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2012年1月

2012年1月31日 (火)

新刊 やまだようこ 『世代をむすぶ』

9784788512689 やまだようこ
『世代をむすぶ――やまだようこ著作集10巻』

12.1.30
978-4-7885-1268-9
A5判344頁・定価 本体3200円+税

が出来ましたh。配本日は1月31日です。書店さん店頭には2,3日後並びます。

・・・・・・
 本巻は、テーマも内容も語られたエピソードも「ズレのある重ねの語り」で成っています。相手によって、時期によって、場所によって、聴衆によって、語り の展開のしかたも微妙に違い、語り口もいろいろです。その場でしか語られない、ライブの語りのいきいきした調子や、多重ナラティヴの重なりとズレを、縦横 に楽しんでいただけるように、できるだけ手を加えないように、語られたままのかたちで編みました。

 本巻は、さまざまな世代や専門の方々と、いろいろな機会に語りあった、ナラティヴ実践の記録といってもよいでしょう。語りの相手も目的も時期も場所も聴衆も違います。語り方も多様で、対談、対話、座談会、インタビュー、モノローグなどが含まれています。

 ふしぎなことに、あらかじめ語りのテーマは決まっていなかったのに、焦点をあてられたテーマは、「どのようにして研究者になったか?」「人生の転機は?」「人生と学問の関係は?」「なぜ質的研究をはじめたのか?」「質的研究とは何か?」など、どこか似かよっていました。
・・・・・・

(はじめにより)

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2012年1月25日 (水)

紹介 八木宏美 著 『違和感のイタリア――人文学的観察記』

八木宏美 著

『違和感のイタリア――人文学的観察記』
08.9.1
ISBN 978-4-7885-1123-1
46判304頁・定価2835円 の紹介が、2012年1月21日付 朝日新聞「be」「再読 こんな時 こんな本」に紹介されました。テーマは「ザ・ラテンヨーロッパ」 

三省堂神保町本店Fさん、記事・伊藤さんご紹介ありがとうございました。

「仕事より人生の楽しみ優先」

ギリシャに端を発した欧州の政府債務危機はイタリアやスペインさらにフランスなどラテンの国々に及んだ。でも、楽観的な民族性だけにまったく動じないように見える。悲観的な日本人の対極にある。ラテン気質を探ってみよう。

記事中 紹介されたお薦めの本

1『違和感のイタリア』
2『ギリシア・ローマの奇人たち』(ロジェ=ポル・ドロワほか、
  紀伊國屋書店出版部、2003年)
3『ドン・キホーテ』(セルバンテス著、岩波文庫)
4『ラテン語の世界』(小林標著・中公新書、2006年)

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2012年1月23日 (月)

書評 浜崎洋介 著『福田恆存 思想の〈かたち〉』

9784788512634 浜崎洋介 著
『福田恆存 思想の〈かたち〉』
――イロニー・演戯・言葉
11.11.22
978-4-7885-1263-4
46判428頁・定価4095円

の書評が「思想を生きた単独者の歩き方」として、朝日新聞2012/1/22付に掲載されました。評者は中島岳志氏

これほど見事な福田恆存論を、私は知らない。ここには福田が表現しようとした論理の本質が、明確かつ繊細に描かれている。戦後言論界において、常に単独者として歩んだ福田の〈かたち〉が、本書によって、ようやく捉えられたといえよう。・・・・・・著者は、福田の固有性を、思想内容以上に、思想を生き抜いた「歩き方」に認める。福田は誰にも阿らず、利口なだけの人間嫌悪した。そして、戦後民主主義の欺瞞を批判すると同時に、国家や天皇に没入する俗流保守を斬った。本書は、福田を素材として反時代的な批評である・・・・・・

《書評全文を読む ブック・アサヒ・コム サイトへ》

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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2012年1月18日 (水)

新刊案内 ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第116号■

2012年1月16日発行 メール版 第116号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第116号■

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◇トピックス
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●書評・記事


和田敦彦 著 著『越境する書物』の書評が、2012年1月14日付「図書新聞」
に掲載されました。 http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8a5d.html
熊谷高幸 著『日本語は映像的である』の書評が「「共同注視」という
斬新な構想」として、2012/1/15付産経新聞に掲載されました。
評者は中原文夫氏
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-cf76.html



