書評 森口佑介 著『おさなごころを科学する』
四六判上製320頁
定価:本体2400円+税
発売日 14.3.10
ISBN 978-4-7885-1374-7
が、「日経サイエンス」2014年7月号にて紹介されました。
評者は森山和道氏。
・・・・・・特に面白いのは第三部「異なる乳幼児」だ。脳は発達とともに徐々に機能を特化させていく。それはほかの領域との関連で決まるらしい。単に未熟なのではない。乳幼児は大人とは異なった心の世界を持っているかもしれない。著者は、子ども時代に一部の人に現れる「空想の友達」も適応の一つとして捉えることができるのではないかと述べている。幼児は空想の友達が実在するとは思っていないが、リアリティを感じているのだという。「存在しない行為者の想定」は大人の心でも起こる。ヒトの心を理解するために目を通しておきたい一冊である・・・・・
評者の先生、掲載誌ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
| 固定リンク
「書評」カテゴリの記事
- 書評 川上清文・髙井清子(編)『対人関係の発達心理学』@日本子育て学会「読書案内」(2019.11.19)
- 書評 榊原賢二郎 編著『障害社会学という視座 』 2019年11月8日付「週刊読書人」に掲載(2019.11.14)
- 服部徹也著『はじまりの漱石』書評掲載 2019年11月9日号「図書新聞」 (2019.11.15)
- 朝日新聞読書 鈴木登美ほか編『検閲・メディア・文学』記事 「ひもとく 検閲」(2019.10.28)
- 書評 松嶋秀明著『少年の「問題」/「問題」の少年』@朝日新聞 2019年10月19日付(2019.10.19)
コメント