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2007年1月

2007年1月30日 (火)

書評『アナログ・ブレイン』

2007年1月28日付日本経済新聞にて、
『アナログ・ブレイン』の書評が掲載されました。
「・・・・・・モーガン教授は、このような問題の重要性は認めつつも、
脳にかかわる基本的な事実に戻って考えることを主張する。すなわち、
脳は人類が作りだしたデジタル・コンピュータとは異なる、アナログ・
コンピュータであるという事実である。神経細胞が活動し、お互いに
影響を与え合い、計算が行われていく。そのプロセスの詳細を、専門
の視覚を中心に議論する部分は本書の「背骨」であり、読んで示唆を
受ける点が多い・・・・・・」

発売以来、売れゆき好調な本書ですが、この書評でおそらく
重版することができると思います。
掲載紙、書評者の茂木健一郎先生には、厚くお礼申し上げます。
ありがとうございます。

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2007年1月26日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第69号■

申し訳ございません。だいぶ更新をさぼってしまいました。
新曜社の2月から3月の新刊情報です。


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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第69号■
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2月上旬発売予定
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『交通事故はなぜなくならないか』
――リスク行動の心理学
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ジェラルド・J・S・ワイルド 著/芳賀 繁 訳
四六判上製352頁・定価3675円(税込)
分野=交通心理学・安全工学
ISBN 978-4-7885-1033-3


◆大論争を巻き起こしたリスク・ホメオスタシス理論とは?◆

酒気帯び運転による事故がたびたび報じられています。罰則が強化され、飲酒
するとクルマが運転できないような装置も開発されつつあります。しかし、実
際には、そういう対策に頼るだけで交通事故を減らすことはできません。今は
飲んでいないからと考えて、スピードを上げるようなことがよく起こるからで
す。発表されるや、交通事故撲滅への努力に水を差すものと誤解されてセンセ
ーションを巻き起こしてきたリスク・ホメオスタシス理論ですが、本書を一読
すれば、事実に裏打ちされた、人間の心理に根ざした真の対策を明確に述べて
いることがわかるでしょう。訳者は、リスク行動や交通心理学の第一人者で立
教大学教授。


2月中旬発売予定
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『ワードマップ 安全・安心の心理学』(仮題)
――危険から自分と社会を守る護心術
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海保博之・宮本聡介 著
四六判並製256頁・予価2520円(税込)
分野=安全心理学
ISBN 978-4-7885-1034-0


◆「日本は安全な国」はもはや神話?◆

好評ワードマップシリーズ最新刊。日本は世界でも有数の安全な国と思われて
いたのは過去のこと、最近では、殺人、傷害、ストーカー、交通事故、不安全
な食品、災害等々、数え上げたら切りがないほど、危険に充ち満ちています。
避けがたい不運と諦める前に、どうすれば危険を察知できるか、パニック時に
起きがちなこと、安全を脅かすのはどんな行動か、安全を脅かされた時の対処
等々について、いわば心の護身術を身に付けていれば、いざというときに役立
つでしょう。最新の認知心理学が見いだした安全・安心のための必須
知識を48のキータームで分かりやすく解説
。著者海保は筑波大学教
授を経て、現在東京成徳大学教授、宮本は常磐大学助教授。


2月中旬発売予定
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『正当化の理論』
――偉大さのエコノミー
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L・ボルタンスキー、L・テヴノー 著/三浦直希 訳
A5判上製500頁・定価6515円(税込)
分野=社会学・社会思想・哲学
ISBN 978-4-7885-1032-6


◆フランス社会学の問題作◆

社会の秩序、均衡、規範を成り立たせているものは何か。社会科学のこの最も
基本的な課題を、「正当化」と「偉大さ」というユニークな概念によって追究
したものです。人々は、「正当化」と呼ばれる行為によって集合体を作り上げ
ており、その際に呼び出される原理あるいは善が、ここで「偉大さ」と呼ばれ
るものです。この正当化と偉大さの役割と性格、作用と構造を社会的世界のさ
まざまな局面において精緻に分析することによって、社会的存在としての人間
を、けして受動的な存在ではなく、能動的な行為者、他社との共存・共生をは
かる主体として研究する道を拓いた、現代フランス社会学の問題作です。


2月中旬発売予定
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『生によりそう「対話」』(仮題)
――医療・介護現場のエスノグラフィーから
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土屋由美 著
四六判上製226頁・予価2625円(税込)
分野=福祉・介護・言語療法
ISBN 978-4-7885-1035-7


◆脳梗塞の後遺症をもつ父とその娘の、一つの記録◆

父が脳梗塞で倒れ、娘が付き添い介護をすることになりました。後遺症で上手
く言葉をしゃべれず、身体も思うように動かなくなって、いらだつ父。そんな
父にどう対処してよいかわからず、とまどう娘。そんな二人が、医療スタッフ
や補助スタッフ、他の患者たちとの出会いのなかで、特殊な「対話」のスタイ
ルを発達させ、それが、障害を持って生きること、家族として接していくこと
に大きな変化をもたらしたのでした。この「対話」を中心に、医療・介護の現
場でおきた出来事を読み応えのある筆致で記録したエスノグラフィー。生きる
ことにおける「対話」の不思議な力を再認識させてくれる本です。ちなみに娘
は、この経験を経て、心理臨床家となりました。現在、日本福祉大学研究員。


2月下旬発売予定
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『書物の日米関係』
――リテラシー史に向けて
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和田敦彦 著
A5判上製416頁・予価4515円(税込)
分野=書物論・図書館学・思想史・文学


◆海を渡った日本語図書の軌跡から見えてくるものは?◆

戦前から戦中・戦後にかけて、大量の日本語の書物がアメリカに渡りました。
それらはどういう経路をへて、今ある場所にたどり着いたのでしょうか。その
移入を担ったのはどういう人だったのでしょうか。彼らの日本語リテラシー
(読み書き能力)はどのようにして獲得されたのでしょうか。このような問題
意識から、多くのアメリカの大学や図書館に足を運び、多くの人々への聞取り
から、書物をめぐる人々の記憶を掘り起こします。日米開戦、日系人捕虜収容
所、米軍日本語学校、占領下の日本語図書購入、困難な目録化、収蔵と電子化
の問題などの目眩く新事実を「リテラシー史」という斬新な手法によって発掘
し、書物と読書をめぐる分野に新風を吹きこむ力作です。


2月末発売予定
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『文化と闘争』
――東宝争議1946-1948
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井上雅雄 著
A5判上製516頁・予価5985円(税込)
分野=経済学・労働法・社会問題・映画論


◆戦車や偵察機まで出動した労働争議の内実は?◆

米軍の戦車による介入までも招き、「来なかったのは軍艦だけ」として知られ
る東宝争議。戦後日本映画黎明期の労働争議は、多くの共産党員が所属してい
たことからも、レッドパージの先取りをなすものといわれてきました。しかし
東宝には党員でない多くの映画人たちがおり、彼らもまた争議の第一線にたち、
最後まで運動を担ったのでした。黒澤明、成瀬巳喜男、衣笠貞之助、五所平之
助ら日本を代表する映画人たちは、何を求めて苛烈な運動の現場にとどまり続
けたのか、東宝とはいったいどのような場であったのか。会社・組合の内部資
料、当事者たちの日記や証言など、貴重な一次資料を駆使して、芸術と興行的
価値の対立をめぐる争議の実像を生き生きと再現します。


3月上旬発売予定
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『名編集者エッツェルと巨匠たち』
――フランス文学秘史
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私市(きさいち)保彦 著
四六判上製544頁・予価5460円(税込)
分野=社会学・文学評論・思想史


◆大作家のかげに名編集者あり!◆

バルザック、ユゴー、サンドなどが活躍し、フランス文学が最も輝いていた十
九世紀、一人の有能な編集者がいたことはほとんど知られていません。P・J
・エッツェルです。バルザックの『人間喜劇』を企画し、ユゴーとともに亡命
を余儀なくされながら彼の詩集を刊行し、サンドと親密な関係を結び、スタン
ダールを発見しました。本書は、この知られざる名編集者の足跡を丹念にたど
った評伝です。フランスでの作家と編集者の関係、著作権・印税の問題など、
編集者・出版者から見たフランス文学の裏面が生き生きと描かれています。ま
た、J・ヴェルヌを発見し、まるで自作のように注文をつけ書き直しを要求し
たエピソードには、編集者の心意気と理想像を見る思いがします。力作です。


3月上旬発売予定
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『フランスから見る日本ジェンダー史』(仮)
――
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棚沢直子・中嶋公子 編
四六判上製300頁・予価3675円(税込)
分野=女性史・フェミニズム
ISBN 


◆古代から現代までの権力と女性表象の関係◆

現代思想やフェミニズムの分野では、英米系のジェンダー理論(男女関係や性
差研究)の紹介がさかんですが、輸入理論を無自覚に応用してよいのか? 日
本の歴史的考察ぬきに現代のジェンダーを解明しうるのか? こうした疑問か
ら出発し、フランス女性思想との対話から導かれた比較の視点をもとに、日本
の古代から現代までを貫くジェンダーの仮説をたてようと試みたものが本書で
す。「高学歴専業主婦」等、日本に特有の権力への共犯的主体性をもった女た
ちがなぜ生まれたか、刺激的な問題提起を満載。日仏女性研究学会シンポジウ
ム(東京、パリ)をもとに編集、書き下ろしを加えた論集です。

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2007年1月19日 (金)

ちょっと不思議

今日、書店の担当者さんと話していて、知ったのですが、
池谷 裕二先生の『進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線 』、
朝日出版社
さんから出ていたのが、同名の書名で
講談社ブルーバックスから新刊
として出ていて、
値段は朝日出版社さんのが1575円で、講談社さんのが1050円。
ハードカバーと並製の違いはあるけれど、内容は見たかぎりおなじもの。
調べるとブルーバックスのほうは、座談会が新たに収録
されているようです。まあ文庫化(新書化)と考えれば、フツーのことでめずらしく
もないことでしょうが、ちょっと不思議だったもので。

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2007年1月18日 (木)

「書物復権」復刊候補書目

 1997年の第1回以来、11年目を迎える〈書物復権〉共同復刊の
復刊候補リストができました。掲載いたします。


哲学・思想・言語・宗教

1
〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人

坂口ふみ
初版1996年◆A5判◆320頁
予価7665円(本体7300円)
岩波書店
古代から中世へ、一大転換期を舞台にした思想劇——キリスト教の基礎を据え、
正統と異端を産み落とした教義論争史にわけいる。

2
神の生物学

アリスター・ハーディ
長野敬、中村美子訳
初版1979年◆四六判◆336頁
予価3150円(本体3000円)
紀伊國屋書店
超越的なるもの、聖なるものに対する人間体験、そして「神を信じる行為」を、著
名な生物学者が精神分析、文化人類学の知見も援用しつつ論じる。

3
ラッセル

碧海純一
初版1961年◆四六判◆256頁
予価3150円(本体3000円)
勁草書房
イギリスを代表する思想家の生涯と思想の発展過程を代表的作品を紹介しなが
ら叙述する。

4
ヴェブレン

小原敬士
初版1965年◆四六判◆264頁
予価3150円(本体3000円)
勁草書房
的確にアメリカ資本主義批判をしたヴェブレンの人と思想を時代とともに描写する。

5
トマス・アクィナス

稲垣良典
初版1979年◆四六判◆256頁
予価2940円(本体2800円)
勁草書房
信仰と理性の関わり、哲学の自律性の問題、経験という言葉の新しい意味など、
トマス哲学の現代的意義を説く。

6
兵士デカルト

小泉義之
初版1995年◆四六判◆288頁
予価2940円(本体2800円)
勁草書房
デカルトが兵士になったのはなぜか。『方法序説』から『省察』『情念論』まで、自ら
仕掛けた孤高の戦争を読み解く。

7
ロンドン論集とさいごの手紙

シモーヌ・ヴェイユ
田辺保、杉山毅訳
初版1969年◆四六判◆368頁
予価3675円(本体3500円)
勁草書房
「われわれは正義のためにたたかっているのか」をはじめ、死の直前に書かれた九
篇の論文と最後の手紙を収録。

8
死生観と生命倫理

関根清三編
初版1999年◆A5判◆288頁
予価3570円(本体3400円)
東京大学出版会
先端医療が提起する諸問題は、人類が培ってきた死生観とどう対立し、いかに交差
するのか。古今東西の知恵をひもとき、生と死の倫理を再考する。

9
ギリシア人の人間観 生命の起源から文化の萌芽へ

W.K.C.ガスリー
岩田靖夫訳
初版1978年◆四六判◆298頁
予価4620円(本体4400円)
白水社
ギリシア神話とギリシア哲学の思考パターンを解明し、古代ギリシアの精神風土、
自然観・人間観を鮮やかに描き出す。

10
ピアジェ——人と思想

ギイ・セルリエ
滝沢武久訳
初版1975年◆四六判◆208頁
予価4200円(本体4000円)
白水社
ピアジェの人と業績、ピアジェの思想の問題提起、方法、体系などを簡潔に説き、
また彼の理論を端的に示す文章を抜粋して収録。

11
ニーチェ 1・2・3

マルティン・ハイデガー
薗田宗人訳
初版1976、1986年◆四六判◆501、480、300頁
予価(1)5250円(本体5000円)(2)5250円(本体5000円)(3)4410円(本体4200円)
白水社
ニーチェという巨大な現象をヨーロッパ思想全体の中に位置づけると同時に、ハイ
デガーが自己の思想を最も明解に表明した思索のドキュメント。

12
内的時間意識の現象学

エドムント・フッサール
立松弘孝訳
初版1967年◆A5判◆248頁
予価3675円(本体3500円)
みすず書房
「時間」を主題とする現象学の古典。主観的な時間意識や内在的な意識体験の
時間性についての分析を行ない、主観的時間と客観的時間の関係を論じる。

13
カニバリスムの秩序 生とは何か/死とは何か

ジャック・アタリ
金塚貞文訳
初版1984年◆四六判◆432頁
予価4515円(本体4300円)
みすず書房
『ノイズ』の著者による現代医学をめぐる文明論。病いと死を祓う治療儀式であっ
たカニバリスム=人喰いの風習が、臓器移植、遺伝子組み換えに甦る。

14
過程と実在1 コスモロジーへの試論

A.N.ホワイトヘッド
平林康之訳
初版1981年◆A5判◆360頁
予価6300円(本体6000円)
みすず書房
イギリス人の数学者・哲学者による、自然科学と哲学とを架橋する書。「過程は
それ自体で現実態である」と主張し、近代哲学の基礎構造の超克を試みる。

過程と実在2 コスモロジーへの試論
A.N.ホワイトヘッド
平林康之訳
初版1983年◆A5判◆264頁
予価5670円(本体5400円)
みすず書房
「有機体の哲学」と名づける新しい世界観を展開する。時間的なものと永遠なもの、
人間の諸経験と宇宙論的観念とを結びつける試み=コスモロジー試論。

15
味と雰囲気

H.テレンバッハ
宮本忠雄、上田宣子訳
初版1980年◆四六判◆232頁
予価2940円(本体2800円)
みすず書房
味わうこと、においを嗅ぐこと、という雰囲気をめぐる病理を人間学的に考察する。『メ
ランコリー』の著者による、新たな視点が提示された精神医学。

16
イデオロギーとユートピア

カール・マンハイム
鈴木二郎訳
初版1968年◆A5判◆412頁
予価5040円(本体4800円)
未來社
「イデオロギーとユートピア」「政治学は科学として成り立ち得るか」「ユートピア的な意
識」の三論文をおさめ、イデオロギーの機能と実践の問題を論じた知識社会学不朽
の名著。


社会


17
母親業の再生産

N.チョドロウ
大塚光子、大内菅子訳
初版1981年◆四六判◆400頁
予価3990円(本体3800円)
新曜社
子育てが母から娘へと受け継がれて(再生産されて)いく過程を詳細に分析、性差
別の構造と再生産のメカニズムを明らかにしたジェンダー論の古典。

18
社会科学の理念

P.ウィンチ
森川眞規雄訳
初版1977年◆四六判◆184頁
予価2100円(本体2000円)
新曜社
ヴィトゲンシュタインの思想に基づき、「実証・経験的名科学としての社会科学」とい
う通念を根底から問い直した問題提起の書。

19
危機における人間と学問 マージナル・マンの理論とウェーバー像の変貌

折原浩
初版1969年◆四六判◆452頁
予価3990円(本体3800円)
未來社
著者によって拡大深化された「マージナル・マン」の理論にもとづき、変革期知識人
の役割を追求するマンハイム、ウェーバー論を収録。

20
都市的体験 都市生活の社会心理学

クロード・S.フィッシャー
松本康、前田尚子訳
初版1996年◆A5判◆494頁
予価7140円(本体6800円)
未來社
アメリカ都市論研究の第一人者による都市社会論の決定版。豊富な事例とデータ
にもとづき、都市文化のさまざまな可能性をも示唆するすぐれた概説書。


歴史・民俗


21
歴史家の同時代史的考察について

増淵龍夫
初版1983年◆B6判◆288頁
予価2940円(本体2800円)
岩波書店
中国史家の著者は、津田左右吉・内藤湖南がなぜ同時代史たる中国革命を認識
しえなかったかを検討し、日本近代史学、さらに日本近代の問題性を抉り出す。

22
近代日本の国家構想 1871−1936

坂野潤治
初版1996年◆A5判◆288頁
予価5040円(本体4800円)
岩波書店
現代の政治状況を見すえ、廃藩置県から戦時統制国家成立に至るまでの政治史
を、様々な政治体制構想の相剋の過程として描く。吉野作造賞受賞作。

23
中国村落と共同体理論

旗田巍
初版1973年◆A5判◆336頁
予価3675円(本体3500円)
岩波書店
革命前に行なわれた日本人による実態調査に参加した著者が、旧中国の村落に
関する基本素材を整理し、中国社会の歴史的性格を明らかにした労作。

24
南洋日本町の研究

岩生成一
初版1966年◆A5判◆442頁
予価4620円(本体4400円)
岩波書店
近世初期、日本民族海外発展の中心的な基地であった南洋日本人町。その移民
活動の全貌を、関係資料を駆使して精査究明、学士院賞を受けた名著。

25
江戸時代の教育

R.P.ドーア
松居弘道訳
初版1970年◆B6判◆342頁
予価3465円(本体3300円)
岩波書店
藩校における教育の実態、寺子屋・郷学等での教化訓練のありさまを通して、江
戸時代の教育が近代社会成立の基盤を準備していく過程を綿密に追求。

26
日本農耕社会の成立過程

都出比呂志
初版1989年◆A5判◆524頁
予価8820円(本体8400円)
岩波書店
弥生時代から奈良時代にいたる農業・住居・村落・交易の実態を、考古資料を駆
使して実証的に描く体系的著作。原始社会論についての展望を提出。

27
日本中世の国家と宗教

黒田俊雄
初版1975年◆A5判◆576頁
予価6090円(本体5800円)
岩波書店
中世における国家と宗教の多様かつ緊密な結び付きを解明すべく、多年の研究
成果と、模索の道程で生れた構図を提示、新しい展望を切り拓いた名著。

28
近世日本の国家権力と宗教

高埜利彦
初版1989年◆A5判◆344頁
予価6300円(本体6000円)
東京大学出版会
仏教だけでなく、修験道・陰陽道・神道の実態を解明。宗教界の近世的秩序化と
天皇のかかわりから、近世国家権力論を再検討。

29
近代化と伝統的民衆世界 転換期の民衆運動とその思想

鶴巻孝雄
初版1992年◆A5判◆376頁
予価6510円(本体6200円)
東京大学出版会
近代化の衝撃波が社会の深部に及んだ時、底辺民衆はどのような特異な反応を
示し、どのような運動スタイルと民衆的課題を新たに獲得したのか。

30
木戸幸一日記 東京裁判期

木戸日記研究会編
初版1980年◆A5判◆514頁
予価7350円(本体7000円)
東京大学出版会
敗戦後A級戦犯に指名された木戸の、昭和20年暮れから23年に至る東京裁判期
の日記、及び裁判関係記録を収録。東京裁判を論じる上で不可欠の史料。

31
アメリカ婦人宣教師 来日の背景とその影響

小檜山ルイ
初版1992年◆A5判◆368頁
予価5040円(本体4800円)
東京大学出版会
19世紀のアメリカ社会史・女性史の文脈の中に婦人宣教師来日の背景を探るとと
もに、等身大の彼女たちの姿を浮き彫りにする。

32
中国女性の歴史

シャルル・メイエール
辻由美訳
初版1995年◆四六判◆432頁
予価5460円(本体5200円)
白水社
纏足と儒教道徳に虐げられてきた中国女性は、男性支配の社会秩序を覆すたくま
しさをも秘めている。歴史上の様々な女性像を臨場感豊かに物語る通史。

33
鉄道旅行の歴史 十九世紀における空間と時間の工業化

W.シヴェルブシュ
加藤二郎訳
初版1982年◆A5判◆284頁
予価3360円(本体3200円)
法政大学出版局
鉄道旅行を産業革命の市民的体験としてとらえた交通文化史・旅の思想史。欧
米の草創期の鉄道が同時代人に与えた影響を時間・空間概念から考察。

34
楽園・味覚・知性 嗜好品の歴史

W.シヴェルブシュ
福本義憲訳
初版1988年◆A5判◆258頁
予価3150円(本体3000円)
法政大学出版局
コーヒーの市民的理性とチョコレートのエロチシズム、喫煙のシンボリズムや酒
の飲み方の人類学等々を描き出す薫り高い味覚のイデオロギーの歴史。

35
時間の文化史 時間と空間の文化:1890-1918年/上

S.カーン
浅野敏夫訳
初版1993年◆四六判◆240頁
予価2625円(本体2500円)
法政大学出版局
1880〜1918年における科学技術の発展と新たな文化の展開は、人々の時間
意識・経験といかに直接・間接的に関わったか。変貌する時間の姿を描く。

36
空間の文化史 時間と空間の文化:1890-1918年/下

S.カーン
浅野敏夫、久郷丈夫訳
初版1993年◆四六判◆306頁
予価3675円(本体3500円)
法政大学出版局
非ユークリッド幾何学の展開から生物学、社会学、美術等における空間認識の
変貌、遠近法主義の哲学までを論じ伝統的空間への攻撃の歴史を跡づける。

