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2013年2月

2013年2月27日 (水)

新刊 荻野 昌弘『戦後社会の変動と記憶』

9784788513235

荻野 昌弘 編

戦後社会の変動と記憶

四六判上製320頁・定価3780円
発売日 13.2.25
ISBN 978-4-7885-1323-5

見本出来ました。2月27日配本です。3月1日ごろ書店に並びます。

叢書「戦争が生みだす社会」序文

ふたつの世界大戦に代表される二〇世紀の戦争は、大量破壊、大量殺戮をもたらした。しかも、今もなお、世界で大量破壊兵器を用いた紛争が絶えることはな く、また、新たに戦争が勃発する可能性も否定できない。戦争はまさに今日的な問題であり、この問題を抜きにして、二一世紀の未来を語ることはできないので ある。この意味で、戦争に関してさまざまな学問分野が、最新の方法を駆使して研究していくことの現代的意義は疑いえない。

 戦争は単に破壊をもたらすだけではない。それは、その後の社会変動の契機ともなる。したがって、社会がいかに変容するかを捉えようとするとき、戦争がい かなる役割を果たしたのかを研究することは不可欠である。ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』が示したように、歴史学において、こうした観点から、「第二 次世界大戦後」を捉えようとする流れが、一九八〇年代に本格化する。ただそれは、戦争のようなできごとが、いかに社会の変化を基礎づけているかを包括的に 問うところまでには至っていない。本研究では、より包括的に、戦争というできごとと社会変動の関連性を分析するために、三つの概念を導入する。それは、空 間、移動、他者という三つの概念である。

 ダワーの著作の冒頭には、地図上に、一九四二年における日本の版図が示されている。それは、日本軍がもっともその勢力を広げた時点のものであり、日本軍 は、アリューシャン列島から、現在のインドネシア、インドシナ半島、そして中国の一部に至るまで、広大な地域を支配している(実は、同様の地図は、高校の 日本史の教科書にも載っている。本書巻頭地図参照)。この支配領域の広がりはほんの一瞬のことであったが、支配下にあった地域を変化させる重要な契機と なったことは疑いない。

    ・・・・・・

《もっと読む 叢書「戦争が生みだす社会」序文》

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2013年2月25日 (月)

新刊 萩原 滋『テレビという記憶』

9784788513297

萩原 滋 編

テレビという記憶

A5判上製264頁・定価2730円
発売日 13.2.26
ISBN 978-4-7885-1329-7

見本出来ました。2月25日配本です。2月27日ごろ書店に並びます。

はじめに

21世紀以降のインターネットの普及と情報通信機器の急速な進化によって、私たちのメディア環境はめまぐるしく変化し続けている。大学のキャンパスでは、いつの間にか携帯電話がスマートフォンに入れ替わり、タブレット端末やノートPCも含めて、常にモバイル機器の小さな画面に向かって何かをチェックしている学生の姿が目につく。知りたいことがあれば小さな画面で必要な情報を検索して直ぐに入手できるし、ヤフーなどのポータルサイトやツイッターなどのソーシャルメディアで世の中の動きをいち早くキャッチできる。すべての人々が大学生のようにモバイル機器を重用しているわけではないが、電子ネットワークの拡充と情報通信機器の発達に伴う新たなメディア環境は、多くの人々がテレビや新聞といったマスメディアに依存することなく、時間や場所の制約を受けずに多種多様な情報を各自の嗜好に応じて選択的に取得することを可能にしているのである。

 1953(昭和28)年2月に始まったテレビ放送は、間もなく還暦を迎えようとしている。この間、テレビ受像機は全国津々浦々に広く浸透し、老若男女を問わず、誰もが利用する最も大衆的メディアとして大きな影響力を発揮してきた。テレビは、多くの人々に共通の娯楽と情報を提供し、記憶を共有化する装置として機能してきたのである。昭和の時代にNHKの紅白歌合戦を見るのは、年末の国民的行事の様相を呈しており、そこに出場した歌手や楽曲の多くは、国民全体に広く周知されるのが当然とされていた。黒タイツの力道山のリング上の雄姿やあさま山荘での連合赤軍と機動隊の攻防のテレビ映像は、その時代を生きた大多数の人々の記憶に今なお深く刻み込まれているに違いない。

