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2012年11月30日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第125号■

2012年11月30日発行 メール版 第125号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第125号■

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◇トピックス
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●小宮友根著『実践の中のジェンダー』が、2012年度西尾学術奨励賞を受賞
たしました。


●アリス・ミラー著『魂の殺人』を、10月21日付讀賣新聞「本のソムリエ」
て、國分功一郎氏にご紹介いただきました。結果よく売れまして、現在在庫切
れです。この機会に、新装版をつくることと相成りました。2013年1月刊行予定
です。詳細は次号でお知らせいたします。

PDF版『本は物である』の前口上 桂川 潤

この件、「新文化」にとりあげられるとのこと。

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◇近刊情報

12月上旬発売予定
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『アロマザリングの島の子どもたち』
──多良間島子別れフィールドノート
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根ヶ山光一 著
四六判上製208頁・定価2310円(税込)
ISBN 978-4-7885-1317-4 C1011
希望陳列コーナー=発達心理学・子育て

◆乏しさは、豊かさである

アロマザリングとは母親以外による養育のことです。近年、育児を母親だけに
負わせる危うさが指摘されていますが、沖縄の離島・多良間島は、伝統的に地
域の中で子どもが多くの大人に見守られて育つ、まさに「アロマザリングの島」
なのです。離島の不便さ、モノの乏しさゆえに、人は人に手を差し伸べ、それ
が子どもの世界を活き活きと豊かにするのでしょう。多良間に魅せられた著者
は、島の人々と生活を共にしながら、都会では失われた子育ての原点を随所に
発見していきます。個人化し孤立化する現代人の生き方の問い直しにもつなが
る深い問いかけを秘めた好著です。著者は早稲田大学人間科学学術院教授。


12月上旬発売予定
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第一次大戦の〈影〉
──世界戦争と日本文学
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中山弘明 著
四六判上製336頁・定価3360円(税込)
ISBN 978-4-7885-1315-0 C1095
分野=日本文学・現代思想

◆あれは「海の彼方の戦争」だったのか?

従来、第一次世界大戦は、海の彼方で行なわれた戦争で、日本人にとっては、
高見の見物であり、漁夫の利を得た戦争、と言われてきました。しかし、この
初めての〈世界戦争〉は、ヨーロッパに甚大な被害をもたらしたのはもちろん
ですが、日本にも重大な影響を与えました。日米決戦の台本はこの時に作られ
たと言ってもいいでしょう。本書は、当時の新聞や雑誌、さらには「社会講談」、
演劇、短歌、落首などの一見「些末な」題材を手がかりに、世界戦争が人々に
与えた影響を具体的に明らかにします。レマルク『西部戦線異状なし』の日本
での人気、米騒動と落首、民主主義と戦争の密接な関係など、興味深い視点か
ら〈文学〉と〈戦争〉の関係をさぐる、気鋭の意欲的な試みです。


12月上旬発売予定
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テクスト世界の解釈学(仮題)
──リクールを読む
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久米 博 著
A5判上製360頁・予価4410円(税込)
ISBN 978-4-7885-1322-8 C3010
分野=哲学・現代思想

◆「偉大な読み手」の豊穣な思索をたどる

数年前に亡くなったフランスの思想家ポール・リクールは、古典から現代の思
想哲学、科学から文学にわたるたいへんな読書家でした。彼は「『私の哲学』
というものはなく、一つずつ問題を追求していった著作があるだけ」と言って
いますが、その読書量と現代的な関心から、その都度のアポリアに取り組み、
思索を展開していったのです。そのリクールの歩みを、主要著書の大部分を訳
してきた著者が「テクスト世界の解釈学」として跡づけたのが本書です。『フ
ロイトを読む』から『生きられた隠喩』『時間と物語』『記憶・歴史・忘却』
までの著書を読み解きながら、方法意識のユニークさ、問題関心の斬新さを明
らかにしていきます。ラカン、デリダ、レヴィ=ストロースとの論争など、フ
ランス思想全盛の時代を彷彿とさせる力作です。

リクールの本

イデオロギーとユートピア

記憶・歴史・忘却 上 下

時間と物語 全3巻 新装版

リクール論
O・モンジャン著
ポール・リクールの哲学



2013年1月上旬発売予定
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ボディ&ソウル(仮題)
──ある社会学者のボクシング・エスノグラフィー
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ロイック・ヴァカン 著
四六判上製416頁・定価4515円(税込)
ISBN 978-4-7885-1319-8 C1036
分野=社会学・社会問題・人類学

