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2010年6月21日 (月)

書評 中山 元 著 『フーコー 思想の考古学』

9784788511927 中山 元 著 『フーコー 思想の考古学』

が2010/6/20付朝日新聞に書評掲載されました。
評者は斉藤環氏。

・・・・・・本書の白眉は、なんといっても第7章だろう。61年に博士論文『狂気の歴史』の副論文として提出されつつも、ほとんど読まれなかった「カント『人間学』の序」について詳細な解説と検討がなされている。

 フーコーによれば、世界は「源泉、領域、限界」という3重の構造のもとに現れる。カント以降の哲学は、この本質的な分割の構造を否定しつつ反復してきた。

 言語の発生を考えるには、言語の存在を前提にしなくてはならない。このように、いかなる起源をめぐる問いも、起源がすでに現在に含まれていることを明かすのみだ。それゆえ人間をめぐる問いかけは、人間をその同一性のもとに再発見するものにしかならない。現代哲学が落ち込んでしまう、この「人間学的な眠り」を逃れるには、「人間」を消し去るほかはない。
・・・・・・

評者の先生、掲載紙ご担当者さまには、心よりお礼申し上げます。

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