 

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2013年2月22日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第128号■

2013年2月22日発行 メール版 第128号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第128号■

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◇トピックス
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●書評
久米 博著『テクスト世界の解釈学』の書評が2013年2月8日付週刊読書人に掲
載されました。評者は宇波彰氏です。
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-e2c2.html

また2013年2月9日付、図書新聞に掲載されました。評者は川口茂雄氏。
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-c2ad.html
また

相沢直樹 著『甦る「ゴンドラの唄」』の書評が、
「沖縄タイムス」2013年1月26日付に掲載されました。評者は佐藤剛氏。
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-64e9.html

同書評は山陰中央新聞、徳島新聞、神戸新聞、北国新聞、富山新聞ほかでも掲
載されております。

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◇近刊情報
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3月中旬発売予定
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『乳幼児は世界をどう理解しているか』
──実験で読み解く赤ちゃんと幼児の心
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外山紀子・中島伸子 著
四六判並製264頁・定価2520円(税込)
ISBN 978-4-7885-1337-2 C1011
分野=発達心理学

◆赤ちゃんの心を探る心理学実験とは?

赤ちゃんは、自分で立つことも歩くこともままなりません。もちろん、しゃべ
ることもできません。たいへん無力で未熟にみえます。しかし、誕生間もない
ころからすでに、主体的・能動的に世界について理解するための認知的な基盤
を備えていることがわかってきました。しかし物言わぬ赤ちゃんをどうやって
調べたら、そうだとわかるのでしょうか。心理学の実験は、そのための有力な
方法です。近年は質的な研究法や脳科学からのアプローチも盛んになってきま
したが、本書は実験法ならではの醍醐味を味わいながら、乳幼児の世界を探険
するツアーへの招待です。著者は、津田塾大学教授、新潟大学准教授。




3月中旬発売予定
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『質的心理学研究 第12号』
──特集 文化と発達
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日本質的心理学会 編
B5判並製224頁・定価2940円(税込)
ISBN 978-4-7885-1331-0 C1011
分野=心理学


◆「最前線」に挑み続ける

これまで日本の質的研究の潮流を先導し続けてきた『質的心理学研究』。近年
は質的研究をめぐる環境もずいぶん変わり、単に量的研究と対峙しているだけ
では「前線」として意味をなさなくなってきています。今は、先駆者たちが切
り拓き、達成してきたものを受け取りつつも、新たな「最前線」を研究者が各
自見出し、それを更新し続けていかなければならない時代になってきたと言え
るでしょう。本号の特集では、「文化」を鍵概念として、「発達」の過程をど
のように捉えることができるのか、質的研究ならではの斬新な切り口と読み応
えのある論文を収載しました。書評特集のテーマは「喪失の多様性を巡って」。

好評既刊
質的心理学研究バックナンバー
http://www.shin-yo-sha.co.jp/qualitative_psycho.htm




3月中旬発売予定
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『発達心理学と隣接領域の理論・方法論』
──発達科学ハンドブック1
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日本発達心理学会 編/田島信元・南徹弘 責任編集
A5判上製400頁・定価4200円(税込)
ISBN 978-4-7885-1330-3 C1011
分野=発達心理学


◆「発達心理学」から「発達科学」へ

いまや発達心理学は、隣接の学問分野から影響を受けつつその領域を広げ、総
合的な「発達科学」として発展しつつあります。研究・実践において、求めら
れる社会的責務も大いに高まってきているといえましょう。本書では発達心理
学の歴史的変遷、理論的基盤と方法論の潮流をたどり、比較行動学・進化心理
学・文化人類学・認知科学・教育学・社会学・小児科学・脳科学などさまざま
な隣接領域の特徴と、発達心理学にもたらした影響を概括・展望します。発達
心理学はどこまでその範囲を広げ、どこに向かおうとしているのか──今後を
見極めるための必読書です。ハンドブックシリーズ2巻~6巻、好評発売中!


