高校は全国いたるところに存在し、中学を卒業したら特に事情がない限り進学するとされているところである。たいていの場合、何校かの選択肢の 中から自分の将来や家計の事情などと照らし合わせて、中学校や学習塾の先生と相談し、進学先を選ぶ。高校とは今や、細かな問題はあっても、すでに日本社会 に定着している成熟した制度である。

 しかし、私たちは、本書において次のことを繰り返し指摘する。今だからこそ、高校のことを語らなければならないのだと。そして、高校に通えることは、決 して当たり前のことではないということも。つまり、高校教育機会をどのようにして維持していくかを語ることが、いかに重要かということを、である。

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2014年7月17日 (木)

新刊  S・D・ハロウェイ『少子化時代の「良妻賢母」』

9784788513945

S・D・ハロウェイ 著/高橋 登・清水民子 ・瓜生淑子 訳

少子化時代の「良妻賢母」

四六判並製400頁
定価:本体3700円+税
発売日 14.7.24
ISBN 978-4-7885-1394-5

見本出来ました。7月23日配本です。
7月25日ごろ書店に並びます。

訳者あとがき

 著者のスーザン・ハロウェイ氏は、1983年にスタンフォード大学で発達心理学と幼児教育の博士学位を取得後、メリーランド大学、ハーバード大学等を経 て、現在はカリフォルニア大学バークレー校の教授を務めている。大学院時代の指導教員は日米の子育てに関する比較研究で知られる故ロバート・ヘス教授であ り、彼女もアメリカ側メンバーとしてプロジェクトに関わってきた。ヘス教授らの研究は、『母親の態度・行動と子どもの知的発達:日米比較研究』(東洋・柏 木恵子・R. D. Hess.  東京大学出版会、1981)としてまとめられているが、同書は今なお発達心理学、とりわけ子どもの文化的発達に関する基本文献として読み続けられている。

 その後も彼女は日本の幼児教育や子育てに関心をもち、研究を進めてきた。1994年にはフルブライト財団の助成を受け、半年間、大阪教育大学に滞在し、 日本の幼稚園についてフィールドワークを行っている。その際に調査協力をしたことから、私の彼女との付き合いが始まった。その成果は Contested Childhood: Diversity and Change in Japanese Preschools.(邦訳『ヨウチエン:日本の幼児教育、その多様性と変化』北大路書房)としてまとめられており、私も翻訳者として関わっている。こ うした経緯から、今回も翻訳を手伝うことになった。

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2014年7月 9日 (水)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第142号■

2014年7月7日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第142号■

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◇トピックス
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◆書評

・金菱清著『新 体感する社会学』 の紹介が、
2014年6月29日付朝日新聞書評欄、10代の読書・ブックサーフィン「時代を読むこの3冊」にて、本田由紀氏にご紹介いただきました。現在重版中、7月23日出来予定です。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/629-f6ec.html

・山口裕之 著『コピペと言われないレポートの書き方教室』の記事が6月21日付読売新聞に掲載されました。こちらも現在重版中、22日出来です。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-a7cc.html

・馬場公彦著『現代日本人の中国像』の書評が、6月8日 2014年、毎日新聞に掲載されました。評者は張 競氏。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post.html

・森口佑介著『おさなごころを科学する』の書評が、2014年6月15日付新潟日報「にいがたの一冊」に掲載されました。評者は鈴木光太郎 新潟大学付属図書館長。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-62a7.html

◆フェアなど
東京学芸大学生協書籍部にて新曜社フェアを開催中!8月8日まで。

◇近刊情報
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7月中旬発売予定
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『ロボットの悲しみ』
──人とロボットの生態学にむけて
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岡田美智男・松本光太郎 編著
四六判並製224頁・予価1900円+税
ISBN 978-4-7885-1404-1 C1011
分野=心理・看護・介護

◆ロボットもつらいのだ!

