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2008年9月 1日 (月)

書評栗原裕一郎著『〈盗作〉の文学史』

「・・・・・・第6章では漫画から小説へ、評伝からテレビドラマへという過程での盗作疑惑が語られ、第7章ではインターネットから小説へという過程での盗作疑惑、さらに匿名による告発を無限に可能にするインターネットの不気味さが語られる。第1章から第5章までもっぱら新聞、週刊誌による告発だったことを思えば隔世の感がある。いまやインターネットの影響力を測りかねた末の「うろたえのようなものが旧メディア側には垣間見える」と著者は述べているが、中国だけではない、日本においてもこれは紛れもない事実だ。
第1章で示唆された庄司(薫)の危惧はインターネットすなわち一般大衆の圧倒的勝利で終わったことになるわけだが、むろん事態はそれほど単純ではない。インターネットに書き込むものたちは、「気分はエリート」なのだから。むしろ庄司の主人公の屈折した心情はいわゆる「2ちゃんねらー」にこそ通じる。
 スキャンダラスな主題にもかかわらず、全編、これほどさわやかにまとめあげた手腕に敬服する」

栗原裕一郎著『〈盗作〉の文学史』が、毎日新聞 8月31日付書評欄にて掲載されました。
毎日新聞 今週の本棚(書評全文がお読みいただけます)
評者は三浦雅士氏。掲載紙ご担当者さま、書評くださいました先生には心よりお礼申し上げます。

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受信: 2008年9月 1日 (月) 16時14分

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