発達科学ハンドブック シリーズ
http://www.shin-yo-sha.co.jp/series/developmental_science.htm




3月下旬発売予定
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『精神疾患言説の歴史社会学』
──「心の病」はなぜ流行するのか
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佐藤雅浩 著
A5判上製520頁・予価5670円(税込)
ISBN 978-4-7885-1334-1 C3036
分野=社会学・精神医学・近現代史


◆現代の「うつ病」流行にも示唆

ノイローゼ、うつ病などの「心の病」(精神疾患)には、あきらかに「流行」
があります。日露戦争前後に「神経衰弱」「ヒステリー」がはやり、大正期に
は「外傷性神経症」が現われ、第二次大戦後には「ノイローゼ」が大流行しま
した。このような流行はどのように発生し、流布したのでしょうか。日本近現
代の精神疾患についての言説を、『朝日新聞』『讀賣新聞』などの記事(生活
相談など)のなかにたどり、専門家集団(帝大を頂点とする精神医学者)、マ
スメディア(大衆紙)、患者の三者のダイナミズムをとおして形成される「流
行」が個人と社会・時代の関係の表現(社会認識)であること、そして精神疾
患(言説)の歴史をさぐることは「社会の境界(ゆらぎ)」を明らかにするこ
とであるという魅力的な主張が展開されます。気鋭の力作評論です。




3月中旬発売予定
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『心理面接の方法』
──見立てと心理支援のすすめ方
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永井 撤 著
四六判並製224頁・定価2100円(税込)
ISBN 978-4-7885-1332-7 C3011
分野=臨床心理学・カウンセリング


◆心理面接の基本的視点と実際を学ぶ

心理臨床において、面接は、来談者の人柄や問題を見立てて、支援のための手
がかりを得るうえで不可欠の方法です。しかしその実践は、面接の基礎的枠組
みの知識、および継続的支援を見据えた臨床経験に基づく視座がなければ、容
易ならざる営みです。本書はこれらを実践家に伝えるものとして、初回面接に
おける見立ての視点、面接の過程で生じる「困った出来事」への対応、どのよ
うに面接を終結できるか、などといった実践に馴染み深い話題を扱い、心理面
接の進行過程に沿った19の項目に分けて要点を簡潔にまとめました。実践現場
に携帯して参照できる、あるいは電車の中などで気軽に読める体裁の一冊です。




3月下旬発売予定
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『体罰の社会史 新装版』
──
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江森一郎 著
四六判並製288頁・予価2520円(税込)
ISBN 978-4-7885-1335-8 C1021
分野=教育・社会問題・歴史



◆体罰は日本の伝統なのか?

家庭で、学校で、道場で、何か事件が起きるたび、何度となく体罰の是非をめ
ぐり議論が巻き起こります。中でも根強いのが、体罰否定はたかだかここ三○
年の流行であり、体罰を有効に使っていた伝統的教育の姿からはずれたものだ
という肯定派の意見です。しかしそれは本当でしょうか。本書は、この問いに
端を発し、中世の思想書や江戸の藩校・寺子屋の罰のあり方など克明な資料か
ら、体罰を用いない柔軟な教育の思想が十七世紀から連綿と息づいていたこと
を論証します。歴史を知らずに受け継がれるべき教育の姿を語ることはできま
せん。学校関係者だけでなく、人を育てるすべての親にお薦めしたい史的実証
の名著、待望の復刊です。




4月上旬発売予定
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『ホスピタリティ入門』
──
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青木義英・神田孝治・吉田道代 編
A5判並製200頁・予価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1336-5 C1036
分野=経営・福祉・社会