●フェア 第11弾「心理学書、この1冊 ―2011年 今年の収穫―」フェア
2011年12月5日(月)~2012年1月29日(日) 紀伊國屋書店新宿本店さま5階エレベーター前フェア棚 紀伊國屋書店フェアページ http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-Main-Store/20111205181500.html ___________________________________ ◇近刊情報 ___________________________________ 2月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 煩悶青年と女学生の文学誌(仮題) ──「西洋」を読み替えて ---------------------------------------------------------------------- 平石典子 著 A5判上製360頁・予価4200円(税込) ISBN 978-4-7885-1273-3 C1090 分野=比較文学・近代文学・ジェンダー論・翻訳論 ◆「新しい男」「新しい女」はいかに誕生したか 日露戦争が始まる前年の明治三六年、一東大生が「人生は不可解なり」との遺 書を残して華厳の滝から投身自殺をしました。以来、「煩悶」と自殺がブーム になり、若者の望みは立身出世から煩悶青年にシフトしたのです。女子の高等 教育の必要も叫ばれ、「女学生」も誕生しましたが、そこには「良妻賢母」か ら「堕落女学生」「宿命の女」など、様々の「女学生神話」が形成されました。 森田草平と平塚らいてうの心中未遂事件もありました。本書は、これら「新し い男」「新しい女」のイメージの形成を文学作品のなかに探ったものですが、 特に、西洋文学の翻訳を通して、そのイメージがどのように読み替えられてい ったかをたどります。そこには現在の若者像の萌芽がいたるところに見られま す。ユニークな視点からの若者論です。著者は筑波大学准教授。 2月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 超デジタル時代の「学び」 ──よいかげんな知の復権をめざして ---------------------------------------------------------------------- 渡部信一 著 四六判上製264頁・定価2835円(税込) ISBN 978-4-7885-1267-2 C1011 分野=心理学・教育・IT・伝統芸能 ◆新しい時代の「学び」を探る 従来のデジタルテクノロジーは、あいまいさのない「きちんとした知」は得意 でも、複雑な対象を複雑なままに捉える「よいかげんな知」はお手上げでした。 しかしそういう知こそ、われわれに求められるものです。幸いデジタルテクノ ロジーは、このような「人間的な側面」、つまり「アナログな側面」にアプロ ーチできるまでに進歩し、「超デジタル」時代を迎えています。そして、従来 の「学び」を大きく変化させる可能性をもたらしました。本書は、超デジタル 時代の技術を活用した新しい「学び」のすがたを、「eカウンセリング」「イ ンターネットスクール」「伝統芸能デジタル化」「ミュージカル俳優養成」 「師匠の思いデジタル化」などの具体例をとおして示します。著者は、東北大 学教授。 弊社・渡部信一先生の本『障害児は「現場」で学ぶ』 http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/4-7885-0784-6.htm 2月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- やまだようこ著作集10巻 世代をむすぶ ──生成と継承 ---------------------------------------------------------------------- やまだようこ 著 A5判上製344頁・定価3360円(税込) ISBN 978-4-7885-1268-9 C1011 分野=心理学・教育 ◆人生と学問 本巻は、多くの対話から成っていますが、相手によって、時期によって、場所 によって、聴衆によって、語りの展開のしかたも微妙に違い、語り口もいろい ろです。しかしそれは、「ズレのある重ねの語り」です。「どのようにして研 究者になったか?」「人生の転機は?」「人生と学問の関係は?」「なぜ質的 研究をはじめたのか?」「質的研究とは何か?」など、著者の研究者としての 人生が、青年期から中年期まで、具体的に、率直に語られています。生きつづ けるということは、同じ状態を維持することではなく、新陳代謝によって死と 再生を繰り返す営みです。世代を超えて何かを受け継ぎ、また次の世代に継い でいく「生成と継承」の営みは、ひとすじ縄ではいきません。困難ですが、ま た歩む甲斐のある道です。若い研究者への励ましの書であり、研究と人生の深 い考察へと誘う書と言えるでしょう。 やまだようこ著作集 http://www.shin-yo-sha.co.jp/series/youko_yamada.htm 2月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 開発空間の暴力 ──いじめ自殺を生む風景 ---------------------------------------------------------------------- 荻野昌弘 著  四六判上製256頁・定価2730円(税込) ISBN 978-4-7885-1269-6 C1036 分野=現代史・いじめ・社会問題 ◆戦慄の社会分析 いじめグループから執拗に現金を脅し取られて自殺した愛知県の少年の報道か ら、著者はいじめ自殺の背後に共通する風景を発見します。金銭をめぐるいじ め自殺29件は関東、東海、九州に集中し、かつて特攻隊基地などがあった旧軍 用地に工場誘致や住宅建設のプロジェクトが入ったものの、それらが挫折して 寂れてしまった開発の周辺部でした。都市の賑わいも豊かな自然もない、殺風 景な環境で育ったこどもたちが、なぜ消費の欲望にとりつかれ、凄惨ないじめ を起こすのか。「かわいい」ものがあふれる消費社会が消去する死の痕跡とは。 日本中を席捲した大型開発の陰の結末を追って、戦慄の社会分析を展開します。 著者は関西学院大学社会学部教授。 2月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 3・11慟哭の記録 絶望と再興の被災記(仮題) ── ---------------------------------------------------------------------- 金菱清 編 東北学院大学 震災の記録プロジェクト  四六判上製560頁・予価3045円(税込) ISBN 978-4-7885-1270-2 C1036 分野=東日本大震災・防災・現代史 ◆被災者自ら綴った魂の記録  3・11さえなかったら、どんなに幸せだったか・・津波や原発の写真や映像が 大量に流れる一方、被災地の人々は言葉を奪われ、沈黙を強いられているので はないでしょうか? 被災者の目がとらえた震災を文字記録に残そうと大学の プロジェクトチームが各地を回り、岩手、宮城、福島の被災地全域のあらゆる 年齢、職業の男女71人の分厚い被災記が集まりました。家、車ごと津波に呑ま れ・・目の前で赤ちゃんが・・電柱に遺体が・・行方不明の肉親は・・まさか の原発避難・・そして電灯がつき、家族と共にいる喜び。絶望の淵から再生を 期した魂の記録であり、復興への深い祈りがこめられています。「東北魂」の サンドウィッチマンからも推薦の言葉をいただきました。 2月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 編む ──生命誌年刊号 vol.65-68 ---------------------------------------------------------------------- 中村桂子 編 JT生命誌研究館発行・新曜社発売  A5変型判並製278頁・定価2000円(税込) ISBN 978-4-7885-1272-6 C1045 希望陳列コーナー=生命科学・科学論 ◆生き物のルールを探して 今号は、自然が生命を「編む」物語がテーマです。ミクロのDNAから細胞の ダイナミックな組織化、個体の関わりが生み出す社会まで、各分野の視点から、 密度の濃い最新の研究が報告されます。本を「編む」人である編者とのトーク コーナーには、極限生命圏探索の長沼毅氏、江戸の花鳥画や動物画解読研究の 今橋理子氏らが登場。さらに科学者の横顔に迫るサイエンティストライブラリ ーでは、ウナギの産卵地を突き止めた塚本勝巳氏やアポトーシス研究の長田重 一氏らが、研究の足跡を振り返りました。 JT生命誌研究館 生命誌 http://www.brh.co.jp/seimeishi/ ___________________________________ ◇奥付 ___________________________________ □電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行) □HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/ □blog:新曜社通信 http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/ □twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha □このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。 □購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。 □掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。 □発行:株式会社新曜社 営業部 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 2-10 電話  03(3264)4973(代) FAX 03(3239)2958 e-mail info@shin-yo-sha.co.jp ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 次回発行は2012年2月中旬を予定しております。

