« ちょっと不思議 | トップページ | 書評『アナログ・ブレイン』 »

2007年1月26日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第69号■

申し訳ございません。だいぶ更新をさぼってしまいました。
新曜社の2月から3月の新刊情報です。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第69号■
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


2月上旬発売予定
----------------------------------------------------------------
『交通事故はなぜなくならないか』
――リスク行動の心理学
----------------------------------------------------------------
ジェラルド・J・S・ワイルド 著/芳賀 繁 訳
四六判上製352頁・定価3675円(税込)
分野=交通心理学・安全工学
ISBN 978-4-7885-1033-3


◆大論争を巻き起こしたリスク・ホメオスタシス理論とは?◆

酒気帯び運転による事故がたびたび報じられています。罰則が強化され、飲酒
するとクルマが運転できないような装置も開発されつつあります。しかし、実
際には、そういう対策に頼るだけで交通事故を減らすことはできません。今は
飲んでいないからと考えて、スピードを上げるようなことがよく起こるからで
す。発表されるや、交通事故撲滅への努力に水を差すものと誤解されてセンセ
ーションを巻き起こしてきたリスク・ホメオスタシス理論ですが、本書を一読
すれば、事実に裏打ちされた、人間の心理に根ざした真の対策を明確に述べて
いることがわかるでしょう。訳者は、リスク行動や交通心理学の第一人者で立
教大学教授。


2月中旬発売予定
----------------------------------------------------------------
『ワードマップ 安全・安心の心理学』(仮題)
――危険から自分と社会を守る護心術
----------------------------------------------------------------
海保博之・宮本聡介 著
四六判並製256頁・予価2520円(税込)
分野=安全心理学
ISBN 978-4-7885-1034-0


◆「日本は安全な国」はもはや神話?◆

好評ワードマップシリーズ最新刊。日本は世界でも有数の安全な国と思われて
いたのは過去のこと、最近では、殺人、傷害、ストーカー、交通事故、不安全
な食品、災害等々、数え上げたら切りがないほど、危険に充ち満ちています。
避けがたい不運と諦める前に、どうすれば危険を察知できるか、パニック時に
起きがちなこと、安全を脅かすのはどんな行動か、安全を脅かされた時の対処
等々について、いわば心の護身術を身に付けていれば、いざというときに役立
つでしょう。最新の認知心理学が見いだした安全・安心のための必須
知識を48のキータームで分かりやすく解説
。著者海保は筑波大学教
授を経て、現在東京成徳大学教授、宮本は常磐大学助教授。


2月中旬発売予定
-----------------------------------------------------------------
『正当化の理論』
――偉大さのエコノミー
-----------------------------------------------------------------
L・ボルタンスキー、L・テヴノー 著/三浦直希 訳
A5判上製500頁・定価6515円(税込)
分野=社会学・社会思想・哲学
ISBN 978-4-7885-1032-6


◆フランス社会学の問題作◆

社会の秩序、均衡、規範を成り立たせているものは何か。社会科学のこの最も
基本的な課題を、「正当化」と「偉大さ」というユニークな概念によって追究
したものです。人々は、「正当化」と呼ばれる行為によって集合体を作り上げ
ており、その際に呼び出される原理あるいは善が、ここで「偉大さ」と呼ばれ
るものです。この正当化と偉大さの役割と性格、作用と構造を社会的世界のさ
まざまな局面において精緻に分析することによって、社会的存在としての人間
を、けして受動的な存在ではなく、能動的な行為者、他社との共存・共生をは
かる主体として研究する道を拓いた、現代フランス社会学の問題作です。


2月中旬発売予定
----------------------------------------------------------------
『生によりそう「対話」』(仮題)
――医療・介護現場のエスノグラフィーから
----------------------------------------------------------------
土屋由美 著
四六判上製226頁・予価2625円(税込)
分野=福祉・介護・言語療法
ISBN 978-4-7885-1035-7


◆脳梗塞の後遺症をもつ父とその娘の、一つの記録◆

父が脳梗塞で倒れ、娘が付き添い介護をすることになりました。後遺症で上手
く言葉をしゃべれず、身体も思うように動かなくなって、いらだつ父。そんな
父にどう対処してよいかわからず、とまどう娘。そんな二人が、医療スタッフ
や補助スタッフ、他の患者たちとの出会いのなかで、特殊な「対話」のスタイ
ルを発達させ、それが、障害を持って生きること、家族として接していくこと
に大きな変化をもたらしたのでした。この「対話」を中心に、医療・介護の現
場でおきた出来事を読み応えのある筆致で記録したエスノグラフィー。生きる
ことにおける「対話」の不思議な力を再認識させてくれる本です。ちなみに娘
は、この経験を経て、心理臨床家となりました。現在、日本福祉大学研究員。