介護の現場にいよいよロボットが登場しつつあります。人手不足と腰痛などの職業病を回避する決め手としてニュースでも取り上げられるようになりましたが、ロボットの腕がおばあさんの口元にスプーンで食事を運ぶ姿に、どこか痛々しさを感じないでしょうか? ペットロボットに話しかけるおじいさんは、孤独ではないのでしょうか? 人助けのためにこの世に生まれながら、本当に人の代わりにはなれないロボット。日常生活の中に繰り出し始めたロボットと人はどうコミュニケーションできるのかをめぐって、ロボット開発者の常識破りの発想と心理学者のするどい観察のコラボレーションから生まれた本です。

7月中旬発売予定
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『自己を知る脳・他者を理解する脳』
──神経メンタライジングの新展開
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苧阪直行 編
四六判上製320頁+カラー口絵15頁
予価3600円+税
ISBN 978-4-7885-1397-6 C1040
分野=脳科学・心理学・哲学

◆社会脳シリーズ6 

社会脳シリーズ第6巻の配本です。自分のことは自分が一番よく知っていると思いがちですが、本当にそうでしょうか? 自分を知ることは他者を理解することより難しいかもしれません。本巻では、自己と他者の意識はどのように脳内で表現されているのか、「他者の心」を推測する心のはたらきである「心の理論」の脳内メカニズムはどのようなものかを、脳イメージングを駆使したさまざまな研究を通して紹介します。自分の手ではないゴムの手の模型が、あたかも自分の手であるかのように感じられるラバーハンド実験や、意図や攻撃、情動の脳メカニズムの探索、他者と同調する脳を2台の脳スキャン装置を連動させて観察する実験など、今回も興味のつきない内容です。

社会脳シリーズ
http://www.shin-yo-sha.co.jp/series/social_brain.htm

7月中旬発売予定
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『量から質に迫る』
──人間の複雑な感性をいかに「計る」か
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徃住(とこすみ)彰文 監修・村井源 編
A5判上製240頁・本体2600円+税
ISBN 978-4-7885-1396-9 C1011
分野=心理学・認知科学・感性工学

◆「量か質か」を超えた心の科学

学問の世界における量的研究と質的研究の間の溝は非常に深く、「量か質か」の不毛な対立が繰り返されてきました。本書は、これまで質的研究の対象と考えられてきた人間の複雑な心的活動に量的側面からアプローチする方法を、個別の研究に基づいてわかりやすく解説します。一見すると科学になじまないように見える文学や音楽、思想など、複雑でとらえがたいものや直感的な心のはたらきを数量化し、緻密に分析することで、いったい何が見えてくるのでしょうか? 量か質かを超えた「第三の道」に挑む、心の科学の最先端への招待!

7月下旬発売予定
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『自分と出会うアートセラピー』
──イメージでひらく無意識の世界
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近藤総子編著
A5判並製260頁+カラー口絵32頁
予価3400円+税
ISBN 978-4-7885-1393-8 C1011
分野=心理学・心理療法

◆誰もがもつ、自己変容の可能性

「子どもの絵にはホンネがあらわれる」ことを不思議に感じた心理カウンセラー、画家、音楽家など7名の女性たちが始めたアートセラピー勉強会10年の軌跡。ユング心理学最強の道具といわれるアクティヴ・イマジネーションや象徴解釈の方法を取り入れて自らの描画を読み解くうちに、思いもよらなかった内面世界に気づき、劇的な自己変容が起こります。誰もが自分を変える力をもっていること、アートセラピーはそのための強力なツールとなることを体験的、実践的に示した本書は、カウンセラーの方々だけでなく、アートセラピーに関心のある一般の読者にも興味深いでしょう。描画の実例のカラー口絵付き。

7月下旬発売予定
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ワードマップ
『ナショナリズムとグローバリズム』
──越境と愛国のパラドックス
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大澤真幸・塩原良和・橋本 努・和田伸一郎 著
四六判並製336頁・本体2500円+税
ISBN 978-4-7885-1400-3 C1010
分野=現代思想・社会問題

