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2011年7月11日 (月)

新刊 子安増生・大平英樹 編著『ミラーニューロンと〈心の理論〉』

9784788512443 子安増生・大平英樹 編著
『ミラーニューロンと〈心の理論〉』
――
の見本出来ました。配本日は7月12日です。書店さん店頭へは2.3日後です

11.7.15
978-4-7885-1244-3
A5判240頁・定価 本体2600円+税

 本章の題目は,ミラーニューロンの発見者であるリゾラッティとシニガリア(Rizzolatti & Sinigaglia, 2008)の著作,"Mirrors in the brain"へのオマージュである。まことに,われわれの脳の中には,運動-感覚のミラーニューロン・システムと,内受容感覚-感情のミラー・メカニズムという2枚の鏡がある。それらの鏡は,自らの身体を手がかりとして,自己の姿を映し出す。また同時に,そこへの合わせ絵のように,他者の姿をも映し出す。しかし,それらの鏡像はいつも明瞭なわけではない。あるときはぼやけており,あるときには欠け,また歪んでいる。われわれには,自己の姿も他者の姿も,いまだはっきりと見えていないのかもしれない。なによりわれわれは,この不思議な鏡の仕組みについて,いまだに多くのことを知ってはいないのだ。
 本書は,その不思議な脳の中の鏡を探索する旅の道標である。各章に描かれているように,多くの先人の才覚と努力によって,われわれは出発地をはるか後にしてきた。そして各章の著者たちも,そこに小さくはあるが確実な歩を刻みつつある。しかし同時に,われわれの前には未開の荒野が拡がっている。心理学と認知神経科学という道具を持って,われわれは自己と他者の姿をどこまで見ることができるだろうか。その興味は尽きない。

(6 おわりにより)

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