37
ドイツ民俗紀行

坂井洲二
初版1982年◆四六判◆438頁
予価3675円(本体3500円)
法政大学出版局
新しい民俗学的観点から現地での調査と生活体験を通して、祭りと伝統・住宅
・宗教・家族など農山村における人々の暮らしと文化を生き生きと描く。

38
初期アルファベットの歴史

J.ナヴェー
津村俊夫、竹内茂夫、稲垣緋紗子訳
初版2000年◆四六判◆274頁
予価3780円(本体3600円)
法政大学出版局
アルファベット文字の起源を紀元前1700年頃にまで遡り、近代文字として発達
する道のりを豊富な図版から明らかにした西洋文明源流への誘い。

39
数奇なる奴隷の半生 フレデリック・ダグラス自伝

F.ダグラス
岡田誠一訳
初版1993年◆四六判◆206頁
予価2415円(本体2300円)
法政大学出版局
奴隷の子として生まれ、何度も転売されながら、独学で文字を覚え、幼児から
逃亡までの過酷な半生を綴った自伝。奴隷制の本質を暴く赤裸々な証言。

40
歴史の時間

フィリップ・アリエス
杉山光信訳
初版1993年◆四六判◆416頁
予価4410円(本体4200円)
みすず書房
『〈子供〉の誕生』を著したアリエスの歴史論集。中世、古典主義時代それぞれ
における歴史と歴史学の関係を探り、新たなる歴史叙述への思索を深める。

41
書物から読書へ

ロジェ・シャルチエ
水林章、泉利明、露崎俊和訳
初版1992年◆四六判◆384頁
予価4515円(本体4300円)
みすず書房
歴史的にひとはどのように読書を営んできたのか。アナール派新世代の編者と、
ブルデュー、ダーントンらとの集いから生れた刺激に満ちた文化史研究。

42
戦後ドイツ史 1945-1955 二重の建国
クリストフ・クレスマン
石田勇治、木戸衛一訳
初版1995年◆四六判◆448頁
予価5040円(本体4800円)
未來社
第二次大戦後十年間の占領下ドイツの政治・社会・経済・文化の動きをヴィヴィッ
ドかつ精緻にとらえた定評ある通史。1990年の再統一を踏まえた最新版からの訳出。

43
イングランド人民の歴史

A.L.モートン
鈴木享、荒川邦彦、浜林正夫訳
初版1972年◆A5判◆482頁
予価7140円(本体6800円)
未來社
著者モートンの代表作であり、先史時代以来第一次大戦までのイギリス史を、
マルクス主義歴史学の方法に立脚して生き生きと描いた唯一の通史として定
評ある名著。

44
トリーアの社会史 カール・マルクスとその背景

的場昭弘
初版1986年◆四六判◆444頁
予価5040円(本体4800円)
未來社
独仏国境に近いトリーアには独自な文化がある。マルクスの生地トリーアの文
化を社会史的に追いながらマルクスをあぶり出す。


心理・教育


45
フロイトの生涯

アーネスト・ジョーンズ
竹友安彦、藤井治彦訳
初版1964年◆A5判◆628頁
予価6825円(本体6500円)
紀伊國屋書店
40年にわたるフロイトとの交流と膨大な文献を駆使してまとめあげた、精神分
析の父たる彼の苦闘の生涯を描ききった、世界的に定評あるフロイト伝。

46
二歳半という年齢

久保田正人
初版1993年◆四六判◆224頁
予価2310円(本体2200円)
新曜社
幼児によりそったていねいな観察と解釈によって、人間の精神発達にとって二
歳半という年齢がもつ重要性を詳細に明らかにした研究。

47
乳幼児の話しことば

J.S.ブルーナー
寺田晃、本郷一夫訳
初版1988年◆四六判◆224頁
予価2520円(本体2400円)
新曜社
母子のやりとり行動を長期に観察、ことばの発生に先立つ世界の理解がどの
ように生まれ、ことばの獲得へとつながっていくかを明らかにする。

48
道徳性の形成

コールバーグ
永野重史監訳
初版1987年◆A5判◆248頁
予価3150円(本体3000円)
新曜社
子どもの道徳性はどのように発達していくのかを卓越した研究手段により解明、
論証した記念的労作。

49
日常生活の認知行動

J.レイヴ
無藤隆ほか訳
初版1995年◆四六判◆360頁
予価3780円(本体3600円)
新曜社
日常的な実践行動には文化と歴史が深く埋め込まれており、状況から遊離した
合理的な思考とは無縁であることを精緻に解明した問題作。

50
ホワイトヘッド教育論

ホワイトヘッド
久保田信之訳
初版1972年◆四六判◆252頁
予価2940円(本体2800円)
法政大学出版局
生気を失った観念、知識の細分化傾向に抗して思考の組織化と教育におけるリ
ズムの必要性を説き、教育の創造的可能性を真摯に問う哲学者の提言。


文学・芸術


51
大衆文学

尾崎秀樹
初版1964年◆四六判◆204頁
予価1890円(本体1800円)
紀伊國屋書店
大衆文学に理屈はいらない? これまで理論は不要とみなされてきた大衆文学
の領域に初めて分析のメスを入れ、その面白さを抉り出した金字塔的作品。

52
短詩型文学論

岡井隆、金子兜太
初版1963年◆四六判◆218頁
予価1890円(本体1800円)
紀伊國屋書店
短歌と俳句の入門書にまったく欠如していた理論を、その実作者が情熱をこめて
贈る文学論。短歌には韻律論を導入、俳句には写生・描写の意味を問う。