◆強制された〈おもてなし〉を超えて

サービス産業の比重が増し続ける日本。近年、競争は激化し、画一的なサービ
スを超えて、個々の「お客様」に応じたおもてなしをするホスピタリティの発
揮が新たな企業価値として重視されています。飲食、宿泊、観光旅行業に始ま
り、いまでは医療や福祉まであらゆる現場でおもてなしの心が求められるホス
ピタリティ社会。その社会の実態を理解して多角的に考えるため、企業の現場
からはホスピタリティ発揮の実践や工夫を紹介し、研究の立場からはホスピタ
リティ追求に潜む問題点を指摘する二部構成のユニークな入門書ができました。
現場から経営、研究者まであらゆる立場の人に発見がある一冊です。

好評既刊
青木義英・廣岡裕一・神田孝治 編著
『観光入門』
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1220-7.htm


4月下旬発売予定
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『引揚者の戦後』
──叢書 戦争が生みだす社会 II巻 [関西学院大学先端社会研究所]
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島村恭則 編
四六判上製344頁・予価3045円(税抜)
ISBN 978-4-7885-1333-4 C1036
分野=民俗学・戦後史・ノンフィクション


◆戦争に翻弄された人々が生みだした文化

敗戦を境に身一つで海外から帰還した引揚者たちの戦後の暮らしとは。全国に
は引揚者に起源をもつ商業施設、公営住宅、福祉団体が数多く存在し、餃子、
ラーメン、明太子などすっかり馴染み深いメニューも引揚者が伝えた食文化で
す。ベスト電器、ゼンリンなど有名企業の創業をはじめ、引揚げ当事者たちの
語るエピソードは枚挙に暇がありません。満州朝鮮からの引揚げ家族、樺太引
揚者とサハリン残留朝鮮人、パラオ引揚者などを訪ねて、国内外で聞き取りを
重ねた民俗学者たちの調査が本書に実を結びました。圧巻はパラオで歌い継が
れ小笠原まで伝播した古謡の謎を解く南洋の旅。戦争と帰還移民という人類学
理論にも挑戦します。知られざる引揚者たちの苦難に満ちた人生の軌跡、故郷
への断ちがたい想い、戦争に翻弄されながらたくましく生き抜いた人々の文化
に圧倒される読み物です。編者は関西学院大学社会学部、先端社会研究所教授。



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2013年2月20日 (水)

新刊 ジェレミー・テイラー『われらはチンパンジーにあらず』

9784788513262

ジェレミー・テイラー  著
鈴木光太郎 訳

われらはチンパンジーにあらず

四六判上製450頁・定価4410円
発売日 13.2.20
ISBN 978-4-7885-1326-6

見本出来ました。2月20日配本です。2月22日ごろ書店に並びます。

まえがき

 多くの点で、本書は、テレビの科学番組を制作するなかで積もりに積もった欲求不満から生まれた。霊長類の比較認知研究、そしてヒトとその近縁の霊長類との類似性と差異についての考えはずっと私のまわりにあったが、それらを科学ドキュメンタリーとしてうまく料理できずにいた。動物の認知の比較と進化というテーマを四半世紀以上にわたって見続けてきたおかげで、いまやっと橋の下を流れる厖大な水の流れを見つめることができるようになった。流行は来ては去る。ヒトと類人猿の心の類似性あるいは差異の見方については、とくにそれが言える。

 私は、アメリカ式手話を使って種の壁を越えて意思を伝えたチンパンジー、ワシューを撮った『ホライズン』の最初の科学ドキュメンタリーのことを思い出す。そしてその後、ボノボのカンジが単語を示す記号のキーボードを叩いた。彼らは、スー・サヴェージ=ランボーの言うように、「人間の心の片鱗」をのぞかせる類人猿だった。

 1988年、BBCの科学番組『アンテナ』を制作していた頃、アンドリュー・ホワイトゥンとディック・バーンの著書『マキャヴェリ的知性』の見本刷りがオフィスのドアマットの上にドサッと届いた時のことは、はっきり覚えている。その時を境に、霊長類学はとても刺激的なものになった。ほんとうに、霊長類は、とりわけチンパンジーのような大型類人猿は、かの有名なフィレンツェの政治家のように、狡猾で、卑劣で、ずる賢く、そして相手を操るのに長けているのだろうか? 彼らは、相手の心の奥深くまで入り込んで、相手がなにを思い、なにを望んでいるかを知り、その情報を利用して相手をだましたりできるのだろうか?

