« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »

2011年4月

2011年4月25日 (月)

書評 佐藤郁哉・芳賀学・山田真茂留 著『本を生みだす力』

9784788512214 佐藤郁哉・芳賀学・山田真茂留 著
『本を生みだす力』の書評が2011年4月24日朝日新聞に掲載されました。
評者は辻篤子氏。

・・・・・・本書は、東京大学出版会や有斐閣など専門書を出版する4社を例に「知の門衛」としての役割を詳細に分析し、欧米との比較も通して、「学術コミュニケーションの危機」に切り込んでいる。・・・・・・本書の分析は、日本独特の文化状況をも浮かび上がらせる。学術のありようにも示唆を与える労作である

4月3日付日本経済新聞「活字の海で」にてもご紹介いただきました。記事は堀篤史氏。

「どんな本を出すべきか 問われる「門衛」の選択」

・・・・・・ところで一冊の本はどのように生まれるのか? これまでは、目利きで才能あふれる書き手を発掘し、育てる「伝説の編集者」の物語が注目されてきた。それに対し、佐藤郁哉ほか著『本を生み出す力』(新曜社)は、組織としての出版社に焦点を定め、「知の門衛」としての働きを明らかにする新鮮な研究書だ。

ハーベスト社、新曜社、有斐閣、東京大学出版会という、歴史も成り立ちも違う学術出版社のケーススタディが本書の中核を成す。各社の歴史を〈文化〉と〈商業〉、〈職人性〉と〈官僚制〉という対立軸に当てはめ、その中で模索を続けながら揺れ動く出版社の姿を描き出す・・・・・・

4月8日付週刊読書人にて書評掲載されました、評者は長谷川一氏

・・・・・・日本的な学術出版の特徴を、米国との対照をとおして把握しなおしている。「舶来」の制度導入にも慎重な姿勢を示すなど、その考察は公平である。周知のとおり、日本では学術書出版は一般書出版と混淆するある種の曖昧さのなかで成立してきた。今後のデザインを語るうえでも、その文脈を抜かすことは出来ない。アカデミーであれ出版であれ、それ自体が社会に埋め込まれて作動しているのだから。

 第II部の事例研究が興味深い。対象となる四社は、それぞれ異なる性格や成り立ちをしているとはいえ、いずれも人文・社会科学系版元としてすでに地歩を有し、同時に著者陣とも縁浅からぬ関係にある版元だ。出版編集活動に関する従来の言説は、業界内部者による手柄話や自説開陳という傾向が強く、その具体的な様相は判然としなかった。それにたいし、折り目正しい社会学的な手法によって実証的に言葉が与えられたという点が、最大の功績である。今後の基本文献のひとつとなるだろう・・・・・・

ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月19日 (火)

新刊 石丸径一郎 著『調査研究の方法』

9784788512276 石丸径一郎 著『調査研究の方法』
──臨床心理学研究法 第5巻

見本できました。

配本日は15日、本日ごろより書店さんに並びはじめます。

 

A5判並製224頁・定価 本体2500円+税
ISBN 978-4-7885-1227-6 C3011
分野=臨床心理学・カウンセリング

◆初心者がつまずきやすい隙間を埋める!◆
日本ではじめて本格的に臨床心理学の研究法を取り上げ、好評をいただいているシリーズの第5巻です。臨床心理士になりたいと思って大学や大学院に入った学生は、臨床心理の技術を学び、より良い臨床ができるようになりたいという気持ちを持っていても、どうして研究をしなければならないのか、論文を書かなければいけないのかはわかりにくいものです。本書は、何のために、なぜ調査研究が必要なのか、その方法にはどのようなものがあるかをたんねんに解説するとともに、研究を論文にまとめるまでを実例を交えて示した入門書です。何事も本や授業で勉強したことと実際ではずいぶん異なるものですが、本書は、初学者がつまずきやすい隙間をできるだけ埋めるよう配慮して、大変実践的に書かれています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月12日 (火)

新刊 藤澤伸介 著 『言語力』

9784788512306 藤澤伸介 著 『言語力』──認知と意味の心理学

四六判並製296頁・定価 本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1230-6 C1011

の見本が出来ました。配本日は4月8日、本日12日あたりから書店さんに並びはじめると思います。



 一般に「言語力」というと、「どれだけ色々な表現を知っているか」とか「正しい言語表現がどれだけできるか」とか「コミュニケーションの力がどれだけあるか」とか「論理的に物事が考えられるか」とか、そういった観点から論じられることが多い。筆者も、これらは「言語力」の重要な側面だと考えている。

 しかしながら、本書での「言語力」の取り上げ方は、そのような論点とは少し異なっている。誰かが対立して争っている時、自分が悩みごとを抱えている時、その原因が言語の使い方にあるのではないかと考えると、色々なことが見えてくる。我々はコトバでものを考えているし、お互いの協力もコトバによってなされている。コトバによって幸せになることもあれば、コトバによって騙されたり、打ちのめされたりすることもある。これは、ものの認識の仕方がコトバに影響されているためである。