53
釋迢空

岩田正
初版1972年◆四六判◆240頁
予価1890円(本体1800円)
紀伊國屋書店
国文学者・民俗学者として著名な釋迢空・折口信夫の生涯を、歌人としての業績
を中心に捉え、その特異な人間像・作品の本質を鮮明に描く。

54
イコノロジー

W.J.T.ミッチェル
鈴木聡、藤巻明訳
初版1992年◆A5判◆320頁
予価4410円(本体4200円)
勁草書房
絵画、彫刻、美術作品などのイメージが、心的な言語的/文学的イメージと、また
イメージをつくりだす人間とどう関わるのか考察する。

55
芸術論の歴史

U.クルターマン
神林恒道、太田喬夫訳
初版1993年◆A5判◆394頁
予価4935円(本体4700円)
勁草書房
プラトンからサイードまで3000年に亘る哲学者、芸術家、芸術評論家、美術史家に
よる芸術についての言説を紹介整理。

56
美術史の終焉?

H.ベルティング
元木幸一訳
初版1994年◆四六判◆200頁
予価2310円(本体2200円)
勁草書房
ヴァザーリに始まる美術史学の状況を現在までフォロー、美術の歴史を語る新しい
モデル構築を説く。

57
古代和歌の発生 歌の呪性と様式

古橋信孝
初版1987年◆A5判◆320頁
予価5040円(本体4800円)
東京大学出版会
未明の彼方へと謡いだされた神謡、この装いの中から和歌の共同性が確保されて
いく様を、古代の歌の〈読み〉を通して明らかにする。

58
新古今歌人の研究

久保田淳
初版1973年◆A5判◆1040頁
予価12600円(本体12000円)
東京大学出版会
西行・俊成・定家・家隆・慈円・良経−いわゆる新六歌仙の相互関係、共通の面と
個性的な点などを見きわめ、各人を和歌史的に位置づける。

59
朝鮮芸能史

李杜鉉
初版1990年◆四六判◆288頁
予価3360円(本体3200円)
東京大学出版会
西域からはるか日本に及ぶアジアの芸能エリアをふまえて、野性的でパワフルな
朝鮮民俗芸能の流れを追う。

60
アラン 人間論
アラン
原亨吉訳
初版1978、1989年◆四六判◆351頁
予価3150円(本体3000円)
白水社
「獣と神の中間者」という二重性をもつ人間を、つねに具体的な、観念論とは無縁
の態度で考察する。頭蓋と手、睡眠、習慣と衣服、おとぎ話、占い等。

61
パリのダダ

ミッシェル・サヌイエ
安堂信也ほか訳
初版1979年◆A5判◆490頁
予価6825円(本体6500円)
白水社
1915〜25年にヨーロッパで猛威をふるったダダをパリという都市で捉え、シュルレ
アリスムをダダのフランス的形態と規定した、ダダ・シュルの基本図書。

62
地下室の批評家
ルネ・ジラール
織田年和訳
初版1984年◆四六判◆299頁
予価3360円(本体3200円)
白水社
出色のドストエフスキー論をはじめ、カミュ、ダンテ、ユゴー等を通して現代社会に
問う欲望の模倣理論。『アンチ・オイディプス』批判を収載。

63
マーラー頌

酒田健一編
初版1980年◆四六判◆496頁
予価4935円(本体4700円)
白水社
シェーンベルク、ブーレーズ、アドルノなど、1890年代から1970年代までに現われ
た《マーラー体験》の記録73篇。

64
マラーの迫害と暗殺

ペーター・ヴァイス
内垣啓一、岩淵達治訳
初版1967年◆四六判◆251頁
予価4725円(本体4500円)
白水社
フランス革命の領袖マラーとサド侯爵との対立、マラーを殺したコルデーの狂気の
世界。社会、革命、人間の運命について巨大な問題を提起した戯曲。

65
土門拳 生涯とその時代

阿部博行
初版1997年◆四六判◆472頁
予価4515円(本体4300円)
法政大学出版局
『古寺巡礼』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』など、リアリズムの眼で時代の深層と
日本人の心を追求した<写真の鬼>の生涯を克明にあとづける。

66
レンブラントとスピノザ

L.バレット
奥山秀美訳
初版1978年◆四六判◆388頁
予価4515円(本体4300円)
法政大学出版局
絶対主義とバロック、オランダ16〜17世紀を概観、その中での二人の思考・方法を
対比させ、スピノザ哲学の特質、レムブラン芸術の世界を探る。

67
眼は聴く

ポール・クローデル
山崎庸一郎訳
初版1995年◆A5変型◆352頁
予価5250円(本体5000円)
みすず書房
劇詩人による芸術論。フェルメール、レンブラント論を始めとして、中国や日本への
思い、姉への称賛と哀しみを綴った「カミーユ・クローデル」まで。

68
グスタフ・マ−ラ− 生涯と作品

E.クルシェネク、H.F.レートリヒ
和田旦訳
初版1981年◆四六判◆184頁
予価2310円(本体2200円)
みすず書房
マーラーの娘婿クルシェネクによる伝記と、音楽学者レートリヒによる作品と解説。
「大地の歌」を創造した、世紀末ウィーンに生まれた作曲家の真実。

69
エイゼンシュテイン映画演出法講義

ニージニー述
中本信幸訳
初版1981年◆四六判◆288頁
予価2940円(本体2800円)
未來社
30年代はじめ、国立映画大学の学生たちとの映画における場の演出・画面の演出
・カット割り等を具体的作品の具体的シーンに即しての討論風景を弟子ニージニー
が記録する。