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2012年1月17日 (火)

書評 熊谷高幸著『日本語は映像的である』

9784788512580_2 『日本語は映像的である』
──心理学から見えてくる日本語のしくみ
熊谷高幸 著
四六判並製196頁・定価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1258-0 C1081

の書評が「「共同注視」という斬新構想」として、産経新聞2012/1/15付に掲載されました。評者は中原文夫氏

著者は自閉症者のコミュニケーション障害に取り組んできた障害児心理学の専門家で、国語学や言語学の研究者ではないが、発達心理学の視点に基づく本書の日本語論は斬新な構想が刺激的である。・・・・・・選考の研究を踏まえて英語との対比で独自の日本語論を展開する本書からは真新しい発想の楽しさを味わえた。

《全文を読む 産経新聞社サイトへリンクします》

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2012年1月13日 (金)

書評 和田敦彦 著『越境する書物』

9784788512504 和田敦彦 著『越境する書物』
11.08.05
978-4-7885-1250-4
A5判368頁・定価4515円 の書評が「読む営みの本質を改めて捉え返させてくれる力作」として、図書新聞2012/1/14付に掲載されました。評者は後藤嘉宏氏


・・・・・読み書き能力は自明のもの、最初から与えられているものではない。母語でもそうである。ましてや外国語ではそのことが著しい。読む教育がなければ書物の中身を解することのみならず、叢書を整理し使えるようにすることすらおぼつかない。その意味で研究機関や大学の図書館等、それぞれの研究の場の固有性に結びつけて読む力について考察し、リテラシー史という形で読書や叢書を論ずる本書の方法は、既存の読書史の盲点を衝いている。外国語の事例でみえてきた問題ではあるが、本書のこの方法は母語にも妥当し、読書史を豊かにしていく。読むことの自明性を突き崩し、読書の場を形成し「情報の受容を支えている(広い意味での)技術を問う形で考え」(『メディアの中の読者』)ていくことが、著者のここ十数年来一貫した方法であり、今回読む技術として、語学力、書物の入手力、目録化等が注目されていると評せる。

 著者は、個々の行為者の思いと、それをとりまく場つまり当時の政治社会状況、これら双方に着目することで、重いとおりの結果を得る者、逆の結果を被る者それぞれを、人物をしっかりと描くことで書き分ける。民間の文化交流として合衆国に日本の書物を伝えようとする人々の「非政治性」「純粋」さが、かえって政治性を帯びるという逆説。あるいはプロパガンダの道具として送った書物が、敵情を知る諜報、intelligenceの資料として使われるという、主に前書で示された逆説。本書並びに前書は数々の逆説を示す事例に富んでいる。・・・・・・

 読むこと ・知ることの本質論を改めて捉え返させるという意味で、著者の提唱するリテラシー史の奥行きはきわめて深い。

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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