書評 浜崎洋介 著『福田恆存 思想の〈かたち〉』
浜崎洋介 著
『福田恆存 思想の〈かたち〉』
――イロニー・演戯・言葉
11.11.22
978-4-7885-1263-4
46判428頁・定価4095円
の書評が「思想を生きた単独者の歩き方」として、朝日新聞2012/1/22付に掲載されました。評者は中島岳志氏
これほど見事な福田恆存論を、私は知らない。ここには福田が表現しようとした論理の本質が、明確かつ繊細に描かれている。戦後言論界において、常に単独者として歩んだ福田の〈かたち〉が、本書によって、ようやく捉えられたといえよう。・・・・・・著者は、福田の固有性を、思想内容以上に、思想を生き抜いた「歩き方」に認める。福田は誰にも阿らず、利口なだけの人間嫌悪した。そして、戦後民主主義の欺瞞を批判すると同時に、国家や天皇に没入する俗流保守を斬った。本書は、福田を素材として反時代的な批評である・・・・・・
掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
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