70
グラン=ギニョル 恐怖の劇場

フランソワ・リヴィエール、ガブリエル・ヴィトコップ
梁木靖弘訳
初版1989年◆四六判◆226頁
予価2520円(本体2400円)
未來社
19世紀末パリのシャプタル街を発祥とする恐怖劇の殿堂《グラン=ギニョル》座は、
世紀末の頽廃や大衆文化の源流と20世紀初頭の前衛劇の形式を先取りしていた。

71
ディートリッヒ自伝

マレーネ・ディートリッヒ
石井栄子、伊藤容子、中島弘子訳
初版1990年◆四六判◆350頁
予価3360円(本体3200円)
未來社
『嘆きの天使』『モロッコ』等不朽の名作を残し、「百万ドルの脚」と絶賛された脚
線美で世界中の映画ファンを魅了しつづけた「世紀の女優」の知性あふれる本
格的自伝。

72
闘いなき戦い ドイツにおける二つの独裁下での早すぎる自伝

ハイナー・ミュラー
谷川道子、石田雄一ほか訳
初版1993年◆四六判◆390頁
予価3990円(本体3800円)
未來社
旧東独に生まれナチと社会主義の二つの独裁下に生きた劇作家が自作に即
しながら歴史や芸術を語る発言集。

73
残像のなかの建築 モダニズムの〈終わり〉に

田中純
初版1995年◆A5判◆242頁
予価3990円(本体3800円)
未來社
A・ロースからD・リベスキンドまで、〈われわれ〉の欲望の対象であり20世紀の
時代精神として直立した建築群を鋭利に読みとく。著者の第一批評集。


法律・経済・政治


74
開発経済学の基本問題

石川滋
初版1990年◆A5判◆352頁
予価6720円(本体6400円)
岩波書店
市場経済を前提として構築された従来の開発理論の批判の上に、「むら共同体」
や「国家経済」などの制度・組織の側面を重視する理論を提唱。

75
東アジアの王権と思想

渡辺浩
初版1997年◆四六判◆296頁
予価3780円(本体3600円)
東京大学出版会
儒学が体制教学であった中国・朝鮮との近似と相違を探りながら、近世から近代
へと転回する政治体制の思想を剔抉する。

76
法の修練

デニング
内田力蔵訳
初版1993年◆A5判◆648頁
予価15750円(本体15000円)
東京大学出版会
裁判の中で大胆な判例法の修正を実践してきたデニング卿が、自身の判決を広
範に引きながら、法解釈論の真髄を説く。

77
ラートブルフ 法哲学綱要

ラートブルフ
山田晟訳
初版1963年◆A5判◆240頁
予価3990円(本体3800円)
東京大学出版会
第一次世界大戦が勃発した1914年、ラートブルフ36歳の著作。独創的な法哲学を
きずきあげるまでの、生々しい思索の跡をたどることができる。

78
ロシア共産主義

バートランド・ラッセル
河合秀和訳
初版1990年◆四六判◆152頁
予価1890円(本体1800円)
みすず書房
1920年、革命直後のロシアを訪れた哲学者ラッセル。瀕死のソヴィエト民主主義の
根本的課題を探求する。ソ連の崩壊を予見していたかと思われる書。

79
ドイツ社会主義

バートランド・ラッセル
河合秀和訳
初版1990年◆四六判◆192頁
予価2100円(本体2000円)
みすず書房
1895年、ドイツを訪れ社会民主党の人々と交流したラッセル。マルクス主義の理論
的な誤りを剔抉しつつも、社会民主党への共感をも示した思索の書。

80
資本蓄積論

ジョーン・ロビンソン
杉山清訳
初版1977年◆A5判◆512頁
予価8925円(本体8500円)
みすず書房
ケインズが「一般理論」として提示した失業の原因を、資本の蓄積、生産技術の進
歩、人口の推移、といったより長期的な視点から考察した画期的な書。


自然科学・医学


81
数学=創造された宇宙 上

シャーマン・K.スタイン
三村護、三辺ユリ子訳
初版1977年◆A5判◆288頁
予価2625円(本体2500円)
紀伊國屋書店
日常から数学の精神へ。米国で定評のある文系学生のための数学入門。重さを量
る問題/素数/算術の基本定理/タイルばり/セールスマンの道順et.

数学=創造された宇宙 下
シャーマン・K.スタイン
三村護、三辺ユリ子訳
初版1977年◆A5判◆240頁
予価2625円(本体2500円)
紀伊國屋書店
人間の創った宇宙=数学の花園へ。確率/15のパズル/地図の色わけ/さまざ
まな数/定規とコンパスによる作図/無限集合とカントールの定理et.

82
数学スナップ・ショット

H.ステインハウス
遠山啓訳
初版1976年◆A5判◆272頁
予価2625円(本体2500円)
紀伊國屋書店
豊富な写真や絵を使って数学を視覚化した「眼で見る数学」。ポーランドが生んだ世
界的数学者ならではの華麗な解法や発想のきらめきが光る楽しい数学。

83
数学100の問題

H.ステインハウス
井関清志、鶴田晃訳
初版1962年◆B6判◆242頁
予価2310円(本体2200円)
紀伊國屋書店
古くから喧伝されてきた解答不能な謎の問題、有名な難問や珍問から私たちの生
活に身近な問題を厳選。いい問題との出会いが数学の精神へと誘う。

84
メイトリックス博士の驚異の数秘術

マルティン・ガードナー
一松信訳
初版1978年◆四六判◆184頁
予価2100円(本体2000円)
紀伊國屋書店
メイトリックス博士は数秘術の世界的権威。ケネディの暗殺に悪名高い手紙を書き、
フロイトばりに数秘精神分析を行なう。不可思議な数の世界に誘う。

85
数学カーニバル 1

マルティン・ガードナー
一松信訳
初版1977年◆四六判◆176頁
予価2100円(本体2000円)
紀伊國屋書店
あのガードナーによる数学ゲーム集。人を病みつきにさせる位相幾何学的ゲーム
/四次元の世界を見る/電光石火の計算トリック/エッシャーの芸術et.