◆その熱狂のなかでクールに考えるために

国境を越えて人や資本が軽々と移動するグローバル化の時代に、なぜ国民・国家にこだわるナショナリズムが、生き続けるどころか、ますます盛んになっているのでしょうか。たしかに竹島・尖閣諸島などの領土問題は重要ですが、そのために憲法「解釈」を変え、集団的自衛権を使って、「戦争のできる国」にする必要などあるのでしょうか。この狂気ともいえるナショナリズムの熱狂のなかで、冷静にその意味と危険性を考えるために、本書は最適だと思います。ゲルナー、アンダーソンなどの著名な理論から始まって「日本のナショナリズム」「戦争・軍隊」「マクドナルド化」「移民」「核」「グローバルシティ」「ソーシャルメディア」などの魅力的なキーワードで、グローバル化のなかで変質するナショナリズムの「現在」を、四人の著者が多面的に解読します。

7月下旬発売予定
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『検閲の帝国』
──文化の統制と再生産
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紅野謙介・高榮蘭ほか編
A5判上製488頁・本体5100円+税
ISBN 978-4-7885-1401-0 C1090
分野=日本文学・近現代史

◆「検閲」は転移する

権力はつねに、自分に都合のいいように情報を統制し、言論を統制しようとします。これを「検閲」といいますが、実際どのように行なわれたのでしょう。日本はいまから百年前に朝鮮半島を植民地にしました。その前には台湾を植民地にしています。大日本「帝国」の誕生です。本書は、韓国併合百周年を機に日韓の研究者が、戦前の帝国期の内地と植民地で、検閲がどのように行なわれ、どう違っていたかをつぶさに検証したものです。文学だけでなく、映画・演劇・写真などの芸術から新聞・雑誌などのメディアまで、さらには、戦前・戦中だけでなく、戦後のアメリカ占領期にまでわたって、「検閲」をキーワードに権力というものの多様な在り方──露骨・強圧的な検閲から見えない検閲まで──を追跡・解読します。

8月上旬発売予定
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『占領期生活世相誌I 世相と暮らし』 (仮題)

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永井良和 編
A5判上製360頁・予価4500円+税
ISBN 978-4-7885-1402-7 C1030
分野=近現代史・社会学

◆かつて日本がアメリカに占領された時代があった!?

日本がアメリカと戦争をして負けたことを知らない若い人たちが出てきたことが一時話題になりましたが、そういう人はもちろんアメリカに占領されていた時代があったことなどご存じないでしょう。「ギブ・ミー・チョコレート」を体験した人も少なくなっているのですから、それも仕方ないでしょうか。この『占領期生活世相誌』全三巻は、占領軍の検閲により日の目を見なかった膨大な雑誌記事がアメリカに送られたおかげで無傷で保存されていたアーカイブ(プランゲ文庫)から、生活と世相に関わる、当時を彷彿とさせるものを選んで、収録・解説したものです。第I巻のテーマは「世相と暮らし」で、「闇市」「浮浪児」「日雇い」「復員と引揚げ」「傷痍軍人」「進駐軍」「買出し」「配給」「タケノコ生活」「結婚難時代」「バス・コントロール」などの話題が取り上げられます。

II巻は「風俗と流行」III巻は「メディア新生活」で、近刊予定です。




8月上旬発売予定
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『真剣に話しましょう』 (仮題)
──小熊英二対談集2
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小熊英二  著
四六判上製338頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1399-0 C1030
分野=社会学・社会問題・政治

◆熱論ふたたび!

