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2014年4月

2014年4月30日 (水)

新刊 馬場公彦『現代日本人の中国像』

9784788513860

馬場公彦 著

現代日本人の中国像

A5判上製402頁
定価:本体4200円+税
発売日 14.5.9
ISBN 978-4-7885-1386-0

見本出来ました。5月2日配本です。

5月7日ごろ書店に並びます。

本書を読まれる方へ

 本書は前著『戦後日本人の中国像――日本敗戦から文化大革命・日中復交まで』(二〇一〇年、新曜社)の続編である。前著が一九四五年の敗戦から日中復交 がなされた一九七二年までの二七年間を扱ったのに対し、本書は翌一九七三年より天皇訪中の九二年末までの二〇年を扱う。より現在に近い時期を扱うので、タ イトルを「戦後日本人」から「現代日本人」に改めた。取り上げる素材、分析方法、叙述の仕方などは前著をおおむね踏襲している。

 とはいえ、本書で抽出した「中国像」は、前著のそれとはかなり様相を異にしている。この差異は、何よりも前著の二七年間が日中断交時期であった(いっぽ う台湾の中華民国政府とは国交があった)のに対して、本書は国交がなされた(いっぽう台湾の中華民国政府とは断交した)後の時期であるという違いによるも のである。人・物資・情報が直接往来可能な二国間関係と、それが不可能であるか極めて制限されている二国間関係とでは、交流のあり方が根本的に異なり、他者認識のありようも大きく異なってくる。

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2014年4月25日 (金)

書評 私市保彦・今井美恵 著「赤ずきん」のフォークロア

9784788513624

私市保彦・今井美恵 著

「赤ずきん」のフォークロア

四六判上製256頁・定価:本体3200円+税
発売日 13.12.20
ISBN 978-4-7885-1362-4

の書評が2014年4月26日号図書新聞、にて掲載されました。
評者は金山愛子氏。

「私市保彦・今井恵美著『「赤ずきん」のフォークロア』(新曜社)は。ペローやグリムの童話で広く親しまれている「赤ずきん」が内包する「謎」を解き明かし、「赤ずきん」をイニシエーション(通過儀礼)の物語として読む試みである。

全体として丁寧に先行研究を吟味しており、とくに「アンファン・ネ・コワッフェ」(胞衣に包まれて生まれてきた子ども)のコンテクストに「赤ずきん」を置いて読む第二部の「赤ずきんと胞衣」は、言語学的、民俗学的な裏付けをふんだんに提示した示唆に富む議論となっていて面白い。

「胞衣に包また子ども」のまとまった研究であるニコル・ベルモンの『誕生のシーニュ』の紹介もありがたい。また巻末の「赤ずきん」民話のヴァリアントの数々も有益だ。ただいくつか疑問が残る……」

ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまにはこころよりお礼申し上げます、。ありがとうございました










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2014年4月23日 (水)

書評 中山元著『ハンナ・アレント〈世界への愛〉』

9784788513419

中山 元 著

ハンナ・アレント〈世界への愛〉

A5判上製520頁・定価5985円
発売日 13.10.25
ISBN 978-4-7885-1341-9

の書評が、4月12日号 2014年 図書新聞に掲載されました。
評者は矢野久美子氏。

「……アレント、あるいは著者によれば、〈世界への愛〉の実践は抽象的なものではなく、日常の生活から始まるものである。「現われの空間は、人々が言論と活動の様式をもって共生しているところでは必ず生まれる」、「国はわれわれの運命を決定するには大きすぎるから、そのなかにいくつかの公的な空間が必要なのだ」という、だからアレントは、「主権の原理」とは無縁なタウンミーティングや、「垂直的ではなく水平的に」構成される権力の意義を強調していた。著者は、「自律的な空間を形成すること」は「既存の国家と社会の内部でも可能なことである」と述べ、「世界への愛は、このような方式によってこそ、初めて現実の力を発揮することができる」と書いている。簡単に読める本ではないが、アレント研究の必読書である」

評者の先生、掲載紙ご担当者さまに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2014年4月18日 (金)

