2018年12月10日 (月)

書評 友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」

●友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 が日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」に取り上げられました。
評者は奥野修司氏。ありがとうございました。評者の先生、掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。

「今を読み解く」 虐待と児童相談所の役割 限界見す未来に投資を
ノンフィクション作家 奥野修司氏 2018年12月8日付 日本経済新聞


「......最近は「死ね」といった言葉で子供の存在を否定する心理的虐待が半数を超え、身体的虐待、ネグレクト、性的虐待がそれにつぐ。虐待は子供の精神と肉体を破壊するだけではない。その子の人生をも奪う。増える虐待に、最前線で向き合っているのが全国の児童相談所である。


虐待の恐怖は子どもの脳を変質させることだという。最近まで虐待によって傷ついた脳は、治療で再プログラムで出来ると考えられたが、そうではないらしいというのが、友田明美・藤澤玲子著『虐待が脳を変える』(新曜社・18年)である。「幼児期に虐待を受けると、虐待の中で生き抜くために特化した脳に整備される」、つまり、脳が虐待という環境に適応して変質するのだという。


その影響が最も大きいのは感受性期で、身体的虐待なら6~8歳だそうだ。脳を変えるとは殺人にも準じる行為である。そのことはもっと知られるべきだろう......」


ほかとりあげられた書籍は
槙泰俊著『ルポ児童相談書』(ちくま新書・17年)
山脇由貴子『告発 児童相談所が子供を殺す』(文春新書・16年)

9784788515451_4

友田明美・藤澤玲子 著
――脳科学者からのメッセージ
四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日
ISBN 978-4-7885-1545-1

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2018年11月30日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第184号■

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2018年11月29日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第184号■
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◇トピックス
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●塙 幸枝 著『障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く』 の書評が、「朝日新聞」2018年11月10日付にて掲載されました。評者は寺尾紗穂氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

朝日新聞サイト「好書好日」にて書評全文読めます。
「タブーと遠ざける振る舞い問う」
https://book.asahi.com/article/11937791

9784788515901_2


















●川野健治・勝又陽太郎編『学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─』 の記事が11月4日、朝日新聞教育欄に掲載されました。
http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-cca2.html

9784788515963

















●弊社刊行の、友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 の著者、友田明美先生がNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(11月5日午後10時25分放映)に出演いたしました。現在5刷、好評の一冊です。

9784788515451

















●小杉亮子著『東大闘争の語り』(本体3900円)の重版が出来上がります。東大闘争に参加した、実名匿名44人へのインタビューを行い、当事者の語りとして東大闘争の全過程に光をあてた書です。

9784788515741



















●刊行が遅れておりました木村忠正著『ハイブリッド・エスノグラフィー』 (本体3200円)ですが、10月31日取次店様搬入いたしました。本書は、今や生活に不可欠なネットワークコミュニケーションのビッグデータを構造化し、ネット世論形成の分析などを試みる画期的な研究書です。

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◇近刊情報
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12月上旬発売予定
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質的心理学辞典
──
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能智正博 編集代表
香川秀太・川島大輔・サトウタツヤ・
柴山真琴・鈴木聡志・藤江康彦 編

A5判並製432頁・本体4800円+税
ISBN978-4-7885-1601-4 C1011
分野=質的研究、心理学、社会学、看護学、教育学
日本質的心理学会創立15周年記念出版
拡大と深化を続ける質的探究の「いま」を概観し理解するための1098項目を厳選。多様な学問的背景をもつ第一線の252名が、初学者にもわかりやすく語義を解説し、読み物としてもおもしろさ抜群。多様な人びとの対話と協働を促す必携の書!
*質的研究の辞典は日本初!
*初心者からベテランまで必携の書



2019年1月下旬発売予定
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コミュニティ心理学
――実践研究のための方法論(仮)
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日本コミュニティ心理学会研究委員会 編

四六判並製336頁・本体2700円+税
ISBN978-4-7885-1587-1 C1011
分野=心理・教育・臨床


アクションリサーチの考え方に沿って、現場で生きる実践研究に焦点を合わせ、初学者にも応用可能な研究例と方法をふんだんに紹介する。コミュニティの心理社会的な課題に取り組もうとする研究者・学生や実践者の道しるべとなる待望の入門書!


