新刊 ターケル・クリングバーグ 著 『オーバーフローする脳』
ターケル・クリングバーグ 著/苧阪直行 訳
『オーバーフローする脳』
――ワーキングメモリの限界への挑戦
11.11.10
978-4-7885-1261-0
46判258頁・定価 本体2600円+税
11月4日取次搬入いたしました。書店さん店頭には、今週11月8日頃となります。
題名からもわかるとおり、本書のメインテーマは脳と注意の担い手としてのワーキングメモリ(WM)であり、両者の関係を現在の情報化社会の中でユニークな 視点でとらえている。情報社会に生きる現代人は多忙であるが、その一因はこの社会がマルチタスクを求める構造をもつところにあるようである。マルチタスク はWMなしには処理できない。ところが、人間のWMには厳しい容量の制約があり、入ってくる情報が多すぎると処理できなくなりオーバーフローしてしまう。 リーディングスパンテストなどのWMテストを使って、情報を一時的に保持しながら処理を行うマルチタスク課題を実施し、容量を個人ごとに測ると、その容量 はせいぜい3から4アイテム程度であることがわかる。WMのオーバーフローが現在の情報化社会におよぼす知られざる影響は大きいが、それは、不注意で起こ る様々な事故から、高齢者の物忘れにまでおよんでいる。・・・・・・ 〈訳者あとがきより〉
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