新刊 大山 正・鷲見成正『見てわかる視覚心理学』

9784788513822

大山 正・鷲見成正 著/五十嵐賢紘 DVD制作/
鈴木清重 映像制作・素材提供

見てわかる視覚心理学

A5判並製150頁
定価:本体2800円+税
発売日 14.4.20
ISBN 978-4-7885-1382-2

見本出来ました。4月18日配本です。

4月21日ごろ書店に並びます。

まえがき

 原始時代に洞窟の壁に彫り込んだ絵は当時の人類の祈りや願いを表したものであろう。現代においては、絵画やテレビや映画やアニメーションによって、人々は 多くの情報と感動を得ている。視覚は人々の生活に欠くことのできないものである。停電で暗黒となった場合や、視覚に障害が生じたとき、我々の生活は大いに 妨害される。視覚映像は生活に欠かせないものである。

色彩も形も運動も人々にさまざまな感情を与える。赤は情熱を青は平静を、円は完全を、星形は敬意を、不規則な直線形は怒りや警戒を訴える。敏速な運動は軽快さを低速な運動は重厚さを印象付ける。

これらは視覚心理学が扱う問題であるが、その応用範囲は広い。心理学を学ぶ人びとだけでなく、デザイナー、アニメーターの方々、それを志す学生の皆さんにも是非知っていただきたい。

「百聞は一見に如かず」の格言があるが、視覚に興味のある人々には、文章で示すより、映像を示した方が,理解しやすい。筆者は某美術大学で、デザイン関係 の学生さんに視覚心理学を講義したことがあるが、講義するより、映像を示す方が、興味を持ってくれ、理解してもらえた経験がある。その経験が、本書を編集 する動機の一つになっている。

 

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2014年4月17日 (木)

新刊 斎藤清二・山田富秋・本山方子『インタビューという実践』

9784788513778

斎藤清二・山田富秋・本山方子 編

インタビューという実践

四六判並製216頁
定価:本体1800円+税
発売日 14.4.21
ISBN 978-4-7885-1377-8

見本出来ました。4月17日配本です。

4月21日ごろ書店に並びます。

はじめに

 日常の会話と、インタビューを分けるものは何だろうか。

 インタビューこそが、何かしら目的をもってなされる相互作用であり、その内容はある種の限定を伴うものだといえるだろうか。あるいは、状況や役割が設定されて行われるものなのだろうか。あるいは、覚知的かつ省察的な発話行為によるものなのか。

 日常会話と差異化して、インタビューのみに通用する特性をあげることは難しい。言い換えれば、インタビューとは、日常会話に劣らず、話者にとってアクティブで生産的な相互作用行為である。決して静的なやりとりなのではない。

 本書では、インタビューの自明性を問い、インタビューによって何が可能となり、何がどのように産み出されているのか、調査研究と臨床の両面から考えたい。

 例えば、インタビューに参加しているのは、話し手(協力者)と聞き手(調査者)なのか。二人の話し手ではないのか。調査者もまた、その場で話し手になり得るからこそ、聞くことの能動性が発揮されるのであり、応答責任を果たしているのではないか。

 はたまた、インタビューはどのような状況に埋め込まれているのか。問題解決の途にあるのか、社会的な問題が背景にあるのか、あるいは人々の暮らしそのものにかかわることなのか。インタビューの社会的文脈に着目すれば、エスノグラフィーとの境界はどこにあるといえるのか。

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2014年4月16日 (水)

新刊 遠藤野ゆり・大塚類『あたりまえを疑え!』

9784788513761

遠藤野ゆり・大塚類 著

あたりまえを疑え!

