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2013年1月11日 (金)

新刊 ヤーン・ヴァルシナー『新しい文化心理学の構築』

9784788513259

ヤーン・ヴァルシナー 著
サトウタツヤ 監訳

新しい文化心理学の構築

A5判上製560頁・定価6615円
発売日 13.1.15
ISBN 978-4-7885-1325-9

見本出来ました。1月15日配本です。1月18日ごろ書店に並びます。

まえがき

本書は、文化心理学の分野におけるもろもろのアイデアを統合することへの冒険である――発達科学、人類学、社会学、歴史学、記号論、哲学の専門的知識の上に立って築き上げてゆく。基本的な焦点は深く現象学的なところにあり、行動ではなく、経験を生きてゆく人間という視点を、科学としての心理学の基礎におく。私の観点は、人間の経験を、文化的に組織化され絶え間なく個人的に再創造される主観的な現実と見なす伝統の上に築かれている(Valsiner, 1998a参照)。現在のこの観点のルーツは、一方でウィリアム・シュテルンの人格論的な枠組みにあり、もう一方はレフ・ヴィゴツキーとアレクサンダー・ルリアの文化的歴史的伝統にある。現在のかたちの本書の考えは、チャールズ・S・パースの記号論とカール・ビューラーの意味論を基礎とする記号論的心理学の一バージョンということになる。その成果は、完全に唯一無比な心理的現象の只中にありつつ、(Wissenschaftという古き良きドイツ語の意味で)科学的かつ普遍的であると主張する、もう一つの心理学的理論の構築である。  心理学はその歴史の中で、主題事象とその客観性に関する表面的な理解(心理学は行動を研究しているという行きわたった考えのこと)を採用することによって、科学の殿堂に属することを証明しようともがき続けてきた。このような努力はまったく実りのないものだった。そして本書における文化心理学というトピックについて言えば、われわれは最も複雑かつ魅力的な課題に直面している。すなわち、人間の個別性をそのすべての豊かさを失うことなく表現することを貫きながら、同時にその基本的知識において一般的でもある学範の構築へと導く、新たな提案をするという課題である。

 

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