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2011年8月22日 (月)

書評 リクール『イデオロギーとユートピア』

9784788512351 ポール・リクール著『イデオロギーとユートピア』
2011年8月27日付「図書新聞」に掲載されました。評者は柳内隆氏。

 今から40年ほど前に、『イージー・ライダー』という時代を画するアメリカ映画があり、最近のテレビ番組でこの映画が取りあげられた。映画のなかで、ジャック・ニコルソン扮する弁護士が次のようなセリフを述べる。「アメリカ人は「個人の自由」については大いに語るが、「自由な個人」を見ることは恐れる」、と。アバウトにしかおぼえていないが、おおよそこのようなセリフであった。その後、弁護士はヒッピーと自由な旅をしたという理由だけで、保守的な何部の人たちに撲殺される。犯人はKKK団のメンバー(白人)であり、被害者も北部の白人であった。リクールが言うように、ユートピアは外からやってきて「所与の秩序を破壊する」のだ。「個人の自由」(イデオロギー)について語ることをアイデンティティとするアメリカ人にとっても、「自由な個人」(ヒッピー/ユートピア)は秩序破壊の存在でしかない。リクールの『イデオロギーとユートピア』を読んだ際、イデオロギーとユートピアの関係が、ジャック・ニコルソンのセリフに象徴されていることを痛感した。・・・・・・・
(書評より一部引用)

ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。

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