書評『オオカミ少女はいなかった』
「・・・・・・否定的な証拠が多数あるにもかかわらず、「事実」として何度もよみがえるこんな逸話を、実験心理学者である著者は神話と呼ぶ。本書は心理学の世界でくり返し立ち現れるこうした神話の化けの皮をひとつずつはがしていく。・・・・・・追試も難しいこうした事例に対し、専門家は「たぶんない」というが、厄介なことにこれは「ひょっとするとある」にたやすく転化し、「事実」に近づいてしまう。俗流心理学があふれ、学問とエンターテインメントの境界があいまいな今、事実を見極める目と思考を養う格好の参考書だ」
鈴木光太郎著『オオカミ少女はいなかった』の書籍紹介が、2008年10月26日付日本経済新聞に掲載されました。評者の先生、掲載紙ご担当者の方に厚くお礼申し上げます。
先週重版を決定、製作にかかっております。現在、社内在庫僅少です。出来は11月10日ごろです。しばらくお待ちくださいませ。
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