 だから、言語がものの認識の仕方にどう影響するか知っていると、人生が生きやすくなる。必要もないところで誰かと対立する、自分からわざわざ悩みごとを作り出す、思考が堂々めぐりをする、コトバ巧みな説得に騙される……、というようなことが減ってくる一方で、物事が多面的に見られるようになる、偏見を持たずに人と接することができるようになる、快適な人間関係が築けるようになる……、ということが増えてくるからだ。

 本書で「言語力」といっているのは、「言語の使い方と認識の仕方の関係を知ることによって、人生を生きやすくできる力」のことである。<br /><br />
 このような「言語力」は、万人に必要な素養であるに違いない。にもかかわらず、これまでは教育の場面でもあまり取り上げられてこなかった。一方で、経済戦争で生き残りを目指す各種企業は、このあたりを実によく研究しており、人々に巧みに働きかけることによって利益を生み出している。巧みな宣伝戦略を考え出し決定している企業の担当者と、「賢い消費者」であらんとして頑張っている一般の人々との知恵比べは、大人と赤ん坊との隔たり位の差があり、決してフェアではない。個人が自分の自由選択のつもりで行動していても、知らない間に企業の思うつぼにはまっていることも多いのである。

 必要もない悩みごとを自己生産したり、人間関係で余計なトラブルを抱えたり、知らない間に余計な出費を決定してしまったりするようなことをできるだけ減らし、快適な人間関係を築いたり、多面的にものを考えたりできるために、言語と認識がどう関わっているかを考えるためのきっかけとして本書を御活用いただければ、筆者にとって幸甚の至りである。

(著者はじめにより)

また著者の本 『ごまかし勉強』は弊社ロングセラーです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月 8日 (金)

新刊 青木義英・廣岡裕一・神田孝治 編著 『観光入門』

9784788512207_2 青木義英・廣岡裕一・神田孝治 編著
『観光入門』――観光の仕事・学習・研究をつなぐ
が出来ました。配本日は5日。
書店さん店頭には今日あたりからはらびはじめます。

ISBN 978-4-7885-1220-7
46判180頁・定価 本体2100円+税

 2009年の夏頃,学生を見ていて気がついたことがありました。それは,多くの学生が,大学で学んでいることと将来の仕事や夢との関連を見出せないで悩んでいるということでした。こうした点について,和歌山大学の廣岡裕一教授,神田孝治准教授に相談したところ,観光の仕事と学習,そして研究を俯瞰し結びつける教科書を作ろうということになりました。

 ・・・・・・本書を通して,読者のみなさんが,ひとつでも新しい発見をしたり,おもしろいと感じたりしてくだされば,それに勝る喜びはありません。・・・・・・

(あとがきより)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月 5日 (火)

新刊 サトウタツヤ 著 方法としての心理学史

9784788512290 サトウタツヤ 著
 『方法としての心理学史』 ――心理学を語り直す
の見本出来ました。
配本は4月4日です。
ISBN  978-4-7885-1229-0   46判224頁定価本体2400円+税



 

 ・・・・・・本書は、心理学概説、西洋近代心理学に関する争点、日本近代心理学に関する争点、心理学史の方法論(ヒストリオグラフィ)という四部構成となった。それぞれの章に収録した論文の出典については、巻末の出典一覧にまとめてある。転載をご許可いただいた朝倉書店、てんむフォーラム、ぺりかん社、放送大学、誠信書房に深く感謝申し上げる。転載にあたっては、一つの本としてまとめるための分割や文章の加除など、必要な編集を行っている。

 電子ブックの時代になり、出版社はどうなっていくのか、という危惧を持つ人もいると聞くが、私自身は編集こそがプロフェッショナルな仕事であり、出版社の役割はますます重要になるのではないかと思っている。少なくとも私は個人で何かをネットに出して世に問おうという気にはあまりならない。本書出版にあたって編集の労をとられ、魅力的な本に仕上げてくれた新曜社・塩浦ム社長に感謝する所以である。心理学史に続き、質的研究(法)、モード2心理学(応用社会心理学)についても順次刊行して世に問うていきたいと考えているが、その際にも重要なのは編集という作業なのだと思う。・・・・・・

あとがきより


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月 4日 (月)

新刊 宮内泰介 著 『開発と生活戦略の民族誌』

9784788512245 宮内泰介 著
『開発と生活戦略の民族誌』
できました。本日4月4日配本です。2,3日後書店さん店頭に並びはじめます。
11.03.30 46判384頁・定価 本体4200円+税  ISBN 978-4-7885-1224-5

生活を幸福に組み立てるには?
小さな村の二重戦略

メラネシア・ソロモン諸島アノケロ村の百年。
辺境の村から人間と自然との関係を映し出す、しなやかな民族誌の誕生
(書籍オビより)

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月 1日 (金)

新刊 日本発達心理学会 編 『時間と人間』

9784788512313 『時間と人間』──発達科学ハンドブック3
日本発達心理学会 編/子安増生・白井利明 責任編集
できました。3月30日配本です。
4月1日以降より書店さま店頭に並び始めます。

A5判上製336頁・定価 本体3600円+税
ISBN 978-4-7885-1231-3 C1011
(目次など詳細はしばらくお待ちください)

シリーズの概要はこちら
「発達科学ハンドブック」シリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »