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2013年1月10日 (木)

新刊 P. サガード『脳科学革命』

9784788513211

P. サガード 著
無藤隆監訳/松井由佳・松井愛奈訳

脳科学革命

四六判上製424頁・定価4410円
発売日 13.1.15
ISBN 978-4-7885-1321-1

見本出来ました。1月15日配本です。1月18日ごろ書店に並びます。

 はじめに

15歳のときに読んだ本で、私の人生は大きく変わった。そのときから、哲学と認知科学という、心の作用を研究する学際的分野へと向かう私の知の旅が始まったのである。サスカチュワン州サスカトゥーンの公共図書館で書架整理の仕事をしていたときに、バートランド・ラッセルの『宗教は必要か』(訳注1)を目にしたのである。カトリック系高校の生徒であり、ミサの侍者を務めたこともあった少年にとって、このタイトルは刺激的であった。特に、当時の私は、学校で聞く尼僧や司祭の教えに対する疑念が膨らんでいた。私は、神の存在に関する標準的な議論を打ち壊すラッセルの著作をむさぼるように読み、さらにジョン・スチュアート・ミルやジャン=ポール・サルトルなどの、同様に無神論的な哲学者の本を読み始めた。そして同じころ、図書館の職業に関するエリアの書棚整理をしていて、大学教員の快適な生活について書いた本を手にし、哲学教授になるという大望を抱くようになったのである。 驚くことに、この夢は現実となり、そして40年以上経った今、私を宗教から哲学へ、そして心理学や人工知能、神経科学にまでいざなってくれた、すばらしい学術的探検を回想することができる。私は今、脳が心を作るしくみの理解に対する現在の発展に、最初に哲学を発見したときと同じ興奮を覚えている。この10年の間に、神経科学における実験と理論的成果が急増し、人間の思考や感情、行動のしくみに関する洞察が大いに深まった。これらの成果は、伝統的な哲学の問題だけでなく、どうすれば人は良く生きられるのかという日常的な問題にも、大きな影響を与えるものであった。

 

    ・・・・・・

《もっと読む 脳科学革命 はじめに》

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