*子育て支援、ハラスメント防止、DV被害者支援、多文化共生など23の豊富な事例
*研究者がそのテーマに注目したきっかけから分かる共感しやすい構成
*論文執筆前にかならずおさえたい方法論の要点を網羅


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◇奥付
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電話  03(3264)4973(代)
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e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
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次回発行は2018年12月中旬を予定しております。

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2018年11月16日 (金)

近刊予定 能智正博『質的心理学辞典』

9784788516014

能智 正博(編集代表)

香川 秀太・川島 大輔・サトウ タツヤ
柴山 真琴・鈴木 聡志・藤江 康彦(編)

質的心理学辞典
――

A5判並製432頁
定価:本体4800円+税
発売日 2018年11月30日
ISBN 978-4-7885-1601-4


11月30日配本、12月3日頃書店にて発売予定です。


はしがき

 心理学を軸としながら社会学、教育学、看護学、医療・医学、言語学、経営学など多様な分野の研究者が集まり、2004年に日本質的心理学会を立ち上げてから15年が過ぎようとしています。その間、質的研究への関心はかつてない広がりをみせ、人文・社会科学のさまざまな領域で質的方法を用いた研究者や、質的研究を学ぼうとする学生・院生が増えています。学会自体も会員数が1000人を超える規模になりました。質的研究に特化して書かれた教科書や研究書も増え、書店に行けば、さまざまな学問分野を背景にした多様な質的研究の教科書が並んでいるのがわかるでしょう。質的研究の考え方や方法を学ぶための資料は、一見したところずいぶん増加してきたようにみえます。

 その一方で、質的研究の広がりはさまざまな

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《もっと読む 質的心理学辞典 はしがき》

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2018年11月10日 (土)

書評 塙 幸枝 著 『障害者と笑い』  朝日新聞 11月10日付

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害をめぐるコミュニケーションを拓く
の書評が、「朝日新聞」2018年11月10日付にて掲載されました。評者は寺尾紗穂氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。





・・・・・・本著は、人びとの「障害者はかわいそうな人で、決して笑ってはいけない」という観念ゆえに、「笑い」がまるで「障害」を語る際のタブーのように遠ざけられてきたことを問う。
いつの間にか消えてしまった「小人プロレス」は、「見世物」を連想させる一方で、出演する当事者は芸人としての誇りを持っていた。「リングに立って何もしないでお客さんは笑いますか」。ここは単なる見世物と批判できない、もう一つの側面が立ち上がっている。・・・・


朝日新聞 好書好日にて 全文読めます。
「タブーと遠ざける振る舞い問う」@評者:寺尾紗穂 / 朝⽇新聞掲載:2018年11月10日
塙 幸枝著『障害者と笑い』の書評、全文読めます。
https://book.asahi.com/article/11937791




9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年11月 5日 (月)

朝日新聞教育蘭記事掲載 川野健治・勝又陽太郎 編 学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─

川野健治・勝又陽太郎 編
学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラス
の記事が朝日新聞11月4日(日)付、教育欄に掲載されました。

GRIPほか、東京都教育委員会、北海道教育員会の自殺予防のとりくみが書かれた記事です。若い世代での取り組みが、中高年の自殺防止につながってくると思います。掲載紙、記事ご担当の記者のかたにお礼申し上げます。ありがとうございました。




「つらい気持ちを言葉に」
若い世代の死因として自殺が高い割合を占めるかなか、学校で自殺予防教育に取り組むための教材が、相次いで開発されている。「教室では扱いづらい」、「教え方がわからない」――。そうした声を受け、インターネット上で公開している


9月、学校での自殺予防教育のプログラム「GRIP」が書籍(新曜社)同社のホームページで公開された。開発したのは、臨床心理学専門の立命館大学の川野健治教授と新潟県立大学の勝又陽太郎准教授ら。GRIPは、「学校教育の中で抵抗力・回復力を段階的に備え、足場を作る」という英文の頭文字から取った。

めざすのは「つらい気持ちを言葉にし、周りに打ち明けやすくする」こと。クラス全体でステップを踏んで学び、大人への相談につなげるように導くのが特徴的だ・・・・・・

9784788515963

川野健治・勝又陽太郎 編

学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラスをめざす
A5判並製136頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年9月25日
ISBN 978-4-7885-1596-3

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2018年11月 4日 (日)

書評 塙 幸枝 著『障害者と笑い』 琉球新報 2018年10月21日ほか

塙 幸枝 著『障害者と笑い──障害をめぐるコミュニケーションを拓く』
の書評が、「琉球新報」2018年10月21日付にて掲載されました。ほか京都新聞にも11月4日付にて掲載されました。評者は雑賀恵子氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。



「線引きの仮構性を問う」

・・・・・・
・・・・・・
メディアに描かれてきた障害者表象を「笑い」という観点を軸に、社会の障害認識や障害者の位置付けとの連関で分析したのが本書。「バリバラ」で笑いのパフォーマーとして演じ、見られるから見せるへと反転しながらなおも視線につながられる障害者の身体を分析しつつ、見る側が「良きオーディエンス」として振る舞うため、その場の空気を読みながらどう受け止め反応していくかも緻密かつ繊細に考察する。

「障害」をめぐり、場の空気から都度設定される規範というバリアを脱臼させ、障害/謙譲の線引きを無効化すること。まずは笑うことの戸惑いの感覚をてこにして、空気を問い直してみるか。





9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年10月26日 (金)