四六判並製200頁
定価:本体1800円+税
発売日 14.4.15
ISBN 978-4-7885-1376-1

見本出来ました。4月17日配本です。

4月21日ごろ書店に並びます。

まえがき

 教育にまなざしを向けるとき、そこにはつねに2つの問いがあります。1つは〈どのような問題を見るか〉であり、もう1つは、〈どのように問題を見るか〉 です。前者は知識の問題で、後者は観点の問題です。知識がなければ、何かを語ったり考えたりすることはできません。けれど、センスの良い観点がなければ、 せっかくの知識も、ほとんど意味がありません。それどころか、へんに知識だけを覚えると、「最近の子育てはなっとらん」とか、「イマドキの若者はコミュニ ケーション能力がない」とかいった、押しつけがましく説教じみた教育論になりかねないのです。

 本書はそのため、教育問題を〈どのように見るか〉にスポットを当てています。第・部の視点は、私たちが理解している現実の疑わしさです。第・部の視点 は、他者を理解するメカニズムとそのむずかしさです。第・部の視点は、自分自身を理解する複雑さと不可能性です。本書が選びだしたこれら3つの視点は、ひ ととひととが関わり合い豊かになっていくことを目指す教育において、最も基本となるものであり、不可欠のものであり、にもかかわらず、実は自分のものにす ることがとてもむずかしいものだと、私たちは考えています。

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2014年4月15日 (火)

新刊 竹元秀樹『祭りと地方都市』

9784788513839

竹元秀樹 著

祭りと地方都市

A5判上製384頁
定価:本体5800円+税
発売日 14.4.20
ISBN 978-4-7885-1383-9

見本出来ました。4月17日配本です。

4月21日ごろ書店に並びます。

祭りと地方都市 あとがき

 本書は、二〇一二年九月に法政大学より博士(政策科学)の学位を授与された論文「地域社会における地縁的な共同性形成の現代的解明」を、「二〇一三年度  法政大学大学院博士論文出版助成金対象」の採択を受けて刊行するものである。刊行にあたっては博士論文を全面的に加除訂正した。本書各章のもとになった 論文は次の通りである。各論文とも加除訂正を施したので、初出通りのものはない。ここに記載のない章は博士論文において書き下ろした。なお、本書の中の関 連する箇所に一部同一の記述があるが、強調のための反復であることをお断りしておく。

第2章、第3章、第7章 「地域社会における地縁的な共同性形成の現代的解明」『法政大学大学院紀要』第六四号 二〇一〇年

第4章 「地方都市における近隣祭りの持続と変容」『法政大学大学院紀要』第六七号 二〇一一年

第5章 「自発的地域活動の生起・成長要因と現代的意義」『地域社会学会年報』第二〇集 二〇〇八年

 本書の舞台となった都城市は私の故郷である。とはいっても小学校までしか暮らしていない。中学・高校は宮崎市の学校に進学し、大学は東京へ出て東京で就 職し、それ以来ずっと東京・横浜で暮らし今日に至っている。したがって、自分の故郷と三五年ぶりに研究の対象として向き合うことになったわけだが、フィー ルドワークを進めていくうちにまず気づいたことは、いかにそれまでの地域特性の理解が表面的であったかということである。

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2014年4月12日 (土)

新刊 阿部純一郎『<移動>と<比較>の日本帝国史』

9784788513594

阿部純一郎 著

<移動>と<比較>の日本帝国史

A5判上製388頁
定価:本体4200円+税
発売日 14.4.14
ISBN 978-4-7885-1359-4

見本出来ました。4月14日配本です。

4月17日ごろ書店に並びます。

謝辞

 本書は、二〇一〇年度に名古屋大学大学院環境学研究科に提出し学位を授与された博士論文『帝国期日本のネイション形成と人種・民族研究の学知形成に関す る移動論的研究――日本と台湾の博覧会事業および観光政策に注目して』をベースに、大幅な加筆・修正を加えた論考である。

 本書の公刊に至るまでには多くの方々のお世話になった。ここに記して感謝の言葉に代えたい。

 私が学部二年生のときに名古屋大学文学部社会学研究室に赴任された西原和久先生には、以後一〇年間の長期にわたり指導教官として多くのことを教えていた だいた。私が社会学、特に学説史や社会理論の面白さを知ったのは西原先生を通してであり、あのとき先生に出会わなければ、研究者としての今の自分はなかっ たといってよい。本書の元になる博士論文の執筆過程においても、史料分析に埋没し、ともすれば自宅や図書館に閉じこもりがちであった私に、現代的な (actual)課題に取り組むことの重要性をくりかえし説き、国内外のさまざまな場で発表する機会を与えていただいた。さらに博士論文提出後は出版社の ご紹介までしていただき、本当に何から何までお世話になった。