2月下旬発売予定
----------------------------------------------------------------
『書物の日米関係』
――リテラシー史に向けて
----------------------------------------------------------------
和田敦彦 著
A5判上製416頁・予価4515円(税込)
分野=書物論・図書館学・思想史・文学


◆海を渡った日本語図書の軌跡から見えてくるものは?◆

戦前から戦中・戦後にかけて、大量の日本語の書物がアメリカに渡りました。
それらはどういう経路をへて、今ある場所にたどり着いたのでしょうか。その
移入を担ったのはどういう人だったのでしょうか。彼らの日本語リテラシー
(読み書き能力)はどのようにして獲得されたのでしょうか。このような問題
意識から、多くのアメリカの大学や図書館に足を運び、多くの人々への聞取り
から、書物をめぐる人々の記憶を掘り起こします。日米開戦、日系人捕虜収容
所、米軍日本語学校、占領下の日本語図書購入、困難な目録化、収蔵と電子化
の問題などの目眩く新事実を「リテラシー史」という斬新な手法によって発掘
し、書物と読書をめぐる分野に新風を吹きこむ力作です。


2月末発売予定
----------------------------------------------------------------
『文化と闘争』
――東宝争議1946-1948
----------------------------------------------------------------
井上雅雄 著
A5判上製516頁・予価5985円(税込)
分野=経済学・労働法・社会問題・映画論


◆戦車や偵察機まで出動した労働争議の内実は?◆

米軍の戦車による介入までも招き、「来なかったのは軍艦だけ」として知られ
る東宝争議。戦後日本映画黎明期の労働争議は、多くの共産党員が所属してい
たことからも、レッドパージの先取りをなすものといわれてきました。しかし
東宝には党員でない多くの映画人たちがおり、彼らもまた争議の第一線にたち、
最後まで運動を担ったのでした。黒澤明、成瀬巳喜男、衣笠貞之助、五所平之
助ら日本を代表する映画人たちは、何を求めて苛烈な運動の現場にとどまり続
けたのか、東宝とはいったいどのような場であったのか。会社・組合の内部資
料、当事者たちの日記や証言など、貴重な一次資料を駆使して、芸術と興行的
価値の対立をめぐる争議の実像を生き生きと再現します。


3月上旬発売予定
----------------------------------------------------------------
『名編集者エッツェルと巨匠たち』
――フランス文学秘史
----------------------------------------------------------------
私市(きさいち)保彦 著
四六判上製544頁・予価5460円(税込)
分野=社会学・文学評論・思想史


◆大作家のかげに名編集者あり!◆

バルザック、ユゴー、サンドなどが活躍し、フランス文学が最も輝いていた十
九世紀、一人の有能な編集者がいたことはほとんど知られていません。P・J
・エッツェルです。バルザックの『人間喜劇』を企画し、ユゴーとともに亡命
を余儀なくされながら彼の詩集を刊行し、サンドと親密な関係を結び、スタン
ダールを発見しました。本書は、この知られざる名編集者の足跡を丹念にたど
った評伝です。フランスでの作家と編集者の関係、著作権・印税の問題など、
編集者・出版者から見たフランス文学の裏面が生き生きと描かれています。ま
た、J・ヴェルヌを発見し、まるで自作のように注文をつけ書き直しを要求し
たエピソードには、編集者の心意気と理想像を見る思いがします。力作です。


3月上旬発売予定
----------------------------------------------------------------
『フランスから見る日本ジェンダー史』(仮)
――
----------------------------------------------------------------
棚沢直子・中嶋公子 編
四六判上製300頁・予価3675円(税込)
分野=女性史・フェミニズム
ISBN 


◆古代から現代までの権力と女性表象の関係◆

現代思想やフェミニズムの分野では、英米系のジェンダー理論(男女関係や性
差研究)の紹介がさかんですが、輸入理論を無自覚に応用してよいのか? 日
本の歴史的考察ぬきに現代のジェンダーを解明しうるのか? こうした疑問か
ら出発し、フランス女性思想との対話から導かれた比較の視点をもとに、日本
の古代から現代までを貫くジェンダーの仮説をたてようと試みたものが本書で
す。「高学歴専業主婦」等、日本に特有の権力への共犯的主体性をもった女た
ちがなぜ生まれたか、刺激的な問題提起を満載。日仏女性研究学会シンポジウ
ム(東京、パリ)をもとに編集、書き下ろしを加えた論集です。

|

« ちょっと不思議 | トップページ | 書評『アナログ・ブレイン』 »

新刊案内」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/191157/13663083

この記事へのトラックバック一覧です: ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第69号■:

« ちょっと不思議 | トップページ | 書評『アナログ・ブレイン』 »