 

    ・・・・・・

《もっと読む われらはチンパンジーにあらず まえがき》

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2013年2月19日 (火)

新刊 田中洋美・M.ゴツィック・K.岩田ワイケナント 『ライフコース選択のゆくえ』

9784788513242

田中洋美・M.ゴツィック・K.岩田ワイケナント 編

ライフコース選択のゆくえ

四六判上製384頁・定価4410円
発売日 13.2.15
ISBN 978-4-7885-1324-2

見本出来ました。2月20日配本です。2月22日ごろ書店に並びます。

編者まえがき

 新しい世紀に入ってから早いもので一〇年が経った。振り返ってみれば、第二次世界大戦後から半世紀もの間、日本社会はいくつもの社会変動を経験してきた。戦後復興、それに続く高度経済成長、八〇年代のバブル景気、その終焉と長引く不況。景気回復の徴候が全くなかったわけではないが、雇用や経済、政治といった領域で見られる新自由主義的な流れにあって、経済的・社会的格差や幸福についての議論が活発化している。そんな社会に実際に暮らす人々の生き方はどのように変わりつつあるのだろうか。あるいはどのように変わることを余儀なくされているのか、または変わらないまま続いていくのだろうか。  本書は、ライフコースを通して後期近代における個人の生き方の変容を俯瞰的に捉え、こうした問いに応えようとしたものである。  今日、ライフコース(life course)という語は、学術書から一般書、政府文書からメディア記事に至るまで、幅広く用いられている。学術的なライフコース研究ないしライフコース論でしばしば引用されるエルダーの定義によれば、ライフコースとは「年齢ごとに異なる役割と出来事(ライフイベント)を通して個人がたどる道筋」(Elder 1977, 森岡 1987:2)である。  本書では、欧米で生まれ、日本でも紹介され、研究されてきた社会科学的なライフコース研究を踏まえつつ、家族社会学の一領域というイメージの強かったライフコース研究の射程を広げることを試みている。具体的には、これまでバラバラに論じられることの多かった①仕事(職業キャリア)、②家族(家族キャリア)、③住まい(居住キャリア)の三つに焦点を当て、これら三つに関わる論考を収めている。これらの人生領域はキャリア(career)ないし道筋(pathway)とも呼ばれている。日本ではこれまで、働き方は労働社会学、仕事の社会学、家族は家族社会学、住まいは住宅・居住研究といったように、それぞれの領域で個別に論じる傾向が見られた。本書ではあえて諸領域を併せて取り上げ、包括的に近年のライフコース変化について捉えることができるよう心がけた。

 

    ・・・・・・

《もっと読む ライフコース選択のゆくえ 編者まえがき》

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2013年2月14日 (木)

「みすず」読者アンケート特集 2013年1月/2月合併号

月刊「みすず」2011年1/2月号が刊行されています。特集は毎年、年初に組まれる「読書アンケート」。読み応えのある1冊です。出版社営業の私にとっては、昨年をふり返り、今年もがんばろうという気にさせてくれる、得がたい 特集です。

弊社書籍では下記3点が取り上げられていました。

渡部信一 著『超デジタル時代の「学び」』を取りあげてくださったのはジュンク堂書店難波店の福島さん。なんと新刊時には本書を軸にフェアをやっていただきました。ながらくお会いしていませんがお元気でしょうか。ほんとうに感謝してます。

渡部信一 著
超デジタル時代の「学び」

エドワード・リード 著/菅野盾樹 訳
経験のための戦い

牧野陽子 著
〈時〉をつなぐ言葉

9784788512672

9784788511910

9784788512528

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2013年2月13日 (水)

