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2013年8月19日 (月)

新刊 苧阪直行 『注意をコントロールする脳』

9784788513525

苧阪直行 編

注意をコントロールする脳

四六判304頁+カラー口絵2頁・定価3360円
発売日 13.8.25
ISBN 978-4-7885-1352-5

見本出来ました。8月20日配本です。

8月23日ごろ書店に並びます。

 この「社会脳」シリーズ第3巻『注意をコントロールする脳─神経注意学からみた情報の選択と統合』では、社会脳のはたらきのなかでも、とくに志向的な心 を担う注意を扱う。ここでも、1、2巻と同様に、最新の機能的磁気共鳴画像法(fMRI)や経頭蓋磁気刺激法(TMS)などの脳イメージングの方法と洗練 された実験心理学の手法を組み合わせて注意とは何かを考えたい。注意がどのようにコントロールされ、知覚や記憶とどうかかわるのか、その複雑なパズルを解 いていきたい。注意という心のはたらきの脳内メカニズムを、外部世界(知覚)から内部世界(記憶)まで広範に研究する新たな学問をここでは神経注意学 (Neuroattentionology)と名づけたい。本シリーズの「刊行にあたって」に示した社会脳研究の諸分野のモデル図に即すると、神経認知心 理学(Cognitive Neuropsychology)と密接にかかわるほか、「情報の選択と統合」という注意のキー概念において多くの分野と密接にかかわるのが注意である。

 身近すぎてわかっているつもりが、じつは科学的にはよくわかっていないものの一つがまさに注意である。注意とは何か、という問いは、経験的にはだれにで も答えられそうなものなのだが、脳から見た注意に関しては、今のところ答えるのが困難な問いなのである。注意は心理学では長らくブラックボックスのなかで の作業仮説にすぎなかったが、最近、その脳内メカニズムの全貌が注意のネットワークのはたらきとして捉えることができるようになってきた(本巻2章参 照)。いうまでもなく注意は必要な情報を選択し、不要な情報を排除し、さらに情報を統合する心のはたらきであり、背後にはそれを支える脳の機能がある。新 たな情報に気づき、何が重要な情報で、何が不要なのかをさまざまな状況下で判断するのが注意の主要な役割である。そのおかげで、当面不要な情報を抑えて、 現在必要な情報に注意を向けることができ、日常生活が無駄のないものになる。

    ・・・・・・

《もっと読む 注意をコントロールする脳 序》

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