◆社会学者、ボクサーになる

『貧困という監獄』をはじめ、社会的排除と貧困のメカニズムを喝破した研究
で世界的に知られる社会学者ロイック・ヴァカン。フランスからシカゴに渡り、
都市研究を始めた若き日の彼が辿り着いたのが、寂れた黒人ゲットー地区でボ
クサーを目指す生活でした。言語化されない肉体的な実践であるボクシングの
世界をいかにして記述できるのか。貧困の解明とともに始まったもう一つの挑
戦は、自らの身体を道具として駆使する新たな社会学の試みとなり、ボクサー
の日常感覚を味わい、胸を躍らせる傑作エスノグラフィーに結実しました。一
人のボクサーになることの記録を通じて、社会の、そしてわれわれ人間の姿が
見えてきます。著者はカリフォルニア大学教授。



2013年1月上旬発売予定
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ライフコース選択のゆくえ
──日本とドイツの仕事・家族・住まい
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田中洋美ほか 編
四六判上製384頁・定価4410円(税込)
ISBN 978-4-7885-1324-2 C3036
分野=社会学・家族・ジェンダー

◆生き方はどこまで選べるのか

ライフコースとは進学、就職、結婚、出産、定年退職など人生を彩るイベント
をたどる一生の道筋をさします。日本では安定した順調な人生として、会社員
の夫、パートの妻と子ども2人など、男女別の標準化されたライフコースがイ
メージされてきました。しかし高齢化、少子化、未婚化、非正規雇用の増大な
どによってライフコースに変化が現れ始め、これはドイツと共通するトレンド
です。個人化・多様化したといわれる人生の選択肢は広がったのでしょうか?
男女の生き方は豊かに広がったのでしょうか? 仕事と人生、結婚と家族観、
住宅の変化から日独の個人の生き方、ジェンダー、ライフコースのゆくえを探
ります。好評を博したドイツ日本研究所国際シンポジウムの出版。

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叢書 戦争が生みだす社会(全3巻)刊行!

【本叢書のねらい】
戦争は社会を破壊するだけではなく、復興と再生を伴う。日本はどのように戦
後社会を構築したのか、太平洋戦争の所産と負の遺産とは何か? 人口、社会、
地理、民俗、文化・メディアの多領域から、人間社会につきまとう戦争にどう
向き合うのか、あらたな光をあてる。関西学院大学先端社会研究所の共同研究。

【特徴】
国内各地をはじめアジア太平洋、樺太までフィールドを広げ、戦時期から戦後
を中心として、独自の問題群と現在に至る影響の現地調査を行った。貴重なド
キュメントと証言、図版、写真、資料を満載。

【おもな内容】
戦中~戦後の人口、産業、地方都市の変容、戦争被害の証言と保存、引揚者の
戦後生活史(聞き取り、自分史)、米軍基地文化(文芸、ジャズ、沖縄、横須
賀、セクシュアリティ)


12月中旬発売予定
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第1巻 戦後社会 変動と記憶(仮題)
──移動・空間・他者
荻野昌弘 編
四六判上製320頁・予価3990円(税込)
ISBN 978-4-7885-1323-5 C1036
希望陳列コーナー=太平洋戦争・日本史(戦後)・社会問題

人口の大移動:戦中戦後の大量の人口移動、領土縮小と再編成を統計データか
ら俯瞰します。

敗戦国の再生:広大な旧軍用地がどのように産業転用されたかを群馬県と三重
県を事例に実証。

アニメのルーツ:日本のアニメの起源を戦時期の戦争アニメーション制作過程
に探ります。

戦争の被害と記憶:重い口を開いた戦争被害者たちの語りに耳を澄ませ、中国
での激烈な戦闘に思いを馳せます。アメリカに渡った被爆者の証言、フィリピ
ンの村の写真展(日本軍による虐殺とレイプの記憶)、雲南戦争遺跡観光と反
日感情・愛国主義から、戦争へのまなざしと他者概念の重要性を提起します。
中国、韓国との関係が険悪ないまこそ、かつての敵味方同士がともに戦争を知
る必要があります。

【続刊】
『第2巻 引揚者の戦後』(島村恭則編)
『第3巻 米軍基地文化』(難波功士編)

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◇編集後記

同僚が教育心理学会で沖縄に行ってきた際、立ち寄った市場の古本屋ウララで購入してきた「BOOK5」第4号というミニコミ誌を借りて読んでいる。特集は「トリビュート ディストリビューター」ということで、普段うかがい知れない取次さんの話などが中心の、とても面白い内容となっている。荒蝦夷の土方さんが文章を寄せていたり、編集後記などもまた味わい深い。「本に関わるすべての人へ発信する情報バラエティ雑誌」と紹介にあるが、500円でこんなのが読めていいのかな、と思う・・・・・私が買ったんではないのですが

「BOOK5」第4号 発行元トマソン社 http://tomasonsha.com/

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◇奥付
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電話  03(3264)4973(代)
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次回発行は2012年12月中旬を予定しております。

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