お知らせ 「公認モチベーション・マネジャー」ベーシック資格、始まります。

9784788513082

「公認モチベーション・マネジャー」ベーシック資格、始まります。

モチベーション・マネジメント協会ウェブサイト

試験日 2013年3月24日
申込期間-2013年3月10日 試験会場 東京

 詳細 モチベーション・マネジメント協会ウェブサイト 「試験について」

一般社団法人モチベーション・マネジメント協会 編
公認モチベーション・マネジャー資格 BASIC TEXT

A5判並製192頁・定価1995円
発売日 12.10.30
ISBN 978-4-7885-1308-2

 

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2013年2月 6日 (水)

久米 博 著 テクスト世界の解釈学

9784788513228_2

久米 博 著
テクスト世界の解釈学
――ポール・リクールを読む
A5判上製360頁・定価4725円
発売日 12.12.20
978-4-7885-1322-8

の書評が2013年2月9日付、図書新聞に掲載されました。評者は川口茂雄氏。


ことし2013年は先頃世を去ったフランスの哲学者ポール・リクールの生誕百周年にあたる。この節目の年を前に、最初の主著作『意志的なものと非意志的なもの』から最後の主著作『記憶・歴史・忘却』までにわたる彼の思想の歩みを、簡明な筆致で紹介してくれる書物が登場した。・・・・・・

評者の先生、掲載誌ご担当者さまに、心よりのお礼を申し上げます。ありがとうございました。



 

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書評 久米 博 著 テクスト世界の解釈学

9784788513228

久米 博 著
テクスト世界の解釈学
――ポール・リクールを読む
A5判上製360頁・定価4725円
発売日 12.12.20
978-4-7885-1322-8

の書評が2月8日/2013年 週刊読書人に掲載されました。
評者は宇波彰氏


本書は、長年にわたってポール・リクールの研究と翻訳に取り組んできた著者による、本格的かつ決定的なリクール論である。その中心に置かれているのは、タイトルにもある「テクスト世界」というリクール自身の概念である。

その「テクスト世界」とはどういうものか。近代の西欧哲学は、主体とは何か、私とは何か、といった「存在論」を重要なテーマのひとつにしてきた。リクールもその伝統的な系譜のなかにあるが、しかし彼の哲学は、人間の意識を直接の対象とはせず、テクスト化されたものを考察しようとする。「直感という直接的な道ではなく、解釈という迂回路をとる」のがリクールの方法であると著者は説明する。リクールはその方法を、ナベールというわれわれの知らない哲学者から学んだと著者は指摘する・・・・・・。

評者の先生、掲載誌ご担当者さまに、心よりのお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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2013年2月 1日 (金)

書評 相沢直樹 著 『甦る「ゴンドラの唄」』

9784788513112

相沢直樹 著
『甦る「ゴンドラの唄」』
四六判上製336頁・定価3360円
発売日 12.11.20
ISBN 978-4-7885-1311-2

の書評が、「沖縄タイムス」2013年1月26日付に掲載されました。
評者は佐藤剛氏。

評者の先生、掲載誌ご担当者さまに、心よりのお礼を申し上げます。ありがとうございました。

・・・・・・本書では、史実を丹念に調べながら、「いのち短し、恋せよ少女」の歌詞で知られる「ゴンドラの唄」の誕生の経緯がひもとかれる。そして発表から30年以上の歳月を経て、黒沢明の映画「生きる」に使われたことによって、忘れられていた歌が復活して生き返った事実を検証する。さらには歌が映画に採用されるに至った経緯を掘り下げ、映画史に残る名作誕生の秘密にまで迫っていく。

・・・・・・

「ゴンドラの唄」が生まれた背景から今日までを丁寧に論じることで、継承による創造という、大衆文化の持つ未来への可能性を見いだす点には、特に共感を抱いた。

山陰中央新聞、徳島新聞、神戸新聞、北国新聞、富山新聞ほかで同書評掲載

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