『〈民主〉と〈愛国〉』 『1968』等の大作を世に問うてきた著者は対談の名手としても知られています。社会学者・上野千鶴子氏との対談では、上野氏の思想の核とその軌跡を描くことで、70年代からの社会変化を逆照射し、貧困に抗する社会活動家・湯浅誠氏との対談では、湯浅氏の「調整」活動の真意を問い、政治と社会をつなぐ運動の姿を模索する。憲法学者・木村草太氏には秘密保護法の是非から法を裏打ちするものを問い、世田谷区長・保坂展人氏には、地盤なき当選の経験と政治文化の変化を聞き出す。対談相手と真摯に向き合い、その思想・活動を丹念に読み込み、圧巻の社会分析へと展開するスタイルは健
在です。震災と原発事故以来、混迷錯綜を極める日本において確かな地歩を占める11人の論客との妥協なき対談から、社会を変える兆しが見えてきます。

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2014年7月 8日 (火)

書評 馬場公彦著 『現代日本人の中国像』

9784788513860馬場公彦 著

現代日本人の中国像

A5判上製402頁
定価:本体4200円+税
発売日 14.5.9
ISBN 978-4-7885-1386-0

の書評が、2014年6月29日、京都新聞(共同通信配信)ほかに掲載されました。評者は伊藤正氏。

……著者は復興後の20年間で区分した理由に一つとして「画期性を帯びた時期だから」と序章に書く。まさにこの期間、世界も中国も激動し、日中関係でも歴史的転換が相次いだ。それらは72年のニクソン訪中に続く日中復興(=日台断交)、76年の毛沢東の死去と文化大革命の終結、78年の改革開放への転換などである。

その結果、日本人の対中観は急速に改善された。特に78年の鄧小平訪日は、友好ブームを巻き起こし、政府の対中経済援助を後押しする論調が主流になった。

そうした中で、中嶋嶺雄ら親台湾系学者は、対中警戒論を唱えた。中嶋は、普遍的価値観を拒否する共産党支配への不信感をあらわにし、激化する社会矛盾はいずれ爆発すると主張。実際に89年、天安門事件が発生した。

同事件に関し、各誌の特集記事に基づき、対中認識の変化を分析した。事件後、国民的な中国離れが進み、中国関連の発信は専門家に限定され、日中の民間交流が停滞したことなどだ。その反面、断交した台湾との民間交流が活発化、事実上の「二つの中国」状態になったとした……

評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
(掲載紙 京都新聞、福井新聞、愛媛新聞、東奥日報、琉球新報、神奈川新聞、徳島新聞、宮崎日日新聞、沖縄タイムス、中国新聞、秋田魁新報、山陽新聞、髙知新聞,佐賀新聞ほか)

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2014年7月 4日 (金)

新刊 川野健治・八ッ塚一郎・本山方子『物語りと共約幻想』

9784788513853

川野健治・八ッ塚一郎・本山方子 編

物語りと共約幻想

四六判並製192頁
定価:本体1700円+税
発売日 14.7.15
ISBN 978-4-7885-1385-3

見本出来ました。7月10日配本です。
7月14日ごろ書店に並びます。

はじめに

 「人は理解しあえるはずだ、理解をめざすべきだ」という願望、あるいは倫理的命題が、質的心理学を駆動する。その一方、質的心理学を支える理論や、具体的な調査の経験は、「理解には根本的な困難がつきまとう」という共約不可能性の問題を痛感させる。

 質的心理学は、こうした矛盾や対立を、むしろ必須のダイナミズムとしている。これをさらに、質的研究の共有する「方法」的な規準へと高めることはできないだろうか。

 物語りに耳を傾けることは、語りに巻き込まれ、当初の研究目的や方針を根底から揺るがされることでもある。研究者としての物語りを揺るがされ、異なる地 平に連れ出される経験。そのうえで、記述の仕方や解釈の方法を次々と考えなおし、二度三度と語りの場に立ち戻る経験。重なり合う謎と困難と揺らぎを抱え、 絶え間なく模索を続けるプロセスこそが、質的心理学の「正しい」方法のはずだ。

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《もっと読む 物語りと共約幻想 はじめに》

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