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2014年4月 9日 (水)

福岡愛子著『日本人の文革認識』

9784788513631

福岡愛子 著

日本人の文革認識

A5判上製457頁・定価:本体5200円+税
発売日 14.1.15
ISBN 978-4-7885-1363-1


の書評が北海道新聞4/6/2014付に掲載されました。

評者は米田綱路氏


・・・・・・文革は下からの大衆運動にもとづき、官僚主義を打破する「永続革命」として当初は評価された。ところが中国共産党は「10年の動乱」と全面的に否定するにいたる。文革への期待と幻滅、高揚と落胆を味わった日本人は、そこでどのような「翻身」をとげたか。本書が論じるのはこの翻身の中身である。


・・・・・・文革評価が180度ひっくり変えるなかで、過去の誤りを正すだけでなく、他者との関係をふまえて自己と未来を変えていこうとする。翻身とはこうした主体化の過程であり、生き方や倫理の問題と直結する。

・・・・・・実に多様な精神の軌跡がここにある。文革をプリズムとして浮かび上がる「翻身の戦後日本思想史」である。

ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまにはこころよりお礼申し上げます、。ありがとうございました

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2014年4月 7日 (月)

書評 森口佑介 著『おさなごころを科学する』

9784788513747

森口佑介 著

おさなごころを科学する

四六判上製320頁
定価:本体2400円+税
発売日 14.3.10
ISBN 978-4-7885-1374-7

の書評が、2014年4月6日付朝日新聞に掲載されました。

評者は佐倉 統氏。

本書の終わりに近い第8章「仮想する乳幼児」で、〈空想の友達〉に関する著者自身の研究が紹介されている。小さな子供たちはときどき、そこに架空の生き物がいるかのようにふるまう。話しかけ、ともに遊ぶ。『となりのトトロ』の世界である。一見不気味な現象だが、さほど珍しいものではないという。

なぜ子供はこのようなことをするのか? 著者はそこに積極的な意義が存在するはずだと追求していく。ひとりでいる寂しさをまぎらせ、楽しさを作りだし、みずからの認知能力を高める訓練にもなっているのかもしれない、と。そして、大人に見られる神の概念との共通性を考察する。とてもスリリングな知的エンタテインメントだ。・・・・・・

評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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2014年4月 3日 (木)

新刊 鈴木常元ほか『心理学』

9784788513815


鈴木常元ほか 編

心理学

A5判並製264頁
定価:本体2400円+税
発売日 14.4.10
ISBN 978-4-7885-1381-5

見本出来ました。4月8日配本です。
4月10日ごろ書店に並びます。
《2色刷り》

まえがき

 本書『心理学』は,高校を卒業し,大学に入学したばかりの大学1・2年生を,主な対象として編まれた教科書である。心理学をこれまで勉強したことのない初学者にも,しっかりとした心理学の知識を身につけてほしいという願いを込めて刊行した次第である。

 心理学への関心が高まって久しいが,ここ20・30年の間にも心理学を取り巻く環境は大きく様変わりしてきた。特に,臨床心理学への関心の高まりは,想 像を超えるものがあった。また,その間,大学教育にも大きな変化があった。それは,高等教育のみならず初等教育,中等教育をも含む大きな変容であった。教 育界全体のカリキュラムの変更に加え,大学におけるファカルティ・ディベロップメントの取り組みなどから,「わかりやすい授業」がこれまで以上に求められ るようになった。

 このような状況の中で,「学生の興味関心の強い臨床心理学の内容を含んでいること」「わかりやすい内容になっていること」,これらの条件は昨今の心理学 教科書にはあたりまえのように求められていると思う。その一方で,大学で教壇に立つ者の多くから「基礎的な分野もおろそかにしたくない」「内容のレベルは 下げたくない」という思いを聞くこともある。

    ・・・・・・

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