新刊 木村忠正『ハイブリッド・エスノグラフィー』

9784788515833

木村忠正 著

ハイブリッド・エスノグラフィー
――NC(ネットワークコミュニケーション)研究の質的方法と実践

A5判並製336頁
定価:本体3200円+税
発売日 2018年11月1日
ISBN 978-4-7885-1583-3


10月30日配本、11月1日頃書店にて発売予定です。


はじめに(抜粋)

 本書は、ネットワークコミュニケーションに対して質的研究、エスノグラフィーの観点からアプローチする方法論を展開するものであり、次の3つの関心領域が重なり合う地点における筆者の調査研究活動に立脚している。

(1) ネットワークコミュニケーション研究(CMC([Computer-Mediated Communication、コンピュータ媒介コミュニケーション]研究)とそこでの質的(エスノグラフィー)アプローチの果たす役割

(2) 質的研究、エスノグラフィーに関する方法論的議論(他/多分野におけるエスノグラフィーへの関心の高まりと人類学における懐疑・模索)

(3) デジタルネットワーク拡大に伴う方法論的革新、とくに、〈定性〉〈定量〉を対称的に扱い、複合的に調査、分析を行う方法論(これを本書は「ハイブリッドメソッド」と呼ぶ)の必要性。

 筆者は、文化人類学という質的研究こそが

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《もっと読む ハイブリッド・エスノグラフィー はじめに(抜粋)》

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2018年10月24日 (水)

書評 塙 幸枝 著『障害者と笑い』

塙 幸枝 著
障害者と笑い
──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
 

の書評が、「サンデー毎日」2018年11月4日号、「SUNDAY LIBRARY サブカル本の真骨頂」にて、評者は武田砂鉄氏。評者の先生、掲載誌ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

・・・・・・「障害者を笑うこと」と「障害者が笑うこと」と「障害者と笑うこと」を混同し、障害者と笑いの結びつきについて考察することから逃げる。その持続によって、メディアの中で障害者は、「感動」を作る商材としてのみ扱われ続けてきた。

障害者と笑いの結びつきを問い直す本書の取り組みは、この混同を取り除く緻密な作業である。
・・・・・・
そもそも笑いとは、予測されるコミュニケーションを外したところから生じるもの。テレビでは連日連夜、意外性のある言動に対して、「なんでやねん」とのツッコミが続いている。なぜ、そこに障害者が参画できないのか。視聴者がテレビに求める「感情の揺さぶり」を解析し、このコミュニケーション至上社会に「障害者と笑い」の可能性を探し当てようとする論旨が明快だ



9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い
──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く

四六判並製256頁
定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年10月23日 (火)

新刊 中村桂子『和 なごむ やわらぐ あえる のどまる』

9784788516007

中村桂子 編

和 なごむ やわらぐ あえる のどまる
――

A5変型判並製212頁
定価:本体1600円+税
発売日 2018年11月1日
ISBN 978-4-7885-1600-7


10月25日配本、10月29日頃書店にて発売予定です。


はじめに

  ある時、名詞でなく動詞を思い浮べた方が頭が動き始めることに気づき「生命誌」について考える時は「生命」でなくそれを生み出す動詞に注目することにしました。毎年、その年の動詞をきめるようになって十五年、年末は集まって次の言葉を選ぶのが年中行事として定着してきたところでした。

 まず、いのちを感じさせること、今とても大切なことを浮び上らせること・・・そんな気持で選ぶのですが、今年はどうしてもそこに「和」という文字が出てきてしまうのでした。心の奥に平和を考えなければいけないという気持があってのことです。でも生命と同じで、平和も名詞として口にしてもそれでどうなるものでもないという少し空しい気持になる言葉です。実は、和という文字はやまとことばでは、なごむ、やわらぐなど

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《もっと読む 和 なごむ やわらぐ あえる のどまる はじめに》

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2018年10月13日 (土)

書評 ジャン=フランソワ・ドルティエ 著/鈴木光太郎 訳 『ヒト、この奇妙な動物──言語、芸術、社会の起源』

図書新聞2018年10月20日号にて
ジャン=フランソワ・ドルティエ 著/鈴木光太郎 訳
『ヒト、この奇妙な動物──言語、芸術、社会の起源
の書評が掲載されました。
評者は中尾央氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまには心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

9784788515802

ジャン=フランソワ・ドルティエ 著
鈴木光太郎 訳

 

ヒト、この奇妙な動物
――言語、芸術、社会の起源

 

四六判上製424頁
定価:本体4300円+税
発売日 2018年5月10日
ISBN 978-4-7885-1580-2

著者あとがきより

原著 L'Homme, cet etrangeanimal の最初の版は2004年に刊行され、2012年に全面的に書き直された改訂版が出た。本書はこの改訂版にもとづいているが、その後の5年間に先史考古学ではいくつもの重要な発見があったため、5章、6章、8章についてはそれらを加えて、書き直ししてもらってある。本訳書はさしずめ2018年版のL'Homme, cet etrangeanimal といえるかもしれない。

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