数学カーニバル 2
マルティン・ガードナー
一松信訳
初版1977年◆四六判◆168頁
予価2100円(本体2000円)
紀伊國屋書店
ガードナーの数学ゲーム集。フリース博士の数秘術/浮き上がる砂時計/パスカ
ルの三角形/料理とごまかし/長方形と円の調和/任意の角の三等分et.

86
物理理論の目的と構造

P.デュエム
小林道夫、熊谷陽一、安孫子信訳
初版1991年◆A5判◆560頁
予価6825円(本体6500円)
勁草書房
19〜20世紀にかけて活躍し、哲学者クワインが自分の考え方の先駆者として取り
あげてから一層有名になったデュエムの名著。

87
質的デ−タの解析

B.S.エヴェリット
山内光哉監訳
初版1980年◆A5判◆148頁
予価1890円(本体1800円)
新曜社
質的データ解析の方法を分かりやすく解説、具体例を巧みに使った親しみやすさに
より、この分野最良との定評ある一冊。

88
回帰分析の実際

S.チャタジー、B.プライス
佐和隆光、加納悟訳
初版1981年◆A5判◆264頁
予価3150円(本体3000円)
新曜社
会社・官庁・大学などにおける豊富な実際例をとりあげ、実務にすぐ応用・役立つよ
うに工夫された回帰分析応用のための一冊。

89
オオカミ その行動・生態・神話

エリック・ツィーメン
今泉みね子訳
初版1995年◆四六判◆504頁
予価4830円(本体4600円)
白水社
フィールドワークや様々な事件を紹介しながら、性行動や子育て、順位をめぐるダイ
ナミズムなどを生き生きと描く。ここにはオオカミの全てがある!

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2007年1月17日 (水)

書評『アナログ・ブレイン』

ココログがメインテナンスのため、久しぶりの書き込みです。
それにしてもこの3ヶ月間で3度目ぐらいではないでしょうか、メインテナンス。多いのか少ないのか。
さて
『アナログ・ブレイン』が日経サイエンス2007年2月号「森山和道の読書日記」で書評されました。
「・・・・・・だが本としては脳内マップとモデル、空間と身体、行為における座標系、ベイズの定理と知覚など、脳による空間表現の話題がいろいろ詰まっていて、かなりたのしめる内容だった」

森山先生、書評くださいましたこと、お礼申し上げます。

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2007年1月12日 (金)

新聞広告


 急に新聞広告をうつことになりました。新刊は2月までないので、既刊書で動きのいいものを掲載します。朝日新聞1月15日掲載、サンヤツ。
『脳から心の地図を読む』
『アナログ・ブレイン』
『ロジカル・ディレンマ』
『脳から心の地図を読む』はNHK-bsで、著者インタビューが放映されて動きがよいのですが、2年前に出た書籍です、店頭在庫が少々心配です。

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2007年1月11日 (木)

追加情報 路地裏の身体文化

小社発行予定の
田中研之輔著『路地裏の身体文化』
は2007年夏以降に刊行予定で進行中です。

内容は、新宿東口、千葉県土浦市のスケートボーダーのエ
スノグラフィーをはじめ、30人以上の若者へのインタビューをもと
にした若年労働層の考察です。目次など詳細は、わかり次第お
知らせしていきます。

<補足・訂正>

内容は、新宿東口や茨城県土浦市に集まる30人以上のストリー
トスケートボーダーたちへの聞きとりをもとに、現代日本の若者
文化や労働の問題などを丁寧に考察した、「都市と身体文化の社
会学」の意欲作です。目次など詳細は、わかり次第お知らせして
いきます。

今回の夕刊に載っていたのは、ニートなどと絡めて
労働に焦点があたっていましたが、本書の方は、
労働に加え「身体文化」の方にも力を入れて記述して
あるんですね。
スケートボードはめちゃくちゃ痛みをともなうのに、
なぜ敢えてそれをやろうとするのかといった、
若者の意識面にも焦点をあて、社会とのつながりを探ろうとしていたりしています。

新曜社ウェブサイトへ

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2007年1月10日 (水)

路地裏の身体文化

『路地裏の身体文化』という書籍は、いつ出るのですか」というお問い合わせが本日の夕方ございました。今日1月10日付朝日新聞夕刊に出ていたとのことで、見てみますと、文化欄にて「文化の貧困 貧困の文化」と題したエッセイが掲載されて、その執筆者、田中研之輔氏の紹介に「小社近刊」とたしかにありました。
お恥ずかしながら、営業部のほうにはまだ、情報がなかったもので、また担当編集も不在だったため、詳細をお伝えできず、失礼いたしました。
明日には進行状況をご報告できると思います

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2007年1月 9日 (火)

N・アンドリアセン『脳から心の地図を読む』

正月休み明け、1月5日に電話注文ほかで、
N・アンドリアセン『脳から心の地図を読む』の動きが目立ち、この高額書がどうしてかな、と思っていたところ、
NHKで著者インタビューがあったのが理由だと知りました。遅すぎ。ちょうど元旦の日に再放送されたようで、反響が大きかったのでしょうか。
NHK「未来への提言」第6回 脳科学者 ナンシー・アンドリアセン~脳と心の謎に挑む~

地上波での再放送を強く希望します。

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2007年1月 5日 (金)

新年おめでとうございます

新年おめでとうございます
年頭にあたりまして、昨年中のご厚情をありがたくお礼申し上げます。
昨年は60点の書籍を刊行いたしました。
本年もよりいっそう魅力的な本づくりに力を尽くしてまいります。

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