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2008年9月 3日 (水)

重版『福祉市民社会を創る』

「弱者の生きやすい21世紀の日本社会をどう創るか?」

ながらく社内在庫切れになっておりました、
加藤春恵子著
『福祉市民社会を創る』を重版いたしました。この名著が一人でも多くのかたに読まれますように。

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「本書で扱う福祉市民社会の活動は、図書館、教育、ソーシャル・サービス、医療など自治体や国による活動も取り上げてはいるものの、参与観察を行ったオープン・エイジ・プロジェクトの活動をはじめ、大半がNPOによるコミュニティ・ワークである。ソーシャル・ワークとは、一人一人の市民が福祉市民社会の福祉サービスを活用して個人の生活上の問題を解決して生きていけるように、個人レベルでは相談にのって援助を提供する活動である。それに対して、コミュニティ・ワークとは、コミュニティの住民をサポートしてさまざまな活動を立ち上げて運営し、コミュニティ全体をより生きやすい社会にしていく活動をさす。日本ではその必要性についての認識がまだ浅いように思われる。コミュニティそのものが改善されなければなかなか解決されないような問題を、個人の問題、せいぜいのところ一家族の問題として解決しようとしてソーシャル・ワーカーやカウンセラーが取り組んでおり、コミュニティ・レベルでの改善の取り組みは行われにくいため、問題解決の道は遠いのである。ホームレス・青少年・高齢者・外国人などさまざまな問題について、そのことはいえる。家庭でも、学校でも、行政による福祉サービスでも、心理カウンセラーのところでも、病院でも解決されない問題に取り組み、コミュニティの単位で問題を解決し予防できるように新しい活動をデザインし、あるいは従来からの活動をリフォームして、コミュニティを活性化していく仕事こそ、21世紀の日本に求められる職業である。この領域を成り立たせるためには、「市民資金」の流れがよくなることが不可欠なのである」(本書 Ⅰ-1 問題意識